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2017年10月19日 (木)

東京機関区の地味な異色機

東海道、山陽方面などのブルートレイン牽引機やお召し機EF5861が配置されていた東京機関区には、それら花形機に隠れるかのように荷物列車や貨物列車用のEF15も配置されていた。同区のEF15はデッキへの昇降階段の下部が白く塗装され、遠目で見ても一目瞭然。首都圏に展開する新鶴見、八王子、高崎第2、長岡の同形機と並んでもすぐに見分けがつく存在だったが、中でも異色だったのが今回画像をアップする30号機。パッと見ただけで分かる人は気づくと思うが正面窓上のひさしが他のEF15よりも角張っていて奥行きも短い。以前の記事にも書いたが高校の同級生K君はこの頃、EF15をすでに全機撮り終えているほどのファン。一緒に行動するようになってすぐに30号機のひさしについてレクチュアしてくれた。

自分の目で初めて見たのは1976年10月、東京機関区の公開日だった。ただ、その日は地味な貨物機EF15は構内の片隅にひっそり展示され、さまざまなヘッドマークを付けたEF65PやEF58、お召し装備のEF5861にばかり目が奪われ、30号機は通りすがりに1、2枚撮影した程度。
しかし後年、元々は貨物機のEF15が上野や秋葉原、神田や東京などの主要駅を通過するのは、定期ではこの荷2935列車が唯一とのことから撮る機会が増え、角張ったひさしの30号機への関心も高まっていった。そうした中でのちょっとした発見が上の写真。「あれっ」と思ったのは運転室の両側の窓にあるデフロスタ。よく観察すると片方のエンドの運転室窓にしか付いていない。つまり1エンドと2エンドで面構えに微妙な違いがあったわけだ。それまで何度も撮影したことのある30号機なのに、この時初めて気がついたということは、いつもはデフロスタのない側ばかりを撮っていたことになる。品川駅に到着し、機関車が切り離されるシーンを撮影し、このことに初めて気づいた。これでスノープローが装着されていたら間違いなく入れ込んでしまったが、それにしてもなかなかユニークな機関車だと感じた記憶がある。

ところがそう感じたのもつかの間。この後、まもなく30号機は廃車となり、これが自分にとって1枚だけのデフロスタ装着側からの写真になってしまった。停車中に形式写真を押さえておきたかった1両。写真を見る度に残念に思う。

(写真、文:U)


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