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2017年9月28日 (木)

大井町、品川の61号機

久しぶりに買ったハードカバー、佐々木譲の「真夏の雷管」にはガッカリ。一連の北海道警シリーズは、実際にあった道警の裏金問題を扱った当初から楽しませてもらったが、今回の作品は取材不足。ファンに有名な北海道・苗穂駅構内の歩道橋がストーリーの中で重要な場所として登場するのだが、下を通る列車の描写が滅茶苦茶。冒頭に出てくる「鮮やかなブルーの機関車に牽かれた長い列車が、跨線橋の下をくぐっていた」とあるから本州からの夜行寝台列車でも出てくるのかと思って先を読んだら、何とこれが「釧路を8時23分に出発したスーパーおおぞら4号」とある。それはないだろう。鉄道に関心のない人にとっては些末なことかもしれないが、著者だけではなく出版社の担当者などが気づかなかったとしたらお粗末だ。のっけからこんな状況で、ほかにも看過できない部分が散見されるが、鉄道に関心のある1人として納得できず、後の展開が面白くても堪能できなかった。鉄道の知識においては、あの西村京太郎の方がまだマシかもしれない。プロローグでの躓きを消化できないまま読み終えたが、好きなシリーズだけに残念だ。文庫化される際は訂正されることを期待している。

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700回にも上るK・Mさんの足元には到底及ばないものの、世代が世代だけにEF5861はそこそこ撮影した。自分の場合、1日に何度撮ってもその日を「1回」とカウントしてきたが、1981年以降の撮影分に関しては面倒くさくなって、まともに記録を付けていないから総回数は把握できていない。気が向いたときに着手し始めた過去のフィルムのスキャン作業で、記憶から消えていた61号機の写真が出てくるが、そのデータはネガのケースに書かれているものを参考にするしかないというお粗末さ。前後のコマから当時のことを思い出して、ようやく判明することも多く、K・MさんやHさん、Mさんたちとご一緒したとき以外の写真については、列車番号や撮影地などがかなり曖昧になっていることにあきれてしまった。

特に困るのが12系や14系客車を牽引して品川駅に停車中のカット。同じようなものばかりだから、いつの撮影かを思い出すのに苦労する。ほとんどが7番線で発車待ちしているシーンで、それらの写真をプリントして並べ、「間違い探し」のクイズを出題できそうなほど。客車の両数や形式、機関車のワイパーの位置などをじっくり見ないと区別できないこともたびたび。デジタルデータのEXIF情報を見れば一目瞭然の今とは違い、一つ一つ根拠となる要素を探していかなければ撮影日すら特定できず、「考古学」のまねごとのようなプロセスを強いられている。自業自得とはいえ、ルーペでネガを見ながらの作業は老眼の身には厳しく、そんなことに時間を取られてネガのデジタル化は遅々として進まない。

これは1979年6月4日撮影のもの。6314列車を大井町で撮影後、長時間停車する品川駅に電車で移動するというパターンは、この頃、おなじみのコースだった。61号機はこのまま東北線を下り、翌5日の8402列車で沼津のお座敷列車を牽いて戻って来た。オリンパスOM1で撮影。

(写真、文:U)

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