携帯・デジカメ

2017年11月17日 (金)

ちょうど35年前の写真

今月は珍しくすでに2回ほど鉄道撮影をした。おなじみの「カシオペア」も撮ったが、それがメインではなく本命は別のもの。まだRAW現像ができていないので掲載はもう少し先になるが、超望遠レンズも使わない、自分の芸風とは少し異なるもの。年とともに体力が衰え、重い機材もそろそろ億劫に感じるようになってきた証しだろう。
週末にまとめて現像作業にかかろうと思う。

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ニコンの高画素機D850を入手してしばらくたった社内の鉄道好きの友人に、使った感想を聞いた。彼は発売日に購入し、頻繁に使用してきたようだが期待していたほど、それまでのD810より画質が向上したように思えないと語っていた。

いろいろ聞いてみると原因はテレコンバーター。レンズ単体だと問題はないのに、1・7倍のテレコンを装着すると著しく画質が落ちると言う。D810クラスの画素だとテレコンによる画質低下は目立たなかったが、5000万画素に迫らんとするD850の場合、それを明確に感じるようだ。画質が良くなったせいで、返ってアラが目立つことになったのだろう。使っている2代前の大口径超望遠レンズに原因があるのか、散財した挙げ句、それに見合う満足感が得られていないのはもったいない。
購入前、彼にはもう少し使った人の感想などが聞こえてくるまで待った方が良いとアドバイスしたものの、品不足になるとの噂に惑わされて飛びついた。かつての自分もそうだったから気持ちは理解するが、ここまで画素数がアップすると弊害が出るケースも起こり得る。期待ほどではなく、近いうちにレンズも最新の製品に買い換えなくてはがまんならないとボヤいていた。
カメラの画素数だけ上がっても、それに対応してレンズも良いものにしなければ、性能が生かされないことを肝に銘じておかなければ「猫に小判」、宝の持ち腐れだ。

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つまらないセレモニーの写真だが、すでに35年がたつのだと思うと感慨深い。写真の価値の一つである記録性を思えば、たかがテープカットや花束贈呈こそ後年、重要度が高まるということだ。

しかし「とき」の写真を撮ったときのことはあまり覚えてない。この後も上野駅13番線から発車していく特急列車があって、そちらの方が事実上「最後」となったために、本気モードになっていなかったように記憶している。

(写真、文:U)
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2017年8月10日 (木)

2008年末の「富士・はやぶさ」

夏になると鉄道撮影に出かける頻度が落ちるのは毎年のこと。自分にとって暑さは大敵なのはもちろんだし、気温がそれほど上がらずとも湿度が高いのも勘弁。特に長いレンズにとってはどちらも画質に大きな影響を及ぼすから、面白そうなネタがあっても結果を考えると二の足を踏んでしまう。ブログにアップできるような写真がないのも当然だ。

暑い中に身をさらすのを避け、自室でハードディスクから古い写真を見ていたら、鉄道撮影に復帰してから来年3月で丸10年となることに気づいた。早いものだ。
同時にこの10年というのはフィルムカメラから完全に脱却した時期でもあり、最後にフィルムで撮影した鉄道写真は何だったか、確実に思い出すこともできない。ぼんやり脳裏に浮かぶのは「出雲」が廃止になる前の年(たぶん2005年ではなかったか)に旧東京機関区構内で行われたマスコミ向けの機関車展示会ではないかと記憶しているが、それももはや定かではない。自ら好んで参加したわけではなく、仕事仲間に声を掛けられて足を運んだはず。そもそも行く予定はなかったから、急きょ新橋駅前にあったウツキカメラで買ったプロビアというリバーサルフィルムで撮影したのがおそらく最後だったのではなかろうか。

ところで、この2008年からの10年間こそ、国鉄を知る自分にとってギリギリとなる最後の良き時代だった。ここで復帰していなかったらきっと後悔していただろう。東海道線から最後のブルトレ「富士・はやぶさ」が消え、「日本海」「北陸」「あけぼの」「北斗星」なども廃止となり、北海道乗り入れの夜行列車も消滅してしまったのだから、これらを存分に撮影できた時期に復帰していたことは、とてもタイムリーだった。もし、それらの列車や車両を記録していなかったら悔やんでも悔やみきれなかったはずで、国鉄当時を知る身にとって、本当に最後のチャンスにありつけた10年間だった。

そしてその趣味生活はデジタルカメラによって追い風を受けた。特にニコンD3。高感度が使えるデジタルカメラの出現が趣味に復帰する糸口になったのは間違いない。2008年3月、廃止されることが決まっていた急行「銀河」を撮りに行ってISO1600で撮った結果を見て唖然としたのを今でも覚えている。3月の明け方、川崎付近でEF651118に牽かれた「銀河」はリバーサルでは絶対に無理と言えるほどの薄暗い中での撮影となったが、ものの見事に色が再現されていた。
以来、きっぱりとフィルムカメラを捨てデジタルへと移行したが、ブルトレなど客車列車が消滅するタイミングに合わせて高感度撮影が可能なデジタル一眼が普及したのは天恵とも思える。フィルムの時代が続いていたら、きっとこれほど多くのカットを残すことはままならなかっただろう。

今回アップするのは2008年12月28日、横浜駅の北側にある歩道橋から画角700ミリで捉えた上り「富士・はやぶさ」。数年前、老朽化で撤去された歩道橋だが、横浜駅のホームを眺めるのに重宝したポイント。仕事納めの日、通勤ラッシュが一段落したホームに停車するブルトレは、あふれる朝の光に映えていた。
歩道橋にしゃがんで低い位置からの撮影だったし、通行人の邪魔にもなるゆえ、一脚や三脚は使えない。感度を上げられるニコンD3だったからこそ、タテで構えても手持ち撮影ができた。

(写真、文:U)

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2016年11月11日 (金)

新型200ズームへの期待

先ほど、いつもお世話になっているカメラ店の方がニコンの新型70~200ミリを届けてくれた。今日はあいにくの天気のうえ、この後、歯科と眼科に通院しなければならないから、試し撮りする時間はなさそうだが、手にした感じでは110グラム軽量化されたことがよく分かる。
数字としては大したことはないと思っていたものの、実際に触れるとその効果はリアルだ。年老いた自分にはとても効果的。来週、仲間たちと行く秋の旅行のSL撮影から本格使用することとなるだろう。

このレンズ、28~70ミリと同様にカメラメーカーの売れ筋製品だから、開発にも相応に力を入れたはず。超望遠ばかりに傾注してきた自分もその意気込みを感じずにはいれれない。
何より客車列車が激減し、機関車を入れてせいぜい7両以下の編成のものばかりになったら、超望遠レンズの出番が減るのは必至。9月に関東鉄道を撮影しながら、今後は200ズームでもっと編成側面を入れた写真を撮るようになるとの予感も手伝って購入を決断した。すなわち、フレームの端近くに機関車の前面がくるような短い画角で撮るような構図では、画面周辺部の色収差が今よりも気になる可能性は高い。蛍石の使用でその傾向を抑えたという今回の新製品への期待が高まるのは当然というものだ。

アップしたのは10月21日に撮影した「ばんえつ物語号」客車の高崎への回送。この日、2度目の撮影だが当日はほどほどに気温が高く、陽炎の不安もあって400ミリから200ミリ付近までズームダウンしながら連写した中の広めの写真。上述のように編成の短い列車をこういうアングルで撮ることが多くなりそうで、200ズームの出番は間違いなく増えるだろう。

(写真、文:U)
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2016年7月21日 (木)

スマホ更新

風邪をこじらせ体調不良。これまでの疲れが一挙に出てきたらしい。仕事こそしているが家に帰ると即ベッド行き。年齢的に無理ができないという事実に直面している。

少し時間が取れそうな状況になって週末から週明けの「カシオペア紀行」でも撮りに行けるかと考えていたが、どうやら難しそう。伝え聞くところでは次回の牽引機は133号機だというから、1度くらいは見に行ってみるかと思っていたが、炎天下に身を置ける健康状態にまで回復しそうもない。

そんなわけで以前、大阪に単身赴任中、H氏に連れて行っていただいたときの「日本海」。東日本大震災のあった月、27日の撮影。

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ところで丸4年間使用したスマホが不調でiPhoneに機種変更した。「猫に小判」でどうせ、機能の何百分の1しか使いこなせないのだが仕方がない。携帯電話などへのこだわりなど一切ないから、巷で言うとろこの「ガラケー」でも良いのだが人並みに…。

かような事情でここ半月ばかりの携帯メールが見られない。もし返信の必要なメールをいただいていたら、お手数ですが再度送信くださいますようお願いします。

(写真、文:U)

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2016年5月 3日 (火)

お召し回送

K・M氏がこのブログに本格的に復帰してくれるはこびとなった。正直、ホッとしている。古いネガをスキャンする気になかなかなれない自分としては、デジタルカメラで撮った近作でつないでいる次第だが、青いDD51が夜行列車牽引から撤退した今、力を注いで撮影するような被写体もなくブログの閉鎖、あるいはPW制化も視野に入れていた。
そんな矢先だからHa氏やK・M氏の参加、復帰を非常に心強く感じている。お二方とも貴重で素晴らしい写真を多々撮ってきているから、このブログもかなり傾向が変わって上品にリニューアルできることだろう。
また、余裕ができればK氏やH氏からの寄稿もありそうだから、自分自身も非常に楽しみにしている。

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先ほど仕事が一段落したので職場で記事を書いている。今夜(2~3日未明)は20台近い大型テレビに囲まれたメインデスク。

CMやニュースなどをモニターするための席だが、どうしてこんなくだらない番組ばかりなのだろう。芸人がものを食って騒いでいた り、女を装ったデブが闊歩していたり、学芸会に出てくるような、「お遊戯」を繰り広げる自称「アイドル」を気取ったガキどもがゾロゾロゾロゾロ…。

見ている奴がいるのかネ???

こんなことを書くと、思い上がった匿名希望の人たちからの批判が来るのかもしれないが、これはブログ。新聞やテレビ、書籍と違って金を頂戴しているわけではない。個人が考えていることに口を挟まれても、大きなお世話。そんな輩のことまで視野に入れて迎合する媒体ではない。そこまで配慮しなければならないのなら、そもそもブログなんか始めちゃいない。

だから、(自らの)このスタイルは変えない。不快なら読みなさるな。痛くも痒くもない。

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先日、カメラ販売店の人と雑談していたら、キヤノンの5000万画素機、EOS―5Dsの販売が思っていたよりも伸びていないという。特に鉄道写真を撮っている人たちは高画素であることが災いしているのか、想像していたよりも鮮鋭な画像とならず、原寸大に拡大するとブレが気になってしまうとのこと。5Dsからもっと画素数の低い機種や、差額を出して1DX系に買い換える人も少なくないらしい。早めに見切りをつけて高く売れるうちに売り、それらに乗り換えているらしい。やはり思っていた通りだ。

以前にもそんな予想を記事にしたし、あらためてその原因を記すのもバカバカしいからやめておくが、けっきょくはネコに小判…のようで、一口で言えば高性能すぎたようだ。
とりわけ運動写真や乗り物写真のような動きの激しい被写体では、ミラーショックが限りなくゼロにならない限り、高画素機をむやみに使用するのは失敗のもと。ただでさえ駅のホームなどでの三脚使用が禁止されつつある昨今、手持ちで撮ることが増えれば当然のことだ。カメラのスペックだけに目を奪われて飛びついたら大やけどする。

どうやらニコンはそれらのことを傍観しつつ新機種を開発しているもようだが、自分としてはD810から買い戻したD800Eをしばらくは使うつもり。

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下の写真は2011年10月31日のお召し列車運転終了後の米子への回送。A氏やH氏に同行させていただいた。紋章や国旗などがたたまれてしまって、こんなことならどちらも撤去してくれた方がスッキリしたのに、返って目障りな印象を持った。

この写真、モニターで借りていた当時の最高画質を誇ったニコンD3Xで撮影したものだが、今や2400万画素など当たり前の時代。感度もISO100が基準で高感度性能もそれほ どではなかった。それでも飛び付いたおバカさんを知っているが、先日売り払おうとして愕然としたと語っていた。買い取り価格¥50000にも満たなかったという。売り時を誤ったことが大きいにせよ、普通の(状態の良い)D3の方が高く売れる傾向にあるという。

(写真、文:U)

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2016年3月 7日 (月)

テレコンで学んだこと

昔、蒸気機関車がまだ現役だった頃、中学生だった自分はケンコーのテレプラスという、今で言うテレコンバーターを携えて北海道に行ったことがある。交換レンズと比べると圧倒的に安価で、焦点距離を3倍(2倍と3倍の2種類があった)にすることに惹かれ、なけなしの小遣いをはたいた。写真のことなどほとんど分からなかった時分。これを標準レンズに付ければ150ミリになると、うかれて津軽海峡を渡ったのんきな時代が忘れられない。

しかし結果は惨憺たるもの。画質はひどいものだし、ほとんどの写真にピントも合っていない。幸いだったのは当時、走行写真よりも機関区での撮影に重きを置いていたから被害は少なかったが無駄な出費に、2度とこういう怪しいアイテムなど使うものかと失敗を胸に刻んだ。

しかし技術の進歩は著しく、今やこのテレコンバーターなくしては自分の趣味活動はあり得ない。1・4倍は常用、1・7倍も適宜使用している。長いレンズを何本も持参できない公共交通機関での撮影行などはもちろん、今や車を使うときでも無駄な荷物は省いて500ミリとテレコンの組み合わせがほとんと。800ミリなどの単玉はここ数年、出番がない状況だ。

しかしそれでも2倍のテレコンはまだダメ。旧製品よりもずいぶん進歩はしたが、パソコンでとことん拡大してみると合格点は与えられない。数年前にニコンが2倍のテレコンをリニューアルして飛び付いたが、非球面レンズを使った定価¥75600(税込み)の新製品も使ってみると当時の1・4倍や1・7倍の画質には及ばなかった。またしても無駄な出費をしたわけで、たった1度、それも試し程度に使っただけで今も押し入れの片隅に眠ったままになっている。自らの基準を下げて久しぶりに使おうと思っても、1・7倍を装着して撮った写真をトリミングした方が画質が良いのだから持ち出すまでには至らない。今後、気温が上がって陽炎の影響が顕著になれば尚更だろう。

そもそも2倍のテレコンなど、200ミリなどに装着して400ミリ換算にして使おうとするような奴はいまい。DX機なら200ズームに、(2倍テレコンより遙かに優れている)1・4倍で420ミリになるのだから不要。使用するとしたら400ミリ以上の大口径レンズでなければ意味はない。それも状況を考えずに、ただ焦点距離を伸ばそうというだけでは致命的な失敗につながり、迂闊に手を出したら大やけどする。

では自分はどうしているかと言えば、例えば500ミリだけしか持参していないときに1000ミリの画角が欲しい場合、1・7倍を使って850ミリとして、それで撮影した画像をトリミングする。この方が十中八九、2倍テレコンを使った写真よりも断然、結果は優れている。被写界深度の上でも有利だし。

このことは先日、雑誌によく写真を掲載されている方のブログで2倍テレコンを使った画像を拝見し痛感した。ご本人は2倍のテレコンに満足して賛辞を寄せていたが、よく見ると画質はズタズタなのだ。プリントもせずにパソコン画面だけで判断しているから画質の劣化が目立たないものの、原寸大に拡大したら惨たんたる結果であることを気づいていない。のんきなものだ。これを見て、使ったことのない人が自分のような無駄な出費をしなければ良いと思った次第。余計なことだがベテランでさえこの始末なのだから。
ほかにもテレコンを使う際のコツはあるが、ブログのネタも尽きかけているので追々。

下の写真は言わずと知れた島松~北広島で撮影した「北斗星」。これをノートリミングで撮ろうとしたら1000ミリは欲しい。500ミリに1・7倍で850ミリからトリミングしたが、風の強い曇天とはいえ8月に1000ミリなんかにしていたら陽炎で見るも無惨な結果になっていただろう。もちろん事前にこの日の予想最高気温を調べ、体感温度を考え、さらに事前の列車でテストを繰り返したうえで撮影に臨んだが、もう少し気温が高ければ躊躇なく700ミリ(1・4倍装着)からトリミングしていた。それでも地上からあまり高くない連結器回りには陽炎がうっすらと立ち上っている。

そう言えばここでは1度も「カシオペア」を撮っていないことを思い出した。

(写真、文:U)

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2016年2月 5日 (金)

南浦和の朝日

ニコンのD500の発売が当初の予定から4月下旬に延期された。予想していた通り。

なにしろ発表された時点で厚手のカタログも準備されておらず、「変だな」とは思っていた。ニコンが言うには注文数が多くて生産が追いつかないというのだが、本当にそうだとしたらメーカーとして「読み」を誤ったのは恥ずかしい。D300以降、DXのフラッグシップ機を待望するユーザーが多かったのは周知のはずだし、1日でも早くキヤノンのEOS7Dに対抗できるカメラを切望していた声を理解できなかったはずはないから、おそらく別の理由だろう。

個人的に考えるのはD5の注文が思っていたよりも多かったのではないか。夏のリオ五輪に向けてマスコミ各社が注文を入れ、それがD500の生産を圧迫したのではないか。マスコミの中ではD4Sが発表されるときにニコンが、次のD5には力を入れると囁いていたから、D4Sの導入を見合わせD5を待っていた社もあると聞いている。

そのD5はカタログに3月31日まで期間限定のネーム入れサービスについてしっかり印刷までしたから、発売を延期できないはず。それにマスコミには早く納品しなけなければ、夏の五輪、全米陸上に向けてカメラマンの習熟期間が短くなってしまう。

もちろん自分は今さらDXのD500には飛び付くつもりもないから影響はないが、卒業式、卒業旅行、入学式など、春のセレモニーに間に合わないとなるとガッカリする客も多いだろう。鉄道ファンにしても「カシオペア」撮影に使うことができず残念に思う人も少なくはないはず。うがった見方をすれば、最初に述べたようにろくなカタログも準備できなかった(準備しなかった)のだから、最初から3月に発売するつもりはなかったのではないかと思うのだが、勘ぐりすぎか?

そう言えばニコンは昨年も24~70ミリズームの発売も延期したばかり。2度あることは3度あるのか?(D4の発売時も延期があったから、もう常習犯と言われてもおかしくはないが)

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2010年10月の撮影。485系になったとはいえ「あけぼの」の前に、まだ「能登」が走っていた時代。この時期はビルの合間から差す朝日が強烈でよくここに通ったものだ。上がったばかりの太陽光線は建物のすき間から一瞬だけ列車を照らすから、この前後のコマでは列車は日が当たっていない。かなり強烈なオレンジ色の光は、機関車のクリーム色を黄色に変えてしまうほどだった。

北海道モノや「カシオペア」のネタが続いてしまったから無理矢理、昔の写真を掲載した。

(写真、文:U)

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2016年2月 3日 (水)

キヤノンEOS―1DX MarkⅡ発表

昨日、キヤノンからEOS―1DX MarkⅡが発表された。予定通りのフルモデルチェンジで、夏のオリンピックには各報道機関がニコンのD5または、このEOSを主力機種として活用することだろう。
これでニコンとキヤノンのフラッグシップ機が出そろったわけだが、どちらも発売はまだ先。現段階ではカタログで分かるスペックでしか両機を比較するしかない。

連写性能は秒12コマのニコンに対してキヤノンは14コマ。
高感度性能はD5の常用102400(拡張3280000)という数字に対してキヤノンは常用51200(拡張409600)。
画素数はD5が2082万画素でEOSが2020万とほぼ拮抗している。

と、主な数値上の比較ではほぼ五分五分。

しかしニコンの拡張感度3280000は実際の使用は難しいとしても数値だけは驚異的。昔の自動車の馬力競争のように数値だけを重んじる大衆の目には、この数字はギミックと分かっていながらも魅力的に映ってしまうことだろう。ユーザーに与えるインパクトでは今回、ややニコンの宣伝戦略が優勢のようで、後から1DX MarkⅡを発表したキヤノンは製品紹介ではニコンに勝る秒14コマという連写性能を1番にアピールし、高感度性能についてはカタログ上での真っ向からの勝負を避けているようにも見える。

まあ、いずれにしても世界で最高峰の2機種。どちらが上か下かなどという比較はあまり意味はない。ともに素晴らしい製品なのは間違いがないが、前述の性能だけではなく、地味なところを見ると、それぞれの進化が真面目に行われていることに気づく。いろいろあるがここではそれぞれ1点ずつ示しておきたい。

まずはニコン。
自分としては今回のD5で気づいたのがバッテリーの低電力消費設計。電源回路の高効率化でバッテリーの長持ちが図られたようで、撮影後に撮った画像をチェックすることが頻繁なデジタルカメラでは大変ありがたい。冬場の撮影で3、4日の日程ともなるとバッテリーチャージャーを持参するかどうか逡巡することが多いから、こういう進化は非常に実戦向きで助かる。もちろんD4から同じタイプの電池が継続して使えるのもさすが。ワイヤレストランスミッターなどを付けると、さらに電池の消費も増えるだろうから、こういう比較的目立たないところへの配慮は使用する段になってじわじわと理解されるだろう。

一方のキヤノンは新開発のAFの測距点を全点でF8に対応したことが魅力的。特にエクステンダー(ニコンではテレコンバーター)使用時にはこの機能の恩恵が身にしみるカメラマンは多いと思われる。超望遠レンズは最近、軽量化が図られてはいるが、その重量から言っても何本も持参できないし、そうした場合、荷物を少なくするためにもエクステンダーはとても便利。だから性能アップには当然、力を入れてもらいたいと願うカメラマンは多いわけで、きっとこうしたところも見極めた上での全点F8対応はこれまたさすが。

どちらのメーカーのユーザーも、きっと発売を心待ちにしていることだろう。

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その一方で感じるのはデジタルカメラへの愛着の薄さ。こうして4年ごとに新機種になるから、いくら惚れ込んだ愛機でも、買い換えるためには下取りに出して行かなくては元手を作れない。
フィルム時代なら気に入ったカメラを大事に長く使ったものだが、今や何十万もするカメラであってもほぼ3~4年ごとに手放していかなくては新機種を導入するのが難しい。

D5が出ると知って発表前にD4を下取りに出したが、思い起こせば4年前、発売日に手元にやってきたD4を携えて払暁の東十条に「あけぼの」を撮りに行ったものだ―などと感傷に浸っているゆとりもなく、右から左へ処分して行かなくてはならない今という時代には「これで良いのか?」という反発も湧く。
そろそろ「道具」として永く愛着を抱けるような、そんなカメラが出てきて欲しい。

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「カシオペア」が運転されない日にはこんな被写体で時間をつぶした。3月に消滅する485系の「白鳥」。下は昨年10月に青森側で、上は1月に雪の降る中、北海道側で撮影した。あれほどの勢力を保った485系も、この「白鳥」が定期列車としては最後の特急だと知って驚かされる。

(写真、文:U)

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2016年2月 1日 (月)

心動かされるオリンパスのカメラ

最近、買い物などのついでに家電量販店に立ち寄る機会がある。リビングのテレビの調子が悪く、今すぐ見られなくなるというわけでもないのだが、そろそろ買い換えも視野に入れて大きさなどを検討するためだ。もともとテレビを見る時間が圧倒的に少ないわが家としては、大きなものは不要なのだが、50インチの4Kでも¥200000を切るのを目の当たりにしてしまうと、これくらい大きくても悪くないと感じてしまう。現実的に考えれば無駄であるのは承知しているのに、かつての値段を知っているから妙な欲が出てしまうのは凡人の極みで恥ずかしい限り。部屋の雰囲気を壊さない程度のサイズにするのが利口なのだが…。

ほかに店頭で気になるのがデジカメ。ニコン、キヤノン以外のカメラに触れる機会が少ないこともあって、それ以外のメーカーのものを見るのが楽しい。ソニーやパナソニック、リコー(ペンタックス)もなかなか面白い製品を出していて、手にとっていじくり回してみるが、そんな中で最も気になるのがオリンパスのカメラ。特にOM―DシリーズのE―M1とE―M5MarkⅡ。なにしろスタイルが最高。フィルム時代、1眼レフメーカーとしては後発だったオリンパスが満を持して発売したOM1とOM2のデザインが踏襲されている。昭和48年、OM1(発売時はM1と称していたが、その後ライカのMシリーズに抵触するとクレームがあってOM1に変更された)が発売され、そのスタイリッシュなボディに飛び付いたことを思い出す。コンパクトで性能的にもニコンやキヤノンのフラッグシップ機にも劣らないうえ、システム展開も幅広く、蒸気機関車末期の中学生時代から大学を卒業するまでOM1、OM2を使い続けた。

やがて大口径超望遠レンズを使うためにニコンに移行したが、オリンパスのこの2機種はデジタルカメラが全盛を迎えた今でも状態の良い中古品を手に入れたいと、銀座に出るときなどはカメラ店をのぞいたものだ。
しかし今回、「のぞいたものだ。」と過去形にしたのは、前述の2機種がこのOM1、OM2のスタイルを正統に継いでいるから、今になって撮影に用いることのないフィルムカメラを入手するよりもデジタルで使えるなら、E―M1とE―M5MarkⅡを買う方が賢明であると判断したため。
加えて、その気持ちを煽ったのは最近発売されたM、ZUIKO DIGITAL ED300㎜ F4というレンズの凄さ。知人がサンプル品で撮った画像を見せてくれたが、とんでもない素晴らしさ。マイクロフォーサーズだから焦点距離は35ミリ換算で倍の600ミリになるが、6段もの手ブレ補正が機能するから、手持ち撮影も楽々こなせる。中途半端なAPS―Cサイズのカメラよりも割り切って、こちらを買った方が良さそう。とにかくぶっタマげたレンズで、自分の知る中で最高に優れたレンズではないかと思う。

ニコンやキヤノンの重いカメラに重い超望遠レンズを携えて撮影に行くのも良いが、この組み合わせは機動力を駆使できるから、自分の年齢を考えたときにかなり魅力的に映る。画素数がアップする新型機にも期待したいから、ただちに導入には踏み切れないが、300ミリとのセットに手を出しそうな気配は濃厚だ。

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今月の渡道は月末の予定。先月の旅行で晴れれば順光になる、雑誌等でまだ1度も見たことのないポイントを見つけたから、そこを攻略したいと考えている。
「カシオペア」の北海道乗り入れが途絶えるまであと少し。ほかにももう1カ所、記録しておきたい場所があるが、望んでいるような天気に恵まれるかどうかが最大の焦点。

(写真、文:U)

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〈追伸〉:今回はカメラとレンズのことを書いたが、そんな矢先、友人がニコンのレンズとストロボの値上げの知らせを教えてくれた。ニコンのHPにも出ているが400ミリ F2・8や800ミリ F5・6などは約¥120000ほど。テレコンバーターの新型1・4倍は¥10000ほどの値上がりとなる。3月1日から実施される。

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2016年1月22日 (金)

D5の価格について思うこと

昔、フィルム時代のカメラとして高嶺の花だったハッセルブラッド。レンズシャッターの500CMのボディが当時¥350000ほどで、ニコンやキヤノンのフラッグシップ機ですら足元にも及ばないほどの価格。学生だった自分にはもちろん手の届くものではなかったが、レンズの描写力なども含めてあこがれの的だったことは間違いない。プロのカメラマンのステータスでもあって、ファッション写真の分野などではこのカメラを使っているかどうかで、その力量が判断されたという逸話すら残っているほどだ。

それが今やデジタル一眼の時代となっては¥500000という機種もザラ。3月に発売されるニコンのフラッグシップD5などは実勢価格¥750000になりそうだというのだから物価の上昇を考えても驚きを禁じ得ない。昔の物価を単純に今と比べるのはおかしいとは分かっていても、ハッセルだって軽く2台は買えてしまう。

もちろんデジタル時代のハッセルも手が届かないほどの価格に上がっているが、それにしても¥750000という価格は軽自動車にも手が届きそうな金額で、カメラの高性能化を差し引いて考えても、ある種の「とんでもなさ」を感じてしまう。Dの一桁機を主力機種としている新聞をはじめとする報道機関にしても、組織に属するカメラマン全員にD5を2台ずつ貸与することは、よほど体力のある会社ではないと難しいだろう。リオ五輪を前に送信手段、事前取材への予算、渡航費などにも金がかかる状況を考えると、4年に1度のモデルチェンジ(マイナーチェンジは2年に1度)などを繰り返されていては、たまったものではない。マスコミの中でも今度のD5は五輪取材に行くカメラマンだけにしか配備しない社があると聞いている。
もちろんメーカーはマスコミに対してそれなりの優遇をするとしても、考えてみればほぼ使用することのない動画機能までもふくんだ高価格のカメラを、現場が要望するまま2~4年ごとに更新するようでは会社の財務、経理部門としては見識を疑われる。当然の話だろう。

カメラメーカーはこのようなサイクルで、フラッグシップ機のモデルチェンジをこれからも繰り返すのだろうか?オリンピックのたびごとに新型機を発表していけば次の冬季五輪を終え、いよいよ東京五輪となったときに発売されるD6(仮称)は¥800000にも届いてしまいそう。新聞の購読費の値上げなどを考えなくては、東京五輪を乗り切れるかどうか危うい一方で、無闇に上げたら読者がネットに流れてしまう恐れもあって難しい選択となる。

今回のD5の価格にはそんな思いをもってしまった。「カシオペア」の終焉に間に合わせようと自分も早々に予約を入れたクチだが、これまでD3、D3S、D4、D4Sほか、さまざまなデジタル一眼を使ってきた者としては、これまで1度も使ったことのない動画機能だけでも外して価格の高騰を抑えて欲しいものだと切に思う。

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お分かりの方も多いかと思うが、長万部の国道5号のオーバークロス上から2014年4月に撮影した「トワイライトエクスプレス」。今年の年賀状用写真の候補の1つになったカットだ。
ニコンD4Sで850ミリ換算では、まだこの位置(上の2枚)では列車が大きく写らないから当然トリミングした。ピッタリのサイズは1400ミリ以上が必要だと考えるが、そんな画角にしたらいくらまだ寒い4月の北海道とて陽炎で酷い画像になってしまっただろう。さっそく翌5月にDX機のニコンD7100を1050ミリで再挑戦したが、やはり画像素子が小さくなるDX機では、いくら画素数がアップしてもFX機のD4Sを凌駕するまでには至らない。ほぼ同等の結果だった。

ここは無理なトリミングをせずにFXで中央のようなヨコ位置でとどめる方がクレバーというもの。DX機に過度な期待は禁物。850ミリでは下の写真がほぼノートリ。

(写真、文:U)

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