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2016年3月 9日 (水)

北舟岡の「北斗星」

何度も同じことを書くようで恐縮だが、「トワイライトエクスプレス」と「北斗星」がなくなり、「カシオペア」のみとなるにあたって懸念していたのは運転がない日の過ごし方。日がな一日、DF200や特急を撮るのも飽きるのは目に見えていたし、男1人で冬の観光地を巡る気も起きない。
昨年、「北斗星」と「カシオペア」が交互に走っていた頃は豊浦の「しおさい」をベースに昼間は温泉に浸かり、自室で酒を飲んでいたが、「カシオペア」のみとなってからは丸々1日、そうして過ごすのも飽きるのが分かっていた。もちろん「しおさい」がリニューアル工事で昨年末から今年の2月いっぱい閉鎖されていたこともあるが、とにかく豊浦では時間を持て余してしまう。そこで最近はベース基地を函館に変更した。

これが大当たり。当初は時間つぶしに苦労するかと思ったが、五稜郭の駅や海峡線などで楽しく暇もつぶせるし、なにしろ昼間から飲み屋に事欠かないのが嬉しい。穴場と言えるほどの店は知らず、駅前の観光客が多い居酒屋や朝市の食堂で過ごすのたが、それでも東京に比べれば味も値段もそこそこ満足できる範疇。
先日の旅では海峡線で485系の上り「白鳥」を撮ってから市内に戻り、昔スキー旅行で行きつけにしていた朝市の「茶夢」という店に13年ぶりに顔を出し大将の顔を拝み、15時から駅前の居酒屋に移って18時には出来上がって早々とベッドに入っていた。翌朝、「カシオペア」撮影のために3時半には起きなくてはならないから、これくらいがちょうど良い。毎日午前3時半起床ではとても続かない。こうやって1日おきにのんびり過ごせるローテーションは、考えていたよりも体に優しく返ってありがたいというのが今になっての感想だ。

何しろこの日は渡島当別以西で下り「白鳥」を撮ったが、ホテルを出発したのは9時。したがって久しぶりに朝食にありつく余裕さえあったほど。朝、ホテルで新聞に目を通しながら、まともに食事などしたのは鉄道撮影だけを目的とした旅では何年ぶりのことだろう?

午後、酒をがまんするか、飲み始めを遅くすれば市電の撮影にも行けるが、興味のない被写体よりも酒が勝る。新幹線開業を待つ函館駅のスナップなどをとも考えたが、後で見ることもない写真よりも飲み屋のカウンターの方が魅力的なのは自明。鉄道撮影と観光を兼ねたような、肩の力が抜けた旅はなかなか贅沢だ。

ここで2点ほど。
函館は日本有数の人気観光地だからホテルの宿泊料金も金曜、土曜の夜は高くなる所がある。そのうち少なくとも駅前の「ロワジールホテル函館」は避けた方が良い。休前日の料金も高くなるし部屋にもガッカリさせられる。今どきあんな部屋に泊まるくらいなら、駅から少し離れるだけでもっとマシな所は山ほどあるはず(休前日の料金も上がらない)。「カシオペア」や「はまなす」の夜間撮影に行こうという人は駅の近くであることを益とするかもしれないが部屋は狭くて古く、値段ほどの満足感は得られない。もっと安い料金で快適なホテルはいくらでもある。

もう一つは駅前の朝市について。全国的にも有名だし新鮮な魚介類はあるが総じて値段は観光地料金。少し離れたところにある「はこだて自由市場」をお勧めする。地元の人も客をもてなすときには、こちらで買い物をすると聞いた。駅前の朝市よりも小規模だが実際、値段は安め。魚以外の食料もあるし朝市にあるような食堂もある。天気の悪い日は駅前から市電で二つ目と三つ目の電停の中間だから、どちらかで下りれば近いはず。ただし休日は休みだから要注意。

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夕日が当たる上り列車の撮影地として黄金とともに人気を博した北舟岡を通過する「北斗星」。
2013年7月に畏友H氏が撮った素晴らしい「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」に刺激され、何度か訪れたが遠く及ばない粗製濫造ばかり。そのうちの1枚。

噴火湾に面するこの駅はカモメが舞い、夕日が美しく、鉄道ファンのみならずホームの駅名を入れて記念撮影する女性旅行客などの姿も目立ち、隠れた人気スポットだった。

しかし黄金で撮るか北舟岡にするかは、いつも難しい判断だったことを思い出す。
と言うのもここは黄金に比べると通過時刻が8分程度遅い。このわずかなタイムラグが露出に大きく影響し、夕日の鮮やかさを左右する。通過時刻の早い「トワイライトエクスプレス」はともかく、18時すぎの「カシオペア」「北斗星」ではかなり悩まされたものだ(それ以前の「北斗星」のスジでは夏至の頃でも北舟岡での撮影はほぼ無理。2015年3月の改正以降での話)。

天気予報では晴れと出ていても列車通過直前、日が沈む頃に出てくる雲に何度泣かされたことか。

そんな思い出も早、過去の話だ。

(写真、文:U)

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