交流区間で「カシオペア」撮影
K・Mさんの記事、かつてそんな話があったことを思い出して懐かしい。ホント、EF58やEF15には個体差があって、そういった意味でも何かと好奇心をかき立てられたものだ。今の車両にもそんな規格外の、各現場特有の改造などが施されていれば面白いが、個性が重んじられる時代と言われながらも実際には真逆な没個性の現代において、まずあり得ないことなのだろう。そのときそのときの状況によって上層部の承認や決済を仰がず、現場の判断で手が加えられることを良しとした時代が面白かったと振り返るのは年を重ねた証拠だろうか。
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そう言えば交流区間でEF81の「カシオペア」を撮ったのは初めて。今回はこれがメインではなかったが、ちょうど運転日と重なって撮影するチャンスに恵まれた。ただし天気には恵まれずISO4000で400分の1、F4という苦しさ。おかげでヘッドライトが広く滲んでバックの紅葉と混濁してしまった。朝、目を覚まして低い雲が空を覆っていたから結果は明らかでパスしようかとも考えたが、前日の夕方、下見をして手頃なカーブを見つけたこともあり、せっかく来たのだからと奮起した。
ビックリしたのは先客がいたこと。その後も2、3名いらしたが、ここは案外、知られた場所だったようだ。鉄道ファンの好む場所は同じようなポイントが多いのは当然ながら、牽引機も地味な98号機のうえ、天気も芳しくないとあれば、ちょっとした驚きではあった。
500ミリすら持参しなかった今回の旅、長いレンズがないとこんなに楽なのかと感じたが、後で写真を見ると天気のことを除外しても満足度は30%以下。もちろん超望遠レンズを使っていたらヘッドライトでゴースト、フレアだらけになっただろうが、やはりもっと長いタマで撮りたかったというのが正直な気持ち。持病の「超望遠症候群」とはこれからも末永く付き合うことになりそうだ。
(写真、文:U)
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