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2017年1月20日 (金)

下り「カシオペア」

人間、身勝手なもので、当たり前に存在していたときには貴重と思わなかったものが、なくなってしまうともっと注目しておけば良かったと悔やむことが間々ある。「カシオペア」が全盛だった頃、ピエロのような塗装をまとったEF81は自分の眼中になかったが、今になって思えばもう少し撮っておくべきだったと顧みているし、それ以上に後悔しているのは銀色のEF510が牽く下り「カシオペア」。上野発が16時台だったのだから、日の長い季節なら傾いた西日を受けて輝く姿が日常的に撮れたはず。東大宮から蓮田のように編成全体で捉えるのではなく、機関車をアップにした絵をもっと狙うべきだった。

今回の写真はそんなシーンを思い描きながら何度か通って、少しはそのコンテに近づけたと、勘違いしてしまった1枚。この頃は銀色のEF510が必ずしも「カシオペア」に充当されず、天気と機関車運用、それに自分の時間がうまくかみ合うチャンスは希有だった。
残暑の厳しい夕方で、おそらく人はあまり来ないと予想しながらも場所の確保のために電車利用で早々に現着したものの暑さと、のどが渇いて駅前に戻って喫茶店に駆け込んだ記憶が鮮明だ。その頃、知り合ったSさんに教えていただいたポジションで自らも長時間、強烈な夕日を浴びたため、販売機のジュースなどよりも冷房の入った場所に避難しなければ熱中症になっていただろう。

当時はこのほかに、銀色のカシオペア専用機が「北斗星」に入る機会をうかがっていたが、もともとスタイルを気に入っていた機関車ではないから、EF64の双頭連結器装備機などに比較すれば熱意は高まらなかった。

過ぎてしまえば愚かなことと反省するが、住んでいる横浜から浦和界隈まで通うのは疲れるし、撮影を済ませて渋滞する道を運転して帰ることを考えると気が重くなるから、自分の狙いにわずかでも近づけたと安易にハードルを下げて満足してしまった。
昨秋、羽越線で見かけた貨物列車を牽くうらぶれた姿を見たとき、当然のように後悔したのは言うまでもない。

(写真、文:U)

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