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2017年8月31日 (木)

クモハ183系200番台

明日から9月。この夏はしっかり暑い日もあったものの天気には恵まれず、8月は撮影に出かけたのは1日だけ。「カシオペア」が走る日は毎度、休みを入れていたのに、天気に見放されて思い描いていた絵を撮ることはできなかった。ただでさえ撮りたい車両がなくなっているのに、天気にまでそっぽを向かれてはますます撮影意欲は減退する。

久しぶりに大阪の友人を中心に先日、大井町で酒を飲んだら話題は蒸気機関車が中心。もともとSL好きな人たちだから、ほかに関心のある車両が減った今、ますますそれに集中するのは当然のこと。東武でC11が、山口線でD51200が復活するとあれば話に勢いが増すのも仕方がない。情熱を傾けられる対象がある人をうらやましく思う。
ところが自分は東武にしても山口にしてもそれほどの興味が湧かない。特にあの素っ頓狂な顔つきのD51200では遠路はるばる出かけていっても満足感は薄いだろう。東武にしてもしかり。二つ目207号機はスノープローこそ装着していて面構えは合格だが、架線の下を走るのでは好みのアングルも限られる。真岡にいけば架線など気にせずに撮れるのだから、わざわざ電化区間を走るSLを撮ろうと腰を上げるのも億劫だ。
そもそも蒸気機関車の撮影、多くの場合、煙が上がる場所が決まっていて撮影ポイントはほぼ限られてしまう。好きなアングルを見つけても煙が出なければ間抜けな絵になってしまうわけで、そういう観点から考えれば人の多い場所が安全パイなのは明らか。自分のように「人が少ない場所で静かに超望遠」というスタイルで撮影に臨んでも、一般的には煙がなければ自己満足だけの間抜けな絵になってしまうだろう。そういう意味で蒸気機関車の写真にオリジナリティを求めるのは大変そうだ。

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2カ月ぶりぐらいに本屋で鉄道雑誌を立ち読みした。昔は雑誌を読んで人の記事や写真に刺激を受けることが撮影に行くきっかけとなったが、今やそんな場面はほとんどない。雑誌が悪いわけでも記事や写真がつまらないわけでもない。原因はただただ好きな車両が減ってしまい、自分の中に「撮りたい」という意欲そのものがなくなってしまったから刺激されないのだ。デジタルカメラの隆盛で写真についてはフィルム時代よりも目新しいものが増えているのに、何せ被写体に関心がないものだから趣味誌にも無関心になってしまった。

おまけに理系ではない自分。車両のスペックなどの専門的な話はどちらかと言えば苦手。文系の人間としては旅行記や撮影記などの方が楽しいときていることも大きな理由だ。かつてキネマ旬報の「蒸気機関車」という雑誌のように、撮影記的なものが少しでも掲載されると財布の紐も緩むというもの。もちろん旧型電気機関車などでなくても大いに構わない。キハ40系や185系電車などでも楽しめるし、それこそ復活蒸機なども書き手によっては参考になる。表層的な話よりも裏話や、どこそこの店が美味しいとかまずいなど、切り口はいろいろあるかと、素人の考えだが…。

編集者も大変だろう。どんな特集を扱えば売れるのかと工夫を重ねても、ムック本でもない限り今現在残っている車両の中からしか選択肢がないのだから。とうとう「レイルマガジン」などはもうすぐ高崎車両センターの機関車を特集するらしいが、本当に苦肉の策といった様相で、毎月の努力は並大抵ではなさそう。このところ、本を購入することがなくなってしまっていたが、微々たるものとはいえ、少しは売り上げに寄与しようと、かつての愛読者としては応援したくなった。

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ここしばらくK・MさんやTさんのおかげでブログが続いている。管理人を自認している身としては心苦しいが、撮影にも出かけておらず、かといって古い写真をスキャンする熱意もないから画像が底をついてしまった。かつて掲載した写真の前後のコマや別コマでつないでいくしかない。

2009年からの大阪単身赴任時代は月に2回程度、横浜の自宅に帰って「あけぼの」や「北陸」などを撮っていたから、A氏などには大阪にいて鉄チャンしている回数よりも東京で写真を撮る回数の方が多いのではないかと冷やかされたものだ。事実、1日を1回とカウントするとほぼ半々。大阪にいる時間の方が長いのに、撮影に行く密度は自宅に帰っている時の方が高かったのは明らか。
そんな中、大阪在住でなければ撮ることはなかったかもしれない車両がある。ゲテモノ好きな自分にとって、きわめて魅力的なスタイルの貫通扉付きのクモハ183系200番台。舞鶴線で細々と特急「まいづる」に充当されていた車両だ。元々は運転台がない車両を、車両不足か何かの影響で改造されたもの。通常の183系などよりもはるかに好ましく映ったのは自分だけかも。2011年の3月のダイヤ改正で廃止となる前月、H氏に連れて行ってもらって大願成就となったわけだが、天気には恵まれず、もっと撮っておくべきだったとも思う反面、よくぞこんなものを記録しておいたと誇らしく思うところもある。
下の写真は西舞鶴の駅で撮影した。「へしこ」という、鯖を塩づけにし、さらに糠漬けにした郷土料理でしこたま酒を飲み、酔い覚ましに撮ったもの。

この3月、北海道で「白ボウズ」と呼ばれるキハ183系改造車を撮りに行ったが、スタイルとともに形式の同じ183という数字にも、何となく共通点を感じる。

ところで関西の鉄道には自分好みのゲテモノが存在するのだが…。大阪の友人に頼んだら連れて行ってくれるかどうか。そんな危ぐを抱くほど異色な車両がある。

(写真、文:U)

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コメント

舞鶴線の183系、懐かしいですね。
確かまだ雪が所々に残る寒い日だった様に記憶します。
へしこで飲んだ酒は格別でした。あれ以来、福井へ行った時には買って帰ることも。

関西のゲテモノ撮影に是非いらして下さい。
歓迎いたします。

投稿: Ha | 2017年9月 1日 (金) 12時59分

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