書籍・雑誌

2017年1月26日 (木)

ファントムの模型

これが最後の運転になるとの噂の真偽はともかく現在、関西に行っている583系は、秋田への復路、関東を通過するらしい。最後だから撮りに行くというわけではないが、その日はちょうど休みだし、天気予報が好転したこともあって、前の晩に深酒しなければ出かけてみたいとは思っている。どこで撮るのが良いのかまだ決めていないが、5年ほど前にまだ現役だったEF651118(レインボー塗装機)の工臨が走るということで行った場所が最有力。昔、電車の窓から見て、長いレンズが使えるのではないかと目星を付けていたのに、そのときは来るべき列車が大幅遅延して、後に予定もあったことから撮影を断念した経緯がある某所。おそらく滅多に人が来ないのではないかと思われるが、それよりも583系の復路のスジが明るい時間帯かどうかの方が気になる。まあ、ダメならダメで仕方ないが、先日の北海道旅行後にファインダーの清掃を終えたD5には良い被写体となりそうだ。

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アシェット・コレクションズ・ジャパンから発売された「週刊 航空自衛隊 F-4EJ改をつくる!」を定期購読することにした。毎週発売される、雑誌に付いている部品を組み立てて32分の1の模型を完成させていく仕組みになっているが、プラモデルのように塗装の必要がないのは楽。110回に渡って頒布され、全てのパーツが揃い完成にこぎ着けるまでには2年ほど掛かかって、その頃には定年を迎えているかもしれないという気の長い話だが、組み立ても簡単そうで徐々に作業できる点がありがたい。トータルで¥200000にも及びそうだが、一度に払う必要もないからどうにかなるだろう。
ただし途中で飽きたら全てがパーになるから、コツコツと時間を割いて作業することが肝心。自分の性格を考えると一抹の不安はあるが、完成した姿を思い描いて楽しみたい。

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1月10日にアップした「カシオペアクルーズ」の後のコマ。ここまで引っ張ると間延びした感じになる。個人的には前にアップした2種の画像の方が絵的な迫力は上だと見ている。午後、順光になれば貨物列車にはこのくらいのシャッターチャンスが良いが、旅客列車にはイマイチ。まあ、それでも超望遠でここまで圧縮できるSカーブは少ないと思われるから、貴重な場所ではあるのだが。

(写真、文:U)

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2016年4月16日 (土)

マナー

熊本の地震の影響もあって、プライベートな時間が取れなかったが、ブログ程度の文章なら…。

下の2枚の写真は2012年に初めて走った「カシオペアクルーズ」の後に行われた方向転換(上)と特急「ひたち」。いずれも北柏~柏での撮影。
「カシオペアクルーズ」の上りは東北本線の黒田原~白坂でとらえ、その後に回った。Tさんの地元で、たしか東北道・蓮田のSAで合流し案内していただいた記憶がある。

ここでは朝っぱらから三脚で場所を確保していた奴らが、ノコノコと列車通過直前に現れたおかげで周囲が混乱し迷惑した。
先に三脚や脚立を置いて場所を取ったからといっても機材はともかく、撮影する人が後方の人たちのフレームに入ってしまう場合もある。自分の所有地でもないのに撮影場所の確保を主張するからには、常識的な時刻に来るのはマナーだろう。優先権は理解するものの、占有権などないことすら分かっていない愚かな若者たちだった。

あれから4年近く。彼らは今、どのように成長しただろうか。

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10日、注文してあった「国鉄蒸気機関車 156機関区全図鑑」(いのうえ・こーいち、世界文化社刊)が届いた。蒸気機関車現役時代、機関区巡りを中心にしていた自分にとって、かなり期待していた書籍。さっそくページをめくってみたがザッと見ただけでの満足度は65パーセントといったところ。「機関区図鑑」と題しているからもっと現場の風景や配置図などが収録されているものだと思っていたが、実際には機関区の写真ばかりではなく、その機関区に所属する機関車が走行しているシーンなどで埋めている箇所が多いし、無関係な写真が使われているケースも見かけた。例えば宮古機関区や新宮機関区などの写真は皆無だし、和歌山機関区の記事に鳥羽駅での撮影と思われるC57110の写真が使われているなど。

 当時、わざわざそんな地味な機関区に撮影に行くような物好きはいないだろうから本当に写真が集まったのかと危ぐしていたが案の定。昔、キネマ旬報社から出ていた雑誌「蒸気機関車」の「機関区めぐり」のような写真、記事を期待していただけに、やや肩すかしを食らった感もある。また、表紙の「栄光の車両基地」という表現は大げさだし、巻末の保存蒸機一覧は既視感が強く、ありふれている。

 だが、こういう観点から本を作るという着想は大いに評価したいし嬉しい。それだけでも買って損はないと断言できるから、漠然と国鉄当時の写真を羅列しただけの鉄道関係の出版社が出す本などよりはるかに内容は濃い。個人的な期待と思い入れが大きかっただけに辛い評価になってしまったが、大切な1冊になることは確実。何度も目を通して本がボロボロになることを想定して2冊目を購入した。読めば読むほど評価も上がっていくだろう。

(写真、文:U)

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2016年3月30日 (水)

DF200の仕様変更車試作

今後もたまには鉄道撮影に出かけることもあるだろうが、とりあえず書棚の「鉄道ファン」「レイルマガジン」を整理しグルニエに収納、代わって趣味の主役となる模型を陳列した。雑誌のバックナンバーに目を通すことも、もうあるまいという判断で、いっそ廃棄しても良かったのだが、スペースに余裕が生まれたから取りあえず温存することにしたが再び日の目を見ることはないだろう。そのうち業者に引き取らせようと思っている。

作業中、ふと手にした「とれいん」が「北斗星」が走り始めた頃の特集だった。写真を見ると静狩や沼ノ端の線路際の樹木がまだ低く、時間の経過がよく分かる。
面白いのは「北斗星」の乗車ルポ。森岡園恵さんという「とれいん」誌のチーフカメラマンが体にタオルを巻きながらシャワーを浴びている、鉄道雑誌としては画期的な写真を載せていること。なかなか気品のある女性で、最近の鉄道アイドルと称する小便臭い小娘がわざとらしいアンニュイな演技で、窓外を眺めるポーズよりはるかに魅力的。「とれいん」はその後も小田恵子さんという、これまた雰囲気のある女性をレポーターに起用していたが、今はどうしているのだろう。作業の手を止めてしばし見入ってしまった。

いずれ自室のデスクトップパソコンもほかへ移動し、模型の工作ができる環境を整える予定。生来の不器用者だからハンダ付けなどの金属工作は不可能だが、プラスティックの模型なら何とかなるだろう。比較的安価だし、失敗しても痛手は少ない。

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巷では余剰となった函館のED79がダイヤ改正以降、続々と苗穂に送られて解体されることを憂うブログが散見されるが、新幹線開業で昇圧化され、2度と使われることのない機関車を早々に処分するのは当たり前。廃車されクズ鉄化した自動車をいつまでも放置する業者が近隣住民の迷惑となるケースを考えれば分かるだろう。

ほかに転用する場所があるならともかく、少なくとも北海道内で使い途などないのだから、ファンのわがままといった意見に聞こえてしまう。
自分自身、20日に撮影したED7914号機の解体が始まったとしても所詮は機械。使い途が無くなれば解体するのは当然で、いじましく取り置きしても、まさにわが家のグルニエを占拠していた無用の諸々と同じではないか。サッサと片付けるに越したことはあるまい。JR北海道としては鉄道ファンの感傷などに頓着する必要などない。

イイ年をしたと思われる人物がただただ情緒的に、運行取りやめ→廃車→解体のスムーズな流れに異を唱える記述は滑稽そのもの。金に余裕があるなら、残骸となるナンバープレートなどの「遺骨」でも拾っていればイイ。

同じように田端で使わなくなった2両のEF510も明日、富山へ追い出される。EF65PFに引かれ田端を10;07→高崎11:49、その後、4月3日にはEH200で高崎操を15:32に出て長岡、新潟経由で新たな配置区に向かうらしい。

ここで思うのは次のダイヤ改正では何が行われるかということ。機関車ファンにはもう、どうでも良い些末な動きしか発生しないのか。

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そんな中、ファンが大挙して押し寄せそうなネタを見つけた。

JR貨物の平成28年度計画によれば、「関西線のDD51形式ディーゼル機関車の老朽置換としてDF200形式仕様変更車を試作」とあるし、別項には「今年度から開始する愛知機関区稲沢派出で行うDF200形式機関車用エンジン整備の品質確保及びEH800形式機関車の初期故障防止に、特に注力していく」ともある。

この正式発表で名古屋、四日市地区にDD51狙いのファンが集中、以前からの噂が現実となる。

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もう撮れないと思ったから18日の夜は三脚と脚立を担いで函館の駅に行った。ホームは凄い人。きっとDD51とED79の両方が撮影できるというのが理由だろう。ホームの外からでは青森方の機関車は撮れない。
この日は機関車の正面には立たなかった。何度か撮影したし、長いレンズが使えないから、お遊びのつもりで斜め後ろから引っ張った。

しかし函館はやはり明るい。さまざまな光が集まって明るすぎる。夜間撮影にはもっと暗い長万部などが適していただろうが、それは自分の芸風とは異なる。ホテルから至近の場所だからこそ時間を割いただけ。

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上は1月10日撮影のDF200の試作機901号。関西線で使用される「仕様変更車」は当然、ほかのDF200と明確に見分けられるよう、塗装などを変更するのだろうか。

(写真、文:U)

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2015年12月19日 (土)

模型誌も購読中止

そろそろ予約してあったムサシノモデルのEF64が発売されそう。ホームページでサンプルの写真を見ると相変わらず素晴らしい完成度。元来、一般型のEF64に対する関心は1000番台ほどではなかったのに1日も早く手元に届くことが待ち遠しい。予約したのは13ミリバージョンの初期車。当初、福島に配置され板谷峠で活躍した前面窓にプロテクターがある8号機。厳めしい表情が特色で、いずれムサシノモデルが生産するEF71もこのタイプでお願いしようと思っている。
とにかく何度も書いてきているように同社の精巧な製品のおかげで、これまで手を出さなかった電気機関車の模型が着々と増えている。続いてEF651118、EF81も入線する予定だ。

これとは別にそろそろ発売されそうなのが久々の蒸気機関車C5711。自分としては初めての87分の1モデルでプロポーションは16番の製品を凌駕するはず。以前、友人から頂戴した同じ87分の1のD51を見ていると、そのシルエットは特に貴婦人の愛称があるC57だけにさらなる期待を抱く。集煙装置に重油タンク、スノープロー付きという、ベテランのSLファンにとっては貴婦人のスタイルを台無しにしたタイプだが、繊細なボイラーは本来のHOゲージ製品として表現されるだろう。ただ、87分の1では16番よりもディテールが希薄だから、ただただ精密な模型に憧れてきた自分としては物足りない部分もある。87分の1では今後は好きな機関車だけコツコツと集めるとして、あまり深入りしないよう心したい。

ところで鉄道雑誌とともに模型誌も買わなくなって久しい。手先の不器用な自分としては金属工作など無理だと判断しているから、模型誌の製作記事を見てもそれは異次元の世界。キットの組み立てなどとうの昔に諦めている。
なのにこれまで何十年も模型誌を購読してきたのは豊富な広告のおかげ。早い段階で各模型店の発売予定商品をキャッチして予約を入れるためだけに他ならない。鉄道模型はいったん買いそびれるとなかなか再生産はしないケースが多いし発売数も少ない。だから少しでも早く情報をキャッチしようと模型誌を買い続けてきたのだが、もはや模型店のHPを見れば事足りる。スペースが限られる広告よりも詳しく記載されているのだから雑誌の広告よりも遙かに便利で情報量が豊富。申し訳ないが鉄道雑誌同様、こちらの購読もやめることにした。なにしろ自分としてはもはやムサシノモデル、天賞堂、珊瑚、モデルスIMONの製品しか関心がないのだし。

要するに工作ができない人間が模型誌を買っても広告しか必要な情報はなく、それにしても今やインターネットで見ればじゅうぶんだというご時世になったというわけだ。

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いずれも未掲載の北海道での写真を羅列

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今宵は中華街で鉄道の友人10人ほどで「忘年会」。

 

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2015年2月 2日 (月)

1台のカメラで

前回の自分の記事で昔のカメラ雑誌がSLファンをあまり相手にしていなかった旨のことを書いたが、たしかに思い出してみてもその印象は強く残っている。

当時、自分は小学生から中学生。蒸気機関車末期にようやく高校に上がったが、本屋に行くと鉄道雑誌だけではなく、「アサヒカメラ」「カメラ毎日」「日本カメラ」の3誌にも必ず目を通していた。カメラやレンズの新製品および中古品の相場などを探るためだったが、そこに掲載されていたヌード写真を見るためでもあった。
もちろんこのころには「平凡パンチ」や「プレイボーイ」「GORO」など若い男性向けの雑誌もあったが、そんな本に載っているモノよりも写真誌に載っているヌード作品はヘアが見えるものが多いということに気づいていたためだ。正直言えば芸術性の高いヌード写真でも、色気盛りのガキにとってみれば毛が見えるか見えないかといった関心の方が高く、この辺はいかに「平凡パンチ」などをもってしてもカメラ雑誌には及ばない。だから、そんな写真が載っているものはしっかり買った。

理由の不純さはさておき、かようなわけで当時からけっこう目を通してきたカメラ雑誌、しかしどうしてカメラ雑誌には蒸気機関車の写真があまり載らないのかという疑問も湧いた。

あのころの広告で印象的なのはレンズメーカーのコムラーや三脚メーカーのスリック。ズームを使えば走ってくる蒸気機関車を何度も撮れるとか、三脚にカメラを複数付けることが可能なダブルプレートを装着し、伯備線の布原に集まったSLファンを広告写真に使っていたが、蒸気機関車の写真そのものは作品としてほとんど掲載されないことにいつも違和感を覚えた。

そんなとき、その疑問の回答になるような強烈な文章を月例コンテストで見かけた。
入選か佳作かは忘れたが、コンテストに入った蒸気機関車の写真に評者が一応は褒めているものの後段では、「…どうせ三脚にカメラを複数付けてファインダーをのぞかずに撮影したのではないか。しっかりカメラをのぞいて撮れば、フレーミングがもっと良くなっていたはず。ファインダーというものがあるのに、それを使わないのは…」という主旨のことが添えられてあった。言外に「だから蒸気機関車の写真なんぞ…」という感覚が、当時の中学生であった自分にもありありと漂ってきたほどで、そんな撮り方をしているからカメラ雑誌はSLファンを相手にしないのだと強く印象づけられたものだった。

思い返せばあのころのコンテストにはその後、鉄道雑誌で活躍された柴田和男さんや原京一さんをはじめとする蒼々たるベテランが応募していたが、どうもカメラ雑誌での鉄道写真は鬼っ子。被害者意識的な言い方になってしまうが、かつてはそんな扱われ方が普通だったように記憶している。

だから今回の「アサヒカメラ」の鉄道写真特集には隔世の感を抱く。
広田尚敬さんをはじめとするプロ作家の方々の努力が実を結んだとの素直な受け取り方がある一方、良いとか悪いとかは別にして遂にカメラ業界、ひいてはカメラ雑誌の世界も鉄道や飛行機、レースなどの乗り物写真を組み込まなければ商売にならなくなったのかという皮肉な見方が自分の中で支配的。
あの時代の写真誌を垣間見ているからこそなのだが、どうにもこの印象が払拭できず、手放しで楽しんでばかりはいられない。

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1月9日にアップした画像と同じ時に撮った「トワイライトエクスプレス」。複数のカメラで撮っているわけではなく、同じカメラで撮影した。
前段で書いた昔のカメラ雑誌に掲載されたコンテストの選者の評に影響されたわけではなく、自分自身もファインダーを見ずに複数のカメラで撮ることを、あまり潔しとはできない。

それに最近はカメラの性能もグンと上がって、前のコマでもトリミングでじゅうぶんに大きくできるから丁寧に1台のカメラで複数枚、撮った方が無難で、むしろ2台以上のカメラを同時に扱う方がリスクが高いとすら感じる。

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実はここしばらく激しい胃の痛みに襲われていて前回、前々回などは薬を飲んで痛みが治まっている時を見計らってごくごく短時間で記事を書いた。そうまで して書いても仕方ないのだが、このブログだけで軽く1000本以上の記事を書いてきたから、これはもう半ば習慣化してしまっており、逆に書かないと不安にかられてしまう。端から見ればどうでも良い執着だが、それが途絶えてしまうと熱も冷めてしまい、一気にこのブログを維持することなどどうでも良くなってしまいそう。ブログの言い出しっぺでもあり管理人的矜持もあるから、どうにか踏ん張ってはみたが、Iさんの記事は大変ありがたいし、執筆者の1人としてではなく1読者として単純に楽しませていただいた。仲間とやっていることのありがた味が身にしみる。

やっと痛みも緩和され今日は少しはマシになったが、歩けないほどだった痛みの余韻は全く消えたわけではない。酒や消化に悪い食べ物は控えて、飲むヨーグルトやプリン、玉子豆腐などで食いつないでいる。

(写真、文:U)

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2015年1月30日 (金)

カメラ雑誌の鉄道写真特集

けっきょく今月も鉄道雑誌を1冊も買わなかった。

毎月、発売日前後に書店に行って目を通してはいるのだが、買って帰ることがないまま半年が過ぎようとしている。鉄道撮影から離れていた1999~2008年でさえ毎月5種類ほどを買い続けていたことを考えると嘘のよう。
理由についてはこのブログに何度も書いたから、今さら繰り返さないが、このままの内容が続くなら、もう買うことはないかもしれないとさえ感じてしまう。

そんな矢先、いつも利用している書店で「アサヒカメラ」を手にしたら、今月の特集はなんと鉄道写真。かつてSLブームと言われた頃、蒸気機関車の写真には比較的、冷淡だった老舗のカメラ雑誌が巻頭のページを大きく使ってプロ写真家の作品や鉄道写真のルーツ、あるいは広田尚敬氏のインタビューなどを掲載しているのに驚いた。鉄道写真の特集はしばらく前にもあったが、今回はそのときよりも多くのページを割いている。

これにはカメラやレンズを買ったり、買い換えたりする層として鉄道ファンを無視できなくなったとの背景があるのは間違いなさそうで、それは特集記事の最後にキヤノンEOS7DMarkⅡの試用レポートなどがあることからもかいま見える。

いよいよデジタル一眼の市場も飽和しつつあるのかも。

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1980年6月、横浜開港120周年、横浜商工会議所100周年記念で東横浜~山下埠頭を走ったC581。

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(写真、文:U)

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2015年1月 9日 (金)

良い作品に当たった年末年始

病院通いが続いた年末から今日まで、ちょうど10冊の本を読んだ。気が向くまま本屋に行って適当に選んだ文庫ばかりだが「外れ」はなし。10冊続けて読むと1,2冊は「外れ」と感じる作品もあるのだが、これほど続けて楽しめる本にめぐり会えたのも珍しい。おかげで長い待ち時間も充実し、今では病院の待合室で本を読むのも悪くないと思っているほどだ。

その中でも柴田哲孝の「チャイナ・インベンション」、中山七里の「切り裂きジャックの告白」、永瀬隼介の「彷徨う刑事 凍結都市TOKYO」はもう1回読むつもり。いずれもストーリーを楽しみながら新たな知識も蓄えられる。
このうち中山七里の「切り裂きジャックの告白」はテレビドラマ化されるようだが、どうせ下手な脚本や演技で原作の良さが損なわれるのは目に見えているから、読むなら放映前が良いだろう。この著者、脂がのっている感じで文章も精緻。ハードカバーの近作も2冊買ってある。

内容については書店で裏表紙のあらすじを見て選んで欲しいが、ネットで見れば分かるような情報しか載せていない鉄道雑誌を買うよりもコストパフォーマンスは断然高い。

しかし、読み応えのある作品ばかりに当たると、次に買う本が外れないかと、あらぬ心配をしてしまう。そのためにまず失敗のないチョイスとして、以前から米沢穂積の「満願」を「隠し球」としてストックしてきたのだが、この作品、週刊文春の2014年の「このミステリーが凄い」の1位になってしまったから早く読まなくてはと気がはやる。

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もうすぐ(今月下旬)、春の臨時列車が発表されるはず。臨時「北斗星」の運転頻度はかなり高く、8月20日すぎまで運転されてお終いとなるようだが(そこまで一挙に発表されないか?)、それ以上に注目なのがゴールデンウイークの「あけぼの」。おそらく絶望的と思えるのだが、どうなることか?

(写真、文:U)

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2014年12月 2日 (火)

師走に入って案じたこと

早くも師走。散らかっていた自室を片付け、そろそろ来年のカレンダーを用意しなければと思っているのだが、最近は鉄道雑誌を買っていないから付録のカレンダーがない。これまでも決して気に入って使っていたわけではないが、その大きさが部屋の壁面にちょうど良かったから利用していた。

毎月購読してきた鉄道雑誌だが、この夏頃からほとんど買うことがなくなったのは面白くないから。長い間、自分の趣味を支えてきてくれたのに、こんなことを言うのは裏切りのようで申し訳ないと思ってはいるが、どう考えてもこれ以外の理由は見当たらない。
関心のある車両が減ったということを表向きの理由にしたとしても、それでも写真の扱い方や特集記事などに惹かれるものがなく、毎月¥10000程度が浮くようになったのは嬉しくもあり悲しくもある現実だ。

インターネットの普及が大きいとしても書籍には印刷物としても魅力があると感じているのは今でも変わらない。電子媒体よりも紙媒体に味方したくなる世代なのに、どうみても最近は書籍の分が悪いように思える。どう巻き返すか、あるいはこのまま本当に衰退してしまうのか。

年末を迎えてカレンダーの一件から、そんな寂しさを味わった。

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有名な洞爺~有珠の通称「宇宙軒カーブ」。初めてここで夜行列車を撮った。
あまりにも有名なこのポイントは、北海道に撮影に行く方々にとって外せない場所なのだろう。夜行列車通過間近になると国道からここへ向かって入って行くレンタカーを多く見かける。

ある鉄道雑誌などはここで撮った同じような写真を、月刊誌の表紙と撮影地ガイドの表紙に使っているほど。編集長の怠慢とも受け取れるが、とにかく飽きるくらい有名な場所だ。
しかし多くの作例がほとんど200ズームを使用したものばかりで、自分としては全く関心がなかったのだが、ここで長いレンズを使って機関車をアップにしたらどうなるかと考えた。

この季節、太陽の回り込みが早まって「北斗星」は編成側面に日が当たらなくなったせいか、この日(11月28日)はほかに1名のみ。なるべく下の方から撮りたくて枯れ草を掻き分けながら立ち位置を決めた。編成の後方に影が落ちて、暗がりから青い車体が飛び出す感じは、なかなか鮮やかに見えた。

(写真、文:U)

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2014年11月 9日 (日)

徳大寺有恒氏が死去

7日、自動車評論家の徳大寺有恒氏が亡くなった。このところあまりメディアに出てこないと思っていたら、闘病生活を送られていたようだ。
この人の批評を貪るように読んで参考にしたのは昔、就職して新車を買った頃。今でも「間違いだらけのクルマ選び」などは書棚の奥に並んでいるが、残っている自動車雑誌のバックナンバーを開けば、何度も読み返した痕跡がついたこの人の記事が出てくる。

ただ、最初はその車を持ち上げていても、後になって手のひらを返したような記事が目に付くようになってからは意識的に記事を見ることを避けた。評論家がたたえる何百万もする車をやっと買って、少したっただけでその評価を下げられたのではガッカリ。車を何台も乗り継いで酸いも甘いも分かっているベテランドライバーならともかく、社会人になってローンを組んでやっと車を買うことができるようになった若者には、やはり評論家の意見は大きい。次々と新しい車が出て自分の車が相対的に陳腐化していっても、愛車の評価が下がるのを残念に思うのも当然だ。
まあ、全盛期あれだけ多くのメディアに出ていれば、ほかで述べたことを忘れてしまったり記事の依頼先に合わせた原稿も仕方あるまい。評価を変えることによって新車需要が伸びることも計算に入れていたのかと、今となってはうがった見方もできる。

一方、車を単なる機械としてではなく、ファッション的な視点から眺める記事は新鮮で、そんなところはとても面白かった。当時はこんな風に車を語る評論家や自動車雑誌は少なく、筑波サーキットのラップタイムやゼロヨン、馬力、あるいは愚かにもドラフトのしやすさなどといった暴走族まがいのテクニックなどの記事ばかりでウンザリしていたから、かなり新鮮に映った。
また後年、外国車に乗る機会ができて彼の記事にしばしば出てきた日本と外国メーカーの車づくりの姿勢や、乗り手側が求めているものの違いなどを痛感するようになった。
車にはメカ的な工業生産品としての評価よりも、むしろ情緒的であったり感覚的な批評の方がマッチするのではないかと考えるようになったのは、紛れもなくこの人の引力だと認識している。

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12月19日の東京発の伊東行き「富士」は珍しいことに東京駅発が14時ごろとのこと。どうせ午前の下りだと思っていたが、ツアーの募集要項を見て意外に感じた。
東海道線東京口の午後の下り列車と言えば我々の世代にとってはEF58重連の荷35列車や、それに続くブルトレが西下する時間帯で光線的にも美味しいスジ。当時はあまり遠くへ行ける金銭的な余裕はなかったから、大井町や大森などが主要な撮影ポイントとなった。今では入れないが大井町の電車区脇などは人も少なく(今考えれば私有地だから当然なのだが)、駅から至近で、ここで撮影した写真は多い。
EF5861なども東海道線では「午前の上り」「午後の下り」というスジが狙い目で、自分などは客車の種類などに関係なく、この時間帯の列車にロクイチが入ることのみを待ち望んだものだった。

だからこのまがいものには違いないが、「午後の下り」で運転される「富士」はそれだけで嬉しい。客車の種類、両数などはさておき、これだけでムラムラときてしまうものがある。
しかし、やはり昔と比べて撮影ポイントが少なくなり、脚立などを必要とする所が多いのも事実。ホームでの撮影も金曜日とはいえ試験休みの学生などでごった返しそうだから、またまた騒然となるのだろう。

絵の良し悪しなどは度外視して静かに撮れれば、それだけでじゅうぶんだ。

(写真、文:U)

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2014年9月24日 (水)

気の利いたキヤノンの新型レンズ

先日、久しぶりに書店をじっくり見たら鉄道誌の横にカメラ雑誌がひしめき合っていた。「アサヒカメラ」や「日本カメラ」「CAPA」などに混じって「ニコンD750の使い方」とか「キヤノンEOS7DMarkⅡの使い方」などの入門書も多い。しかし内容は新機能の紹介や周辺レンズのガイドなどで、果たしてそんな記事が即、役に立つのか疑問。それよりも取扱説明書をよく読んで実際にカメラをいじりながら試行錯誤した方がはるかに有意義ではないか。デジタルになってフィルム代もかからず、すぐに撮った結果を見ることが出来るのだから、わざわざ高い金を出してありきたりのテクニックが載った入門書を買うのは無駄だろう。

そんな思いでカメラ雑誌を見ていたらキヤノンが新たに発売した400ミリ、F4レンズの広告に目が止まった。白い鏡胴の売値が90万円近いものだが、F2・8の400ミリと比較すると遙かに小型で機動性が高そう。デジタルカメラの高感度性能が上がってF2・8とF4の違いなど、その差はほとんど感じなくなっている昨今、機動性重視のこういった製品は鉄道撮影などにかなり便利そう。かつてニコンでも400ミリのF3・5や600ミリのF5・6という大口径レンズを出していたが、カメラの高感度性能向上に伴い、その手のレンズが見直されても良い時機だ。キヤノンのこのレンズはなかなか気の利いた製品だと思う。もう少し安いとなお良いのだけれど。

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北海道へ渡る目的は夜行寝台列車の撮影であることは今さら言うまでもないが、今年の旅行では下りよりも上り列車の撮影に主眼を置いた。このへんはしばしば行動を共にするHa氏とも一致する意見で通年、ほぼいつでも撮影可能な下り列車よりも、日の長い季節に良い光線でとらえることができる上りの「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」がメイン。特に夏場の下り列車は陽炎で長いレンズが使えないポイントが多いから適当にこなし、夕方の上り列車の場所をあれこれ考えて行動してきた。

これは5月のもので、4月に初めて訪れ機材や光線状況を再検討して撮影に臨んだ。有名な撮影地はガイド本などに掲載されていて、構図や画角などを事前に知ったうえで撮影できるが、未知の場所だとそうはいかない。1回目より2回目、2回目よりも3回目と、何度も通ってやっと自己満足を得られるものだ。
元来、へそ曲がりな性格で、手垢にまみれた有名撮影地はあまり好きではない(もちろん素晴らしい場所もあるが)。北海道まで行ってガイド本片手に作例のまねをするくらいなら、自分よりも上手な方の写真を見れば良いし、わざわざ行くまでもないと感じるからなるべく人の来ない所を探す。今回の写真もそんな所で狙ってみた。

しかし早くも9月。上りの「トワイライトエクスプレス」も伊達紋別付近でなければ非電化区間での撮影は難しい。涼しくなって陽炎が出なくなれば、下り列車の撮影に力を入れたいが、正直あまり写欲をそそる場所が少ないのは悩ましい問題だ。ポピュラーな場所で長いレンズを使うなどして自分独自のアングルを求めていきたい。

(写真、文;U)

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