読書

2017年9月28日 (木)

大井町、品川の61号機

久しぶりに買ったハードカバー、佐々木譲の「真夏の雷管」にはガッカリ。一連の北海道警シリーズは、実際にあった道警の裏金問題を扱った当初から楽しませてもらったが、今回の作品は取材不足。ファンに有名な北海道・苗穂駅構内の歩道橋がストーリーの中で重要な場所として登場するのだが、下を通る列車の描写が滅茶苦茶。冒頭に出てくる「鮮やかなブルーの機関車に牽かれた長い列車が、跨線橋の下をくぐっていた」とあるから本州からの夜行寝台列車でも出てくるのかと思って先を読んだら、何とこれが「釧路を8時23分に出発したスーパーおおぞら4号」とある。それはないだろう。鉄道に関心のない人にとっては些末なことかもしれないが、著者だけではなく出版社の担当者などが気づかなかったとしたらお粗末だ。のっけからこんな状況で、ほかにも看過できない部分が散見されるが、鉄道に関心のある1人として納得できず、後の展開が面白くても堪能できなかった。鉄道の知識においては、あの西村京太郎の方がまだマシかもしれない。プロローグでの躓きを消化できないまま読み終えたが、好きなシリーズだけに残念だ。文庫化される際は訂正されることを期待している。

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700回にも上るK・Mさんの足元には到底及ばないものの、世代が世代だけにEF5861はそこそこ撮影した。自分の場合、1日に何度撮ってもその日を「1回」とカウントしてきたが、1981年以降の撮影分に関しては面倒くさくなって、まともに記録を付けていないから総回数は把握できていない。気が向いたときに着手し始めた過去のフィルムのスキャン作業で、記憶から消えていた61号機の写真が出てくるが、そのデータはネガのケースに書かれているものを参考にするしかないというお粗末さ。前後のコマから当時のことを思い出して、ようやく判明することも多く、K・MさんやHさん、Mさんたちとご一緒したとき以外の写真については、列車番号や撮影地などがかなり曖昧になっていることにあきれてしまった。

特に困るのが12系や14系客車を牽引して品川駅に停車中のカット。同じようなものばかりだから、いつの撮影かを思い出すのに苦労する。ほとんどが7番線で発車待ちしているシーンで、それらの写真をプリントして並べ、「間違い探し」のクイズを出題できそうなほど。客車の両数や形式、機関車のワイパーの位置などをじっくり見ないと区別できないこともたびたび。デジタルデータのEXIF情報を見れば一目瞭然の今とは違い、一つ一つ根拠となる要素を探していかなければ撮影日すら特定できず、「考古学」のまねごとのようなプロセスを強いられている。自業自得とはいえ、ルーペでネガを見ながらの作業は老眼の身には厳しく、そんなことに時間を取られてネガのデジタル化は遅々として進まない。

これは1979年6月4日撮影のもの。6314列車を大井町で撮影後、長時間停車する品川駅に電車で移動するというパターンは、この頃、おなじみのコースだった。61号機はこのまま東北線を下り、翌5日の8402列車で沼津のお座敷列車を牽いて戻って来た。オリンパスOM1で撮影。

(写真、文:U)

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2015年3月10日 (火)

北海道入り直後のカット

7日に北海道入りして早くも4日目。晴れたのは8日の1日だけと、今回の旅行は天候に恵まれないが、そんなことは想定内だから取り立てて問題はない。むしろ晴れたら光の当たり方の問題から敬遠していたポイントで撮影できるから返って楽しい面すらある。

終焉が迫りつつあるためどこの撮影地も人が多いが、なるべくそういうところには行かずに、静かな場所あるいは場所取りの必要がない知られざる立ち位置を優先的に選んで展開している。

まずは千歳に着いてレンタカーを借りた直後の「カシオペア」から。
場所など選んでいるヒマはなく、空港近くの線路際で撮ったあまりにも凡庸すぎるカット。この冬は雪が少ないようで持参したアイゼンなどの出番はなさそう。
自分としては異例の短めのレンズ、400ミリを使用した。

北海道新聞の電子版によると、どうやら「カシオペア」も北海道に乗り入れるのは9月で終わりとなるらしい。

(写真、文;U)

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2015年2月14日 (土)

名撮影地、山崎

NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」を見ているが、サントリーの山崎工場をモデルにしたシーンが何度かあった。ドラマの中では鴨居商店となっている同社の創業者が日本初のウイスキー工場を山崎に建設したのは、電車の中から見える立地にこだわったというシーンもある。乗客へのアピールまで考えていたというのだからその着眼点は大したもの!当時、そんな発想をする人はいなかったのではないかと思う。
たしかに自分も大阪に行く際、新幹線の中からいつもこの工場に目が向いてしまうのは、ここが名撮影地という理由だけではないだろう。森の中に立つシックな工場の外観がまるで大きな教会のように映り、何とも荘厳な印象だ。関西では六甲山が見える芦屋付近とともに車窓からの景色として好きな眺めだ。

前述したように有名な撮影地でもあったが、同じく古くから有名な京都・山科よりも撮影には適していたと思う。昭和51年にC571が走ったときには不幸な事故もあったが、その後もここを訪れるファンは多い。
最近は高槻との間に島本という駅が設置されたし、昔のようには線路のそばに近づくこともできなくなったが、それでもまだまだポイントは多く、特別な列車が走るとここを撮影の際の有力候補地と考える傾向は引き続き健在だ。

かく言う自分もEF58牽引の団体列車や特急電車など様々な車両を記録したが前回、2009~2011年の2年間の大阪赴任中もA氏らと何度も行った。通過する列車も様変わりして被写体の魅力は低下してしまったが、そのぶん近くを走る阪急京都線などにも目を向けるようになって、昔とは異なった別の楽しみ方を見つけることができた。

下の写真は1980年9月のEF5853最後の運用。たしか「但馬ビーチ○○号」という臨時の急行だったが(その回送だったかも?→後にRDO3様のコメントにより「但馬」ではなく広島への臨時列車だと判明)、山崎という「舞台」にふさわしい堂々たる編成だった。

(写真、文:U)

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2015年1月 9日 (金)

良い作品に当たった年末年始

病院通いが続いた年末から今日まで、ちょうど10冊の本を読んだ。気が向くまま本屋に行って適当に選んだ文庫ばかりだが「外れ」はなし。10冊続けて読むと1,2冊は「外れ」と感じる作品もあるのだが、これほど続けて楽しめる本にめぐり会えたのも珍しい。おかげで長い待ち時間も充実し、今では病院の待合室で本を読むのも悪くないと思っているほどだ。

その中でも柴田哲孝の「チャイナ・インベンション」、中山七里の「切り裂きジャックの告白」、永瀬隼介の「彷徨う刑事 凍結都市TOKYO」はもう1回読むつもり。いずれもストーリーを楽しみながら新たな知識も蓄えられる。
このうち中山七里の「切り裂きジャックの告白」はテレビドラマ化されるようだが、どうせ下手な脚本や演技で原作の良さが損なわれるのは目に見えているから、読むなら放映前が良いだろう。この著者、脂がのっている感じで文章も精緻。ハードカバーの近作も2冊買ってある。

内容については書店で裏表紙のあらすじを見て選んで欲しいが、ネットで見れば分かるような情報しか載せていない鉄道雑誌を買うよりもコストパフォーマンスは断然高い。

しかし、読み応えのある作品ばかりに当たると、次に買う本が外れないかと、あらぬ心配をしてしまう。そのためにまず失敗のないチョイスとして、以前から米沢穂積の「満願」を「隠し球」としてストックしてきたのだが、この作品、週刊文春の2014年の「このミステリーが凄い」の1位になってしまったから早く読まなくてはと気がはやる。

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もうすぐ(今月下旬)、春の臨時列車が発表されるはず。臨時「北斗星」の運転頻度はかなり高く、8月20日すぎまで運転されてお終いとなるようだが(そこまで一挙に発表されないか?)、それ以上に注目なのがゴールデンウイークの「あけぼの」。おそらく絶望的と思えるのだが、どうなることか?

(写真、文:U)

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2014年12月23日 (火)

カシオペアゴールド

2014年も残すところあと1週間あまり。今年の撮影回数が現段階で63日だから、昨年の100日に対し40パーセント減。年初は3月で廃止となった「あけぼの」の撮影が多かったが、その後は北海道の夜行列車が中心となった。
しかし「あけぼの」を撮るときは本当に「あけぼの」オンリーしか撮らないケースも多かったが、北海道では夜行列車の合間にも特急や貨物を真面目に撮ったからカット数は断然、例年よりも多い。やはり金をかけて遠くまで行ったからには、あれもこれも撮っておこうという姿勢で臨んだことがうかがえる。

そういう意味からも今年の北海道行きは、どの旅もじゅうぶんに堪能することができた。

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8月まで延命する「北斗星」を求めて来年はここを訪れる人が増えるだろうが、もう好みの立ち位置はたやすく確保できまい。新たにお気に入りの場所を見つけなければ。

(写真、文:U)

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2014年9月 3日 (水)

病院通いの日々

体調不良。
10日ほど前から咳が止まらない。内科にはこれまで3回通院し、薬をいろいろと変えてみたが好転しない。昨日、9月2日はレントゲンを撮り、診断では軽い肺炎という所見だったが、点滴をしたにも関わらずあまり緩和されない。この間、8月30日には咳のおかげで肋骨にひびが入り、整形外科のお世話にもなった。

肋骨は以前にも折ったことがあるが、腰痛のときに使用するようなコルセットを3週間巻いて骨がくっつくのを待つしかない。そのほかは普段通り。

幸い、6日の田端運転所撮影会は機材も軽いものだけだし、もともと三脚脚立の持ち込みは禁止だから体への負担はないが、北海道行きが控えている翌週までには少しでも回復できたらと思う。

まあしかし、そろそろ体力的にも長いレンズを担いで線路際をウロウロする年齢ではなくなってきているのは明白。そう考えればブルトレが衰退し、物理的にも撮る対象が消えていくのは、(非常に勝手な理屈だが)ちょうど良いタイミングと解釈できなくもない。

撮り鉄ジジィのカラータイマーが点滅し始めた。

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昨日の会社帰り、濱嘉之の文庫「濁流資金」と楡周平の「介護退職」を買ったが、たまたまその横に置いてあったことから西村京太郎の「SL貴婦人号の犯罪」を買ってしまった。

帰りの電車と病院の待合室で気楽に読むのに手頃なのではと思ったのだが、読んでみたらまさに「買ってしまった」という表現にたがうことないひどい内容。文章は中学生以下のレベルだし、ミステリーなのに謎解きもなく登場人物の背景は「後で分かったことだが」などと、いきなり新事実が飛び出してくる。荒唐無稽、あまりにもひどくて、よくこんな本を出版したものだとビックリした。おまけに作者の紹介欄に「日本ミステリー会の至宝」とまであるのには失笑したが、ある意味これほどの本は滅多にお目にかかれないしギャグとしか言いようがない。そういう意味でぜひ一読をお勧めする。

(写真、文:U)

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2013年12月17日 (火)

怪我の功名

今回の磐越西線クリスマストレインは完全な空振り。この時期にこれほどの雪が降るのは珍しいと、地元の人も言っていたくらい。予想通りC57180は今年初めてスノープローを装着したのだが、撮りたい撮影地でキャッチすることはできなかった。
特に2日目の15日は津川まで運転されたらしいが喜多方で前夜、深酒した挙げ句、二日酔い気味のまま明け方にJRのHPを見て、上り下りとも全区間運休と解釈してしまったというミスもあった。まあ、津川までの間には好きな撮影地もないから、むしろこういう機会に国鉄色の485系を撮れたことの方が収穫かもしれないが、それについては後ほど。ただしJR東の運行情報の記述には不信感をもったことも事実。すなわち15日朝の運行情報には以下のようにあった。

>快速「SLクリスマストレイン号(新潟行き)」は、大雪の影響で、全区間で運休となっています。
>快速「SLクリスマストレイン号(会津若松行き)」は、大雪の影響で、津川~会津若松駅間で区間運休となっています。

たしかにこれを読むと上りの新潟~津川間では運転するという見方は可能だ。しかし、この列車、一般の人がその日に急に乗りたいと思っても乗れない事前予約制なのだから、一般客が乗れる通常の列車とは書き方を変えて、こういう場合は「快速SLクリスマストレイン号(会津若松行き)は新潟~津川間でのみ運転し津川~会津若松間は運休。下りの新潟行きは会津若松~新潟の全区間で運休とします」と、運休する区間よりも運転する区間を明示するのが乗る人にとっても適切ではなかったかと思う。
マニュアル通りにしか文章を書かない(否、書けない)、考えの浅はかな担当者を非難しても不毛だが、もし自分の部下がこんなことをやったら上司としては恥ずかしい。この記述、帰宅して風呂上がりに写真に撮って残そうと思ったら、午後7時半の段階では消されてしまった(6時半の段階では残っていた)。同様に感じた人が多かったと思われるし、JR東にもそうした苦情が入ったのではないだろうか。利用者の立場に立った仕事ができない人間は自分の会社も含めて少なからず存在するが、何とも情けない。

しかし同行したHa氏のおかげで「あいづライナー」を雪中撮影できたのは怪我の功名。決してガッカリするだけの旅では終わらなかった。
雪が降る中で露出に苦慮しながら真っ黒いSLを撮るのも良いが、鮮やかな国鉄色をした485系もまた良かった。帰宅してあらためて画像を見ると黒一色よりも積もった雪にマッチしている感じだ。連れて行ってもらった翁島~磐梯町の有名ポイントで降りしきる雪の中、350ミリで撮影したが、ちょっと病みつきになりそうな色の組み合わせ。この「あいづライナー」狙いで再度出直す可能性すら考えているくらいだが485系の代走はまもなく終了するとの情報もある。レール&レンタカーだとガソリン代込みでも¥25000ほどで気軽に行けるというのもイイし、東京~郡山まで速い列車だと1時間15分という至便さもありがたいから代走が延長されることを期待したい。

さらにHa氏と行った喜多方市内の「田舎家」という居酒屋の馬刺しと日本酒が美味かったのも期待通り。人手不足のせいか料理が出るのが遅いという点だけは気になったが、今後も通うであろう磐越西線沿線に良い飲み屋を見つけたのはありがたい。坂内食堂のラーメン、若喜商店の出汁醤油に加え、喜多方に来る目的がひとつプラスされた。

それより何より、後で驚いたのは今回の撮影行で500ミリレンズの出番が一切なかったこと。吹雪のせいもあったが、こんなことは初めて。

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16日の「あけぼの」は今季初の本格的な着雪。1031号機の牽引ながら、せっかくの双頭連結器も隠れてしまうほどだったが、まもなくその「あけぼの」の廃止が発表されることになる。
一部の新聞報道によれば来年3月以降、臨時で走ることも示唆されているが、編成が6両に短縮されたり、上野到着の時刻が早まったりしないかは不明。6両になれば全区間EF81による牽引も考えられるが、どうなることやら。

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6日の田端の夜間撮影会で運転所の片隅に展示されていたEF651107。多くの方々が5両並んだEF81に集中し、ヘッドマークも付けていないこちらにはほとんどカメラを向けていなかった。

実はEF81よりも貫通扉の付いたEF65の方が自分の好み。特にスノープローを装着したタイプはなおさら。当然、こちらもメインのEF81をしつこく撮影したが、良い感じに光が回っているこの機関車を早く撮影しなければならないと内心焦っていた。昼間だったら何ということのない写真だが、照明を浴びた夜の姿は格別。また、翌日の日中の撮影会では見慣れないヘッドマークが付けられていたが、何もないスッキリしたこの日の状態がベターだった。

(写真、文 U)

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2013年10月16日 (水)

久々の渡道

北海道へ行って来た。天気に恵まれず、ろくな写真は撮れず、おまけに台風にたたられ16日に帰京する予定が1日早く帰らざるを得なくなってしまった。
それでも3年半ぶりの渡道だから、気分転換になったし、意外と安上がりにすんだから今後もちょくちょくブルトレ撮影に行こうと思う。

今回ももちろん長万部~静狩には行った。線路をオーバークロスするいつものポイントは、雨が上がった後の晴天で良い光線状態で撮ることができ久しぶりに満足感を味わったが、ここへ行くと800ミリでもなおレンズの短さを感じてしまうほど雄大だ。今回はサブカメラに400ミリを装着して撮影したが、メインの700ミリや850ミリと比較してしまうと物足りなさは否めない。列車をある程度大きく撮影するのなら、個人的には最低500ミリ以上が必要だと再認識した。

いつも感じるが北斗星色のDD51は素晴らしい。国鉄時代の塗装も悪くはないと思っていたが、この色の方が朝の列車には似合うように感じる。かつて撮影したことがあるが、国鉄色のDD51が「北斗星」の先頭に立つ姿よりも、こちらの方がはるかにゴージャスで北国のイメージにそぐうのではないか。日の出直後の静狩の海岸を行く一連の夜行寝台列車を見るとますますそんな印象を強くした。

この旅に際して購入したリモワのスーツケースも使いやすく、機材を入れても安心で大枚をはたいた甲斐があった。今持っているタムラックのキャスター付きカメラバッグを2つとも処分してもう一つ購入し、ウレタンを入れてカメラ機材専用にしても良いかも知れないと贅沢なことを考えたが、被写体が消えていくのは目に見えていることもあって、そんな散財は現実的ではないだろう。しかし、それほどまで気に入ったことも事実で、次は11月頭に予定している秋田行きで出番があるだろう。

それにしても次はもう500ミリとテレコンだけ持参すればよいかもしれない。貧乏性の自分は今回、4本のレンズを持参したがけっきょく90パーセントが500ミリとテレコンでの撮影。札幌で「はまなす」を撮れるかもしれないと、ショートズームもカバンに入れたが、台風で札幌に行くことはなかったから室蘭本線の非電化区間だけの訪問なら返って邪魔になってしまった。

(写真、文 U)

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2013年10月 3日 (木)

10月に入って

10月に入って1、2日と連休。さりとて撮影したい列車もなく1日はダラダラと家で過ごした。

JR九州の「ななつ星」が来年7月から約20万円ほど価格を上げるという。予想より車両が良く仕上がったために強気の価格設定に改めるようだ。どうせ乗ることはないし、そんな金があればゴージャスなホテルや旅館に泊まった方がマシだと思う。日本人が乗ってもパブリックなスペースで中国などから来た、マナーを守らない外国人と一緒になって嫌な思いをする可能性は高い。きっと日本人乗客からのそんな苦情にJR九州は苦慮するだろう。なにしろかの国々の人たちが多そうだから車内の備品などが持ち去られたり落書きなどされることもあって当然、ない方がおかしいくらい。今になってそんなことに気づいたJR九州が怖くなって、盗まれたり壊されたりする前にそれを覚悟して予め強気の値上げに踏み切ったのかもしれないというのは考えすぎか。それにしてもこの列車、前から感じていたことだが古くなったらデザインをいじらずに、そのまんま中東の産油国やインドネシアあたりに払い下げできそうだ。車内の調度品には「魔法のランプ」が似合いそう。

2日は30回目の結婚記念日。だからどうしたという感慨もないが、妻に感謝しているのは紛れもない事実。長続きしたのはひとえに彼女のおかげに違いない。

11時すぎに家を出て新小岩の老人ホームに母を見舞った。最近、読書のペースが落ちていたが、この日の行きの電車内で読みかけだった楡周平の「虚空の冠 覇者たちの電子書籍戦争」を読み終えた。電子書籍の新事業に乗り出そうとする業界の熾烈な争いを描いたものだが、その新規ビジネスに敗れた方が勝った方の過去 のスキャンダルを暴いて復讐するという結末は腑に落ちない。商売で負けたからといって逆恨みではないか。よく取材して業界の内幕や思惑にうなづける点が多いだけに残念な思いが残る。

13時すぎ老人ホームに到着したが母は元気そう。物忘れが激しいのはいつものことだが、表情も明るく安心する。一時期、腰痛が酷かったが週2回の マッサージが効いているようで、この日はそんな話もしなかった。行きがけに近くのパン屋でモンブランを買って手みやげとした。約1時間半ほど滞在。

帰りの電車で読み始めたのは「藁にもすがる獣たち」(曽根圭介)。錦糸町から各駅停車に乗って1時間10分、劇画のようなストーリーで一気に半分くらい読み進んでしまった。行き帰りと電車以外は全て徒歩、久しぶりに1万歩を突破する。

3日は10時の出社。家を出るのは8時すぎだが「あまちゃん」が終わって時間に余裕ができた。すなわち、いままで衛星と地上波で見ていたから2回分、つごう30分ほど時間ができたことになる。そういう意味では子役は可愛くもないし、杏とかいう顔の平べったいエイのような主役には興味も湧かない今回のドラマは時間の省力化ができてありがたい。

しかし仕事はきつかった。関係セクションの次長のトロさは目を見張るべきもので、こういう奴らに縷々説明するよりも自分でゼロから仕立てた方が何倍も早い。人を育てるという視野に立てば懇切丁寧に教えてやらねばならないのだが、理解力がなさすぎて時間の無駄。人を育てることは大事なことだと重々承知しているが、育てるに値する人間を土俵に乗せるべきで、冷酷だがその辺りの見極めをしっかりするのが現場の管理責任者の義務だろう。

18時少し前に帰宅。明後日の「カシオペアクルーズ」は上越線内、またもやEF641051号機らしい。これで一昨年の迂回のカシオペア以来、3回連続となるわけだが、長岡としては7月に故障したばかりの機関車を意識的にカシオペアに投入しているのだろうか???EF81の方も95号機が水戸、81号機が宇都宮にいるから133号機が有力だろう。何だか「カシオペアクルーズ」よりも双頭1031号機が牽くであろう4日と6日の「あけぼの」の方が魅力を感じる。

ついでに言えば「鉄道ファン」に出ている明日のカシオペア方向転換の時刻は間違いで、本当はもっと遅い時間帯のようだ。早くから場所取りするご奇特な人もいるのだろうが、ろくな写真が撮れる時間帯ではなさそうだ。

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9月23日撮影の「あけぼの」

(写真、文 U)

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2013年9月 5日 (木)

東北旅行から④

東北旅行最終日の28日は某市内の駐車場で5時半すぎに目が覚めた。前夜の酒が残っているかと思ったらそうでもなく、いたって爽快。もう少し眠ってこのまま帰途に就くつもりでいたが、この体調ならこの日も鉄道撮影が可能と判断した。もちろん今から津軽海峡線に行っても到底、「はまなす」には間に合わないし、天気予報によると青森は降水確率が高い。したがって撮るとしたら「あけぼの」からなのだが、さてどこへ行こうか。順当に考えるなら富根付近か昨日、一昨日と2日続けて行った糠沢。いずれにしても同じ方角だから車を発進させ十和田ICを目指すことにして、着いた段階で判断することとした。「はまなす」を撮影しない分、スタートが早くICを下りて大館を通過してもギリギリ6時台。コンビニへ寄ったり「道の駅」で車を拭いたりしているうちに、今回は糠沢で全うすることにした。田舎の集落の一角に3日続けて朝早くから他県ナンバーの車を止めるのも何となく気が引けるが、有名撮影地だけに「どうせまた、どこかの鉄道ファンだろう」と理解してくれるだろう。今日もまた舗装された道路に駐車し、そこで長靴に履き替え必要な機材だけを持ってポイントに向かう。今回はややサイドに回って編成をもう少し画面に入れるつもりだ。
暑さが激しく列車を待つ間、汗がしたたる。誰もいないのを良いことに裸になって濡れたタオルで体を拭くと風が心地良い。蚊もいないしトンボも飛び交って、わずかだが秋の気配、東北にいることを実感する。このままのスタイルで「あけぼの」を迎え撃とうかと迷ったが、さすがにそれはみっともない。

「あけぼの」は定刻。上りの快速との被りもなくファインダーをしっかりのぞいて撮ることができた。ただし一昨日の画像よりも陽炎が目立つ。ほぼ同じ気温だったはずなのに釈然とせず、いろいろと考えたらカメラの高さの関係であることに気がついた。サイドに回った分、カメラを構える位置が線路の道床より も低くなって、レール面と同じくらいになったものだから陽炎の影響が大きく出たのだ。ほんの10センチにも満たない差だが、超望遠レンズを使うには心しておかねばならないことをあらためて学習した。もっともその影響は気にするほどのことはなく、じゅうぶん使用に耐えるので安堵したが、そう言えばまだ夏、しかも8月だったことを思い出させる一幕だった。

これで帰途に就こうかと思ったが毒を食らわば皿まで。せっかくだから富根に移動して後続のEF81貨物を撮り、そのまま日本海側を経由して山形道で帰ることにした。我ながらご苦労なこったと思う。
まずは富根と鶴形の間にある踏切で特急「つがる」を狙ったが、4両編成では物足らず、貨物列車は別の踏切に移動した。
こちらはきわめてオーソドックスな直線区間で、500ミリだとバックの秋田杉も入りなかなか良い。EF81の貨物は前回のダイヤ改正で秋田より北へ入るのは、この大館までの1往復だけになってしまったから希少。EF81などに興味はないが、EF510にウンザリしていたから、そういう意味では新鮮に映る。田端からJR貨物に移籍したEF510が実戦配備されたら、ますますEF81の運用エリアは狭まるのではな いだろうか。

撮影後、二ツ井白神ICから自動車専用道に入り仁賀保までダラダラと走行。途中で「いなほ」でも撮ろうかと思ったが、逆光なので見送り昨年9月にも 行った出戸信号場と仁賀保の間にある浜館公園の展望台に寄った。しかしうまい具合に列車はなく、いつまでも待っているのも時間の無駄と判断し、再び山形方面に車を走らせた。この頃になるともう列車撮影はどうでも良く、都内の渋滞に巻き込まれないような時間帯に帰れることを考えるようになっていた。そんなわけでノロノロと酒田方面に向かっていたのだが、酒田みなとのICに着く頃に上りの貨物列車があることを知って「帰りがけの駄賃」に撮影することにした。6月にHa氏と秋田に行った際、E6の甲種回送や「いなほ」を撮った鳥海山を臨める踏切だ。
ここで窓が汚れてワイパーで拭いた跡が見苦しいほどクッキリ見えるEF510牽引の貨物を撮って今回は打ち止め。

その後はいつも通りに山形道、東北道経由で15時に酒田を出て21時半に帰宅したが、さすがにクタクタ。朦朧としながら少しだけ画像処理をして就寝。トータル2305キロ、燃費の14・7㎞/ℓは排気量その他を考えるとなかなかの数字。自分が乗った車の中では1600ccのユーノ スロードスターを静かに運転したときの燃費に迫るほどの好結果だった。

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4日は10時出社。いくらか涼しくなって薄い上着を着用した。上着があるとポケットが増えて便利。携帯電話や財布、会社の入館証などをその都度、カバンから出さずに扱える。夏が嫌いなのはこのあたりにも原因がある。
久 しぶりに読書を復活した。磯田道史の「龍馬史」。昔から明治維新に至る幕末期には関心があって様々な本を読んではきたが最近はとんとご無沙汰だった。今になって思うのは大阪に3回もいたのだから京都へ行って有名な寺社仏閣だけでなく、明治維新に関わった人々のゆかりのある史跡や墓などを巡るべきだった。鉄道に撮りたいものがなくなってしまったら、そういう旅行も良いものだと思いながら読み進んだ。

仕事ははいつも通りで16時半、勤務を終え18時前に帰宅。

5日は16時半からの勤務。未明から激しい雷雨で特に朝方の雷は凄かった。なかなか鳴りやまず眠れなくなって、おかげでベッドを出たのは9時になってしまった。ニュースを見ると相鉄線や京浜東北線、京王線がストップしていた。

15時ごろ家を出る予定、雨が止めば良いが。

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26日朝に撮影した「はまなす」。お盆を過ぎ、ここを訪れるファンが減ったのか、線路際の雑草も伸び始め、かなり高い脚立を利用した。
この日の牽引機は「肌荒れ」の激しい9号機。この角度から当たる光を1年間待ちわびていた。

線路際にある背の低いポールは画像処理した。

(写真、文 U)

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