2年前の黄金
6日の「カシオペアクルーズ」もとうとうパスしてしまった。当日の早朝、いったん起床して外を見たら空には雲があって太陽も見えないから、撮影には悪くない条件であることを確認しながらも、暑さに弱い自分の重い腰はとうとう上がらず、そのままベッドに戻ってしまった。
前夜、長岡から送り込まれてきたEF64が双頭連結器の1031号機であることもチェック済みだったが、夏休みの子供たちに混じってカメラを構えるだけの「やる気」はわき上がらなかった。なにしろこの夏は大嫌いなオリンピックにも仕事でかかわらざるを得ないから、そんなことも気分を萎えさせたのだろう。
それでももし昨年、オリンピックが開催されていたとしたらあれほど北海道に行くことはできなかっただろうから、そう思えばがまんしなくてはなるまい。黄金や有珠~長和の海岸で朝からビールを飲みながら、夕方まで列車を待つような悠長なことは考えられなかったはず。勝手な言いぐさだがDD51牽引の「北斗星」「カシオペア」の廃止が今年でなくて助かった。
今回は一昨年7月の黄金での上り「トワイライトエクスプレス」。16時前後に通過する「トワイライトエクスプレス」は太陽が機関車の前部を照らすことがなく、正面の4分の1ほどに当たるのがせいぜい。おまけにまだ気温も高いから下手に長いレンズを使うと陽炎でモヤモヤ。したがって上り「トワイライトエクスプレス」はもっと長万部寄りで撮ってから、黄金に転戦すべきなのだが、次の「カシオペア」までの時間を考えると移動が難しかった。せいぜい大岸付近でとらえないと「カシオペア」通過までに黄金に到達することは困難だっただろう。
これはダメ元で700ミリ。よく見ると陽炎の影響はあるのだが、まだマシな方。もっと正面方向から撮影すると列車側面の日が当たる部分が減り影の部分ばかりになって、ますます見られない写真になってしまうから心持ちサイドを入れた。黄金ではこの後、日没にかけて太陽が列車の前方に移動して光が良くなっていった。
(写真、文:U)
【ご注意】
アップしてある写真を見ていただく際、画像の上にポインターを持っていって右クリックし、「リンクを新しいウインドウで開く」で見ていただく方が、よりオリジナルに近いクオリティで見ることができます。
| 固定リンク
コメント