書籍・雑誌

2017年9月28日 (木)

大井町、品川の61号機

久しぶりに買ったハードカバー、佐々木譲の「真夏の雷管」にはガッカリ。一連の北海道警シリーズは、実際にあった道警の裏金問題を扱った当初から楽しませてもらったが、今回の作品は取材不足。ファンに有名な北海道・苗穂駅構内の歩道橋がストーリーの中で重要な場所として登場するのだが、下を通る列車の描写が滅茶苦茶。冒頭に出てくる「鮮やかなブルーの機関車に牽かれた長い列車が、跨線橋の下をくぐっていた」とあるから本州からの夜行寝台列車でも出てくるのかと思って先を読んだら、何とこれが「釧路を8時23分に出発したスーパーおおぞら4号」とある。それはないだろう。鉄道に関心のない人にとっては些末なことかもしれないが、著者だけではなく出版社の担当者などが気づかなかったとしたらお粗末だ。のっけからこんな状況で、ほかにも看過できない部分が散見されるが、鉄道に関心のある1人として納得できず、後の展開が面白くても堪能できなかった。鉄道の知識においては、あの西村京太郎の方がまだマシかもしれない。プロローグでの躓きを消化できないまま読み終えたが、好きなシリーズだけに残念だ。文庫化される際は訂正されることを期待している。

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700回にも上るK・Mさんの足元には到底及ばないものの、世代が世代だけにEF5861はそこそこ撮影した。自分の場合、1日に何度撮ってもその日を「1回」とカウントしてきたが、1981年以降の撮影分に関しては面倒くさくなって、まともに記録を付けていないから総回数は把握できていない。気が向いたときに着手し始めた過去のフィルムのスキャン作業で、記憶から消えていた61号機の写真が出てくるが、そのデータはネガのケースに書かれているものを参考にするしかないというお粗末さ。前後のコマから当時のことを思い出して、ようやく判明することも多く、K・MさんやHさん、Mさんたちとご一緒したとき以外の写真については、列車番号や撮影地などがかなり曖昧になっていることにあきれてしまった。

特に困るのが12系や14系客車を牽引して品川駅に停車中のカット。同じようなものばかりだから、いつの撮影かを思い出すのに苦労する。ほとんどが7番線で発車待ちしているシーンで、それらの写真をプリントして並べ、「間違い探し」のクイズを出題できそうなほど。客車の両数や形式、機関車のワイパーの位置などをじっくり見ないと区別できないこともたびたび。デジタルデータのEXIF情報を見れば一目瞭然の今とは違い、一つ一つ根拠となる要素を探していかなければ撮影日すら特定できず、「考古学」のまねごとのようなプロセスを強いられている。自業自得とはいえ、ルーペでネガを見ながらの作業は老眼の身には厳しく、そんなことに時間を取られてネガのデジタル化は遅々として進まない。

これは1979年6月4日撮影のもの。6314列車を大井町で撮影後、長時間停車する品川駅に電車で移動するというパターンは、この頃、おなじみのコースだった。61号機はこのまま東北線を下り、翌5日の8402列車で沼津のお座敷列車を牽いて戻って来た。オリンパスOM1で撮影。

(写真、文:U)

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2017年8月31日 (木)

クモハ183系200番台

明日から9月。この夏はしっかり暑い日もあったものの天気には恵まれず、8月は撮影に出かけたのは1日だけ。「カシオペア」が走る日は毎度、休みを入れていたのに、天気に見放されて思い描いていた絵を撮ることはできなかった。ただでさえ撮りたい車両がなくなっているのに、天気にまでそっぽを向かれてはますます撮影意欲は減退する。

久しぶりに大阪の友人を中心に先日、大井町で酒を飲んだら話題は蒸気機関車が中心。もともとSL好きな人たちだから、ほかに関心のある車両が減った今、ますますそれに集中するのは当然のこと。東武でC11が、山口線でD51200が復活するとあれば話に勢いが増すのも仕方がない。情熱を傾けられる対象がある人をうらやましく思う。
ところが自分は東武にしても山口にしてもそれほどの興味が湧かない。特にあの素っ頓狂な顔つきのD51200では遠路はるばる出かけていっても満足感は薄いだろう。東武にしてもしかり。二つ目207号機はスノープローこそ装着していて面構えは合格だが、架線の下を走るのでは好みのアングルも限られる。真岡にいけば架線など気にせずに撮れるのだから、わざわざ電化区間を走るSLを撮ろうと腰を上げるのも億劫だ。
そもそも蒸気機関車の撮影、多くの場合、煙が上がる場所が決まっていて撮影ポイントはほぼ限られてしまう。好きなアングルを見つけても煙が出なければ間抜けな絵になってしまうわけで、そういう観点から考えれば人の多い場所が安全パイなのは明らか。自分のように「人が少ない場所で静かに超望遠」というスタイルで撮影に臨んでも、一般的には煙がなければ自己満足だけの間抜けな絵になってしまうだろう。そういう意味で蒸気機関車の写真にオリジナリティを求めるのは大変そうだ。

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2カ月ぶりぐらいに本屋で鉄道雑誌を立ち読みした。昔は雑誌を読んで人の記事や写真に刺激を受けることが撮影に行くきっかけとなったが、今やそんな場面はほとんどない。雑誌が悪いわけでも記事や写真がつまらないわけでもない。原因はただただ好きな車両が減ってしまい、自分の中に「撮りたい」という意欲そのものがなくなってしまったから刺激されないのだ。デジタルカメラの隆盛で写真についてはフィルム時代よりも目新しいものが増えているのに、何せ被写体に関心がないものだから趣味誌にも無関心になってしまった。

おまけに理系ではない自分。車両のスペックなどの専門的な話はどちらかと言えば苦手。文系の人間としては旅行記や撮影記などの方が楽しいときていることも大きな理由だ。かつてキネマ旬報の「蒸気機関車」という雑誌のように、撮影記的なものが少しでも掲載されると財布の紐も緩むというもの。もちろん旧型電気機関車などでなくても大いに構わない。キハ40系や185系電車などでも楽しめるし、それこそ復活蒸機なども書き手によっては参考になる。表層的な話よりも裏話や、どこそこの店が美味しいとかまずいなど、切り口はいろいろあるかと、素人の考えだが…。

編集者も大変だろう。どんな特集を扱えば売れるのかと工夫を重ねても、ムック本でもない限り今現在残っている車両の中からしか選択肢がないのだから。とうとう「レイルマガジン」などはもうすぐ高崎車両センターの機関車を特集するらしいが、本当に苦肉の策といった様相で、毎月の努力は並大抵ではなさそう。このところ、本を購入することがなくなってしまっていたが、微々たるものとはいえ、少しは売り上げに寄与しようと、かつての愛読者としては応援したくなった。

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ここしばらくK・MさんやTさんのおかげでブログが続いている。管理人を自認している身としては心苦しいが、撮影にも出かけておらず、かといって古い写真をスキャンする熱意もないから画像が底をついてしまった。かつて掲載した写真の前後のコマや別コマでつないでいくしかない。

2009年からの大阪単身赴任時代は月に2回程度、横浜の自宅に帰って「あけぼの」や「北陸」などを撮っていたから、A氏などには大阪にいて鉄チャンしている回数よりも東京で写真を撮る回数の方が多いのではないかと冷やかされたものだ。事実、1日を1回とカウントするとほぼ半々。大阪にいる時間の方が長いのに、撮影に行く密度は自宅に帰っている時の方が高かったのは明らか。
そんな中、大阪在住でなければ撮ることはなかったかもしれない車両がある。ゲテモノ好きな自分にとって、きわめて魅力的なスタイルの貫通扉付きのクモハ183系200番台。舞鶴線で細々と特急「まいづる」に充当されていた車両だ。元々は運転台がない車両を、車両不足か何かの影響で改造されたもの。通常の183系などよりもはるかに好ましく映ったのは自分だけかも。2011年の3月のダイヤ改正で廃止となる前月、H氏に連れて行ってもらって大願成就となったわけだが、天気には恵まれず、もっと撮っておくべきだったとも思う反面、よくぞこんなものを記録しておいたと誇らしく思うところもある。
下の写真は西舞鶴の駅で撮影した。「へしこ」という、鯖を塩づけにし、さらに糠漬けにした郷土料理でしこたま酒を飲み、酔い覚ましに撮ったもの。

この3月、北海道で「白ボウズ」と呼ばれるキハ183系改造車を撮りに行ったが、スタイルとともに形式の同じ183という数字にも、何となく共通点を感じる。

ところで関西の鉄道には自分好みのゲテモノが存在するのだが…。大阪の友人に頼んだら連れて行ってくれるかどうか。そんな危ぐを抱くほど異色な車両がある。

(写真、文:U)

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2017年1月26日 (木)

ファントムの模型

これが最後の運転になるとの噂の真偽はともかく現在、関西に行っている583系は、秋田への復路、関東を通過するらしい。最後だから撮りに行くというわけではないが、その日はちょうど休みだし、天気予報が好転したこともあって、前の晩に深酒しなければ出かけてみたいとは思っている。どこで撮るのが良いのかまだ決めていないが、5年ほど前にまだ現役だったEF651118(レインボー塗装機)の工臨が走るということで行った場所が最有力。昔、電車の窓から見て、長いレンズが使えるのではないかと目星を付けていたのに、そのときは来るべき列車が大幅遅延して、後に予定もあったことから撮影を断念した経緯がある某所。おそらく滅多に人が来ないのではないかと思われるが、それよりも583系の復路のスジが明るい時間帯かどうかの方が気になる。まあ、ダメならダメで仕方ないが、先日の北海道旅行後にファインダーの清掃を終えたD5には良い被写体となりそうだ。

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アシェット・コレクションズ・ジャパンから発売された「週刊 航空自衛隊 F-4EJ改をつくる!」を定期購読することにした。毎週発売される、雑誌に付いている部品を組み立てて32分の1の模型を完成させていく仕組みになっているが、プラモデルのように塗装の必要がないのは楽。110回に渡って頒布され、全てのパーツが揃い完成にこぎ着けるまでには2年ほど掛かかって、その頃には定年を迎えているかもしれないという気の長い話だが、組み立ても簡単そうで徐々に作業できる点がありがたい。トータルで¥200000にも及びそうだが、一度に払う必要もないからどうにかなるだろう。
ただし途中で飽きたら全てがパーになるから、コツコツと時間を割いて作業することが肝心。自分の性格を考えると一抹の不安はあるが、完成した姿を思い描いて楽しみたい。

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1月10日にアップした「カシオペアクルーズ」の後のコマ。ここまで引っ張ると間延びした感じになる。個人的には前にアップした2種の画像の方が絵的な迫力は上だと見ている。午後、順光になれば貨物列車にはこのくらいのシャッターチャンスが良いが、旅客列車にはイマイチ。まあ、それでも超望遠でここまで圧縮できるSカーブは少ないと思われるから、貴重な場所ではあるのだが。

(写真、文:U)

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2016年4月16日 (土)

マナー

熊本の地震の影響もあって、プライベートな時間が取れなかったが、ブログ程度の文章なら…。

下の2枚の写真は2012年に初めて走った「カシオペアクルーズ」の後に行われた方向転換(上)と特急「ひたち」。いずれも北柏~柏での撮影。
「カシオペアクルーズ」の上りは東北本線の黒田原~白坂でとらえ、その後に回った。Tさんの地元で、たしか東北道・蓮田のSAで合流し案内していただいた記憶がある。

ここでは朝っぱらから三脚で場所を確保していた奴らが、ノコノコと列車通過直前に現れたおかげで周囲が混乱し迷惑した。
先に三脚や脚立を置いて場所を取ったからといっても機材はともかく、撮影する人が後方の人たちのフレームに入ってしまう場合もある。自分の所有地でもないのに撮影場所の確保を主張するからには、常識的な時刻に来るのはマナーだろう。優先権は理解するものの、占有権などないことすら分かっていない愚かな若者たちだった。

あれから4年近く。彼らは今、どのように成長しただろうか。

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10日、注文してあった「国鉄蒸気機関車 156機関区全図鑑」(いのうえ・こーいち、世界文化社刊)が届いた。蒸気機関車現役時代、機関区巡りを中心にしていた自分にとって、かなり期待していた書籍。さっそくページをめくってみたがザッと見ただけでの満足度は65パーセントといったところ。「機関区図鑑」と題しているからもっと現場の風景や配置図などが収録されているものだと思っていたが、実際には機関区の写真ばかりではなく、その機関区に所属する機関車が走行しているシーンなどで埋めている箇所が多いし、無関係な写真が使われているケースも見かけた。例えば宮古機関区や新宮機関区などの写真は皆無だし、和歌山機関区の記事に鳥羽駅での撮影と思われるC57110の写真が使われているなど。

 当時、わざわざそんな地味な機関区に撮影に行くような物好きはいないだろうから本当に写真が集まったのかと危ぐしていたが案の定。昔、キネマ旬報社から出ていた雑誌「蒸気機関車」の「機関区めぐり」のような写真、記事を期待していただけに、やや肩すかしを食らった感もある。また、表紙の「栄光の車両基地」という表現は大げさだし、巻末の保存蒸機一覧は既視感が強く、ありふれている。

 だが、こういう観点から本を作るという着想は大いに評価したいし嬉しい。それだけでも買って損はないと断言できるから、漠然と国鉄当時の写真を羅列しただけの鉄道関係の出版社が出す本などよりはるかに内容は濃い。個人的な期待と思い入れが大きかっただけに辛い評価になってしまったが、大切な1冊になることは確実。何度も目を通して本がボロボロになることを想定して2冊目を購入した。読めば読むほど評価も上がっていくだろう。

(写真、文:U)

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2016年3月30日 (水)

DF200の仕様変更車試作

今後もたまには鉄道撮影に出かけることもあるだろうが、とりあえず書棚の「鉄道ファン」「レイルマガジン」を整理しグルニエに収納、代わって趣味の主役となる模型を陳列した。雑誌のバックナンバーに目を通すことも、もうあるまいという判断で、いっそ廃棄しても良かったのだが、スペースに余裕が生まれたから取りあえず温存することにしたが再び日の目を見ることはないだろう。そのうち業者に引き取らせようと思っている。

作業中、ふと手にした「とれいん」が「北斗星」が走り始めた頃の特集だった。写真を見ると静狩や沼ノ端の線路際の樹木がまだ低く、時間の経過がよく分かる。
面白いのは「北斗星」の乗車ルポ。森岡園恵さんという「とれいん」誌のチーフカメラマンが体にタオルを巻きながらシャワーを浴びている、鉄道雑誌としては画期的な写真を載せていること。なかなか気品のある女性で、最近の鉄道アイドルと称する小便臭い小娘がわざとらしいアンニュイな演技で、窓外を眺めるポーズよりはるかに魅力的。「とれいん」はその後も小田恵子さんという、これまた雰囲気のある女性をレポーターに起用していたが、今はどうしているのだろう。作業の手を止めてしばし見入ってしまった。

いずれ自室のデスクトップパソコンもほかへ移動し、模型の工作ができる環境を整える予定。生来の不器用者だからハンダ付けなどの金属工作は不可能だが、プラスティックの模型なら何とかなるだろう。比較的安価だし、失敗しても痛手は少ない。

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巷では余剰となった函館のED79がダイヤ改正以降、続々と苗穂に送られて解体されることを憂うブログが散見されるが、新幹線開業で昇圧化され、2度と使われることのない機関車を早々に処分するのは当たり前。廃車されクズ鉄化した自動車をいつまでも放置する業者が近隣住民の迷惑となるケースを考えれば分かるだろう。

ほかに転用する場所があるならともかく、少なくとも北海道内で使い途などないのだから、ファンのわがままといった意見に聞こえてしまう。
自分自身、20日に撮影したED7914号機の解体が始まったとしても所詮は機械。使い途が無くなれば解体するのは当然で、いじましく取り置きしても、まさにわが家のグルニエを占拠していた無用の諸々と同じではないか。サッサと片付けるに越したことはあるまい。JR北海道としては鉄道ファンの感傷などに頓着する必要などない。

イイ年をしたと思われる人物がただただ情緒的に、運行取りやめ→廃車→解体のスムーズな流れに異を唱える記述は滑稽そのもの。金に余裕があるなら、残骸となるナンバープレートなどの「遺骨」でも拾っていればイイ。

同じように田端で使わなくなった2両のEF510も明日、富山へ追い出される。EF65PFに引かれ田端を10;07→高崎11:49、その後、4月3日にはEH200で高崎操を15:32に出て長岡、新潟経由で新たな配置区に向かうらしい。

ここで思うのは次のダイヤ改正では何が行われるかということ。機関車ファンにはもう、どうでも良い些末な動きしか発生しないのか。

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そんな中、ファンが大挙して押し寄せそうなネタを見つけた。

JR貨物の平成28年度計画によれば、「関西線のDD51形式ディーゼル機関車の老朽置換としてDF200形式仕様変更車を試作」とあるし、別項には「今年度から開始する愛知機関区稲沢派出で行うDF200形式機関車用エンジン整備の品質確保及びEH800形式機関車の初期故障防止に、特に注力していく」ともある。

この正式発表で名古屋、四日市地区にDD51狙いのファンが集中、以前からの噂が現実となる。

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もう撮れないと思ったから18日の夜は三脚と脚立を担いで函館の駅に行った。ホームは凄い人。きっとDD51とED79の両方が撮影できるというのが理由だろう。ホームの外からでは青森方の機関車は撮れない。
この日は機関車の正面には立たなかった。何度か撮影したし、長いレンズが使えないから、お遊びのつもりで斜め後ろから引っ張った。

しかし函館はやはり明るい。さまざまな光が集まって明るすぎる。夜間撮影にはもっと暗い長万部などが適していただろうが、それは自分の芸風とは異なる。ホテルから至近の場所だからこそ時間を割いただけ。

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上は1月10日撮影のDF200の試作機901号。関西線で使用される「仕様変更車」は当然、ほかのDF200と明確に見分けられるよう、塗装などを変更するのだろうか。

(写真、文:U)

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2015年12月19日 (土)

模型誌も購読中止

そろそろ予約してあったムサシノモデルのEF64が発売されそう。ホームページでサンプルの写真を見ると相変わらず素晴らしい完成度。元来、一般型のEF64に対する関心は1000番台ほどではなかったのに1日も早く手元に届くことが待ち遠しい。予約したのは13ミリバージョンの初期車。当初、福島に配置され板谷峠で活躍した前面窓にプロテクターがある8号機。厳めしい表情が特色で、いずれムサシノモデルが生産するEF71もこのタイプでお願いしようと思っている。
とにかく何度も書いてきているように同社の精巧な製品のおかげで、これまで手を出さなかった電気機関車の模型が着々と増えている。続いてEF651118、EF81も入線する予定だ。

これとは別にそろそろ発売されそうなのが久々の蒸気機関車C5711。自分としては初めての87分の1モデルでプロポーションは16番の製品を凌駕するはず。以前、友人から頂戴した同じ87分の1のD51を見ていると、そのシルエットは特に貴婦人の愛称があるC57だけにさらなる期待を抱く。集煙装置に重油タンク、スノープロー付きという、ベテランのSLファンにとっては貴婦人のスタイルを台無しにしたタイプだが、繊細なボイラーは本来のHOゲージ製品として表現されるだろう。ただ、87分の1では16番よりもディテールが希薄だから、ただただ精密な模型に憧れてきた自分としては物足りない部分もある。87分の1では今後は好きな機関車だけコツコツと集めるとして、あまり深入りしないよう心したい。

ところで鉄道雑誌とともに模型誌も買わなくなって久しい。手先の不器用な自分としては金属工作など無理だと判断しているから、模型誌の製作記事を見てもそれは異次元の世界。キットの組み立てなどとうの昔に諦めている。
なのにこれまで何十年も模型誌を購読してきたのは豊富な広告のおかげ。早い段階で各模型店の発売予定商品をキャッチして予約を入れるためだけに他ならない。鉄道模型はいったん買いそびれるとなかなか再生産はしないケースが多いし発売数も少ない。だから少しでも早く情報をキャッチしようと模型誌を買い続けてきたのだが、もはや模型店のHPを見れば事足りる。スペースが限られる広告よりも詳しく記載されているのだから雑誌の広告よりも遙かに便利で情報量が豊富。申し訳ないが鉄道雑誌同様、こちらの購読もやめることにした。なにしろ自分としてはもはやムサシノモデル、天賞堂、珊瑚、モデルスIMONの製品しか関心がないのだし。

要するに工作ができない人間が模型誌を買っても広告しか必要な情報はなく、それにしても今やインターネットで見ればじゅうぶんだというご時世になったというわけだ。

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いずれも未掲載の北海道での写真を羅列

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今宵は中華街で鉄道の友人10人ほどで「忘年会」。

 

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2015年2月 2日 (月)

1台のカメラで

前回の自分の記事で昔のカメラ雑誌がSLファンをあまり相手にしていなかった旨のことを書いたが、たしかに思い出してみてもその印象は強く残っている。

当時、自分は小学生から中学生。蒸気機関車末期にようやく高校に上がったが、本屋に行くと鉄道雑誌だけではなく、「アサヒカメラ」「カメラ毎日」「日本カメラ」の3誌にも必ず目を通していた。カメラやレンズの新製品および中古品の相場などを探るためだったが、そこに掲載されていたヌード写真を見るためでもあった。
もちろんこのころには「平凡パンチ」や「プレイボーイ」「GORO」など若い男性向けの雑誌もあったが、そんな本に載っているモノよりも写真誌に載っているヌード作品はヘアが見えるものが多いということに気づいていたためだ。正直言えば芸術性の高いヌード写真でも、色気盛りのガキにとってみれば毛が見えるか見えないかといった関心の方が高く、この辺はいかに「平凡パンチ」などをもってしてもカメラ雑誌には及ばない。だから、そんな写真が載っているものはしっかり買った。

理由の不純さはさておき、かようなわけで当時からけっこう目を通してきたカメラ雑誌、しかしどうしてカメラ雑誌には蒸気機関車の写真があまり載らないのかという疑問も湧いた。

あのころの広告で印象的なのはレンズメーカーのコムラーや三脚メーカーのスリック。ズームを使えば走ってくる蒸気機関車を何度も撮れるとか、三脚にカメラを複数付けることが可能なダブルプレートを装着し、伯備線の布原に集まったSLファンを広告写真に使っていたが、蒸気機関車の写真そのものは作品としてほとんど掲載されないことにいつも違和感を覚えた。

そんなとき、その疑問の回答になるような強烈な文章を月例コンテストで見かけた。
入選か佳作かは忘れたが、コンテストに入った蒸気機関車の写真に評者が一応は褒めているものの後段では、「…どうせ三脚にカメラを複数付けてファインダーをのぞかずに撮影したのではないか。しっかりカメラをのぞいて撮れば、フレーミングがもっと良くなっていたはず。ファインダーというものがあるのに、それを使わないのは…」という主旨のことが添えられてあった。言外に「だから蒸気機関車の写真なんぞ…」という感覚が、当時の中学生であった自分にもありありと漂ってきたほどで、そんな撮り方をしているからカメラ雑誌はSLファンを相手にしないのだと強く印象づけられたものだった。

思い返せばあのころのコンテストにはその後、鉄道雑誌で活躍された柴田和男さんや原京一さんをはじめとする蒼々たるベテランが応募していたが、どうもカメラ雑誌での鉄道写真は鬼っ子。被害者意識的な言い方になってしまうが、かつてはそんな扱われ方が普通だったように記憶している。

だから今回の「アサヒカメラ」の鉄道写真特集には隔世の感を抱く。
広田尚敬さんをはじめとするプロ作家の方々の努力が実を結んだとの素直な受け取り方がある一方、良いとか悪いとかは別にして遂にカメラ業界、ひいてはカメラ雑誌の世界も鉄道や飛行機、レースなどの乗り物写真を組み込まなければ商売にならなくなったのかという皮肉な見方が自分の中で支配的。
あの時代の写真誌を垣間見ているからこそなのだが、どうにもこの印象が払拭できず、手放しで楽しんでばかりはいられない。

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1月9日にアップした画像と同じ時に撮った「トワイライトエクスプレス」。複数のカメラで撮っているわけではなく、同じカメラで撮影した。
前段で書いた昔のカメラ雑誌に掲載されたコンテストの選者の評に影響されたわけではなく、自分自身もファインダーを見ずに複数のカメラで撮ることを、あまり潔しとはできない。

それに最近はカメラの性能もグンと上がって、前のコマでもトリミングでじゅうぶんに大きくできるから丁寧に1台のカメラで複数枚、撮った方が無難で、むしろ2台以上のカメラを同時に扱う方がリスクが高いとすら感じる。

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実はここしばらく激しい胃の痛みに襲われていて前回、前々回などは薬を飲んで痛みが治まっている時を見計らってごくごく短時間で記事を書いた。そうまで して書いても仕方ないのだが、このブログだけで軽く1000本以上の記事を書いてきたから、これはもう半ば習慣化してしまっており、逆に書かないと不安にかられてしまう。端から見ればどうでも良い執着だが、それが途絶えてしまうと熱も冷めてしまい、一気にこのブログを維持することなどどうでも良くなってしまいそう。ブログの言い出しっぺでもあり管理人的矜持もあるから、どうにか踏ん張ってはみたが、Iさんの記事は大変ありがたいし、執筆者の1人としてではなく1読者として単純に楽しませていただいた。仲間とやっていることのありがた味が身にしみる。

やっと痛みも緩和され今日は少しはマシになったが、歩けないほどだった痛みの余韻は全く消えたわけではない。酒や消化に悪い食べ物は控えて、飲むヨーグルトやプリン、玉子豆腐などで食いつないでいる。

(写真、文:U)

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2015年1月30日 (金)

カメラ雑誌の鉄道写真特集

けっきょく今月も鉄道雑誌を1冊も買わなかった。

毎月、発売日前後に書店に行って目を通してはいるのだが、買って帰ることがないまま半年が過ぎようとしている。鉄道撮影から離れていた1999~2008年でさえ毎月5種類ほどを買い続けていたことを考えると嘘のよう。
理由についてはこのブログに何度も書いたから、今さら繰り返さないが、このままの内容が続くなら、もう買うことはないかもしれないとさえ感じてしまう。

そんな矢先、いつも利用している書店で「アサヒカメラ」を手にしたら、今月の特集はなんと鉄道写真。かつてSLブームと言われた頃、蒸気機関車の写真には比較的、冷淡だった老舗のカメラ雑誌が巻頭のページを大きく使ってプロ写真家の作品や鉄道写真のルーツ、あるいは広田尚敬氏のインタビューなどを掲載しているのに驚いた。鉄道写真の特集はしばらく前にもあったが、今回はそのときよりも多くのページを割いている。

これにはカメラやレンズを買ったり、買い換えたりする層として鉄道ファンを無視できなくなったとの背景があるのは間違いなさそうで、それは特集記事の最後にキヤノンEOS7DMarkⅡの試用レポートなどがあることからもかいま見える。

いよいよデジタル一眼の市場も飽和しつつあるのかも。

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1980年6月、横浜開港120周年、横浜商工会議所100周年記念で東横浜~山下埠頭を走ったC581。

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(写真、文:U)

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2015年1月 9日 (金)

良い作品に当たった年末年始

病院通いが続いた年末から今日まで、ちょうど10冊の本を読んだ。気が向くまま本屋に行って適当に選んだ文庫ばかりだが「外れ」はなし。10冊続けて読むと1,2冊は「外れ」と感じる作品もあるのだが、これほど続けて楽しめる本にめぐり会えたのも珍しい。おかげで長い待ち時間も充実し、今では病院の待合室で本を読むのも悪くないと思っているほどだ。

その中でも柴田哲孝の「チャイナ・インベンション」、中山七里の「切り裂きジャックの告白」、永瀬隼介の「彷徨う刑事 凍結都市TOKYO」はもう1回読むつもり。いずれもストーリーを楽しみながら新たな知識も蓄えられる。
このうち中山七里の「切り裂きジャックの告白」はテレビドラマ化されるようだが、どうせ下手な脚本や演技で原作の良さが損なわれるのは目に見えているから、読むなら放映前が良いだろう。この著者、脂がのっている感じで文章も精緻。ハードカバーの近作も2冊買ってある。

内容については書店で裏表紙のあらすじを見て選んで欲しいが、ネットで見れば分かるような情報しか載せていない鉄道雑誌を買うよりもコストパフォーマンスは断然高い。

しかし、読み応えのある作品ばかりに当たると、次に買う本が外れないかと、あらぬ心配をしてしまう。そのためにまず失敗のないチョイスとして、以前から米沢穂積の「満願」を「隠し球」としてストックしてきたのだが、この作品、週刊文春の2014年の「このミステリーが凄い」の1位になってしまったから早く読まなくてはと気がはやる。

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もうすぐ(今月下旬)、春の臨時列車が発表されるはず。臨時「北斗星」の運転頻度はかなり高く、8月20日すぎまで運転されてお終いとなるようだが(そこまで一挙に発表されないか?)、それ以上に注目なのがゴールデンウイークの「あけぼの」。おそらく絶望的と思えるのだが、どうなることか?

(写真、文:U)

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2014年12月 2日 (火)

師走に入って案じたこと

早くも師走。散らかっていた自室を片付け、そろそろ来年のカレンダーを用意しなければと思っているのだが、最近は鉄道雑誌を買っていないから付録のカレンダーがない。これまでも決して気に入って使っていたわけではないが、その大きさが部屋の壁面にちょうど良かったから利用していた。

毎月購読してきた鉄道雑誌だが、この夏頃からほとんど買うことがなくなったのは面白くないから。長い間、自分の趣味を支えてきてくれたのに、こんなことを言うのは裏切りのようで申し訳ないと思ってはいるが、どう考えてもこれ以外の理由は見当たらない。
関心のある車両が減ったということを表向きの理由にしたとしても、それでも写真の扱い方や特集記事などに惹かれるものがなく、毎月¥10000程度が浮くようになったのは嬉しくもあり悲しくもある現実だ。

インターネットの普及が大きいとしても書籍には印刷物としても魅力があると感じているのは今でも変わらない。電子媒体よりも紙媒体に味方したくなる世代なのに、どうみても最近は書籍の分が悪いように思える。どう巻き返すか、あるいはこのまま本当に衰退してしまうのか。

年末を迎えてカレンダーの一件から、そんな寂しさを味わった。

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有名な洞爺~有珠の通称「宇宙軒カーブ」。初めてここで夜行列車を撮った。
あまりにも有名なこのポイントは、北海道に撮影に行く方々にとって外せない場所なのだろう。夜行列車通過間近になると国道からここへ向かって入って行くレンタカーを多く見かける。

ある鉄道雑誌などはここで撮った同じような写真を、月刊誌の表紙と撮影地ガイドの表紙に使っているほど。編集長の怠慢とも受け取れるが、とにかく飽きるくらい有名な場所だ。
しかし多くの作例がほとんど200ズームを使用したものばかりで、自分としては全く関心がなかったのだが、ここで長いレンズを使って機関車をアップにしたらどうなるかと考えた。

この季節、太陽の回り込みが早まって「北斗星」は編成側面に日が当たらなくなったせいか、この日(11月28日)はほかに1名のみ。なるべく下の方から撮りたくて枯れ草を掻き分けながら立ち位置を決めた。編成の後方に影が落ちて、暗がりから青い車体が飛び出す感じは、なかなか鮮やかに見えた。

(写真、文:U)

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【ご注意】

アップしてある写真を見ていただく際、画像の上にカーソルを持って行って左クリックで拡大するよりも右クリックし、「リンクを新しいウインドウで開く」で見ていただく方が、よりオリジナルに近いクオリティで見ることができます。

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