雪の日のカシオペア
明日から北海道。飛行機、ホテル、レンタカーの手配を終えて残りは機材の準備のみ。もう慣れっこになっているから特別慌ただしく支度するわけではないが、今回は久しぶりにリモコン撮影をしたい。そのため、三脚にカメラをセットして電波の状況をテストしたところ。
リモコンでの撮影についてはこれまでも何度かやってきたが、ファインダーから目を離しての撮影だけに毎回、不安がつきまとう。特に自分が使用しているリモコンは中国製。安い割には数百メートルも電波が届くというものだが、これに頼るのは正直怖い。作動しなかったことこそ皆無だが、中国製という負の「ブランドイメージ」が「次こそは失敗するぞ」と常に囁きかける。信頼性の高いニコン純正の高価なものを買えば良いのだが、年に2、3回しか持ち出さないアイテムに散財する気になれず、いつもヒヤヒヤしながら使っている。
贈呈してくださったH氏には申し訳ないが、とにかくこの海のものとも山のものともつかぬ中国製リモコンは何度テストしても心配。なにしろ輸入元が「壊れることもあるから、そのためにもう一つ購入しておくことをお勧めします。安いのだから」とまで言っているほどのシロモノ。おかげでこれを持参するときはいつもより準備に時間を要してしまう。
さて、それも終わった。
あとは天気予報と高速道路の状況をチェックするのみ。天気については今回、晴れずに少し雪が舞って欲しい場所がある。いつもは晴天を期待するのに今回は逆。ただ、そんなときに限って晴れたりするから、当然そういうことも考慮して順光になるポイントも調べてある。
残り少ないチャンスを臨機応変、生かさないと。
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ところで、下り「カシオペア」を撮った後はヒマを持て余しそうなのはいつものこと。札幌付近まで北上して上りを撮るのは面倒だから、そんなことはしないが、日中は特に撮りたいものもない。日が沈んでからの夜間撮影もはなはだ億劫。函館に出て市電や海峡線に向かうのも食指が動かない。特に今回は単独行だから話し相手もおらず退屈するだろう。
そんな中で唯一楽しめそうなのは某地での貨物列車撮影。すでに前回の旅で2日続けて入り浸ったが2、3時間ならじゅうぶん時間がつぶせる。アップする画像が底をつきかけている今、そのときの写真を使いたいのだが、それをしてしまうと人が集まって黄金の轍を踏むおそれも出てくるからがまんして温存してある。今回の旅行で堪能したら掲載する予定、その節は見ていただいてお役に立てたら幸い。暇つぶしには実に手軽な好ポイントだ。過度に期待させてしまうとガッカリさせるからほどほどにしておくが、幼い子どもがお母さんと一緒に列車を眺めるのに適当ともいえるスポット。童心に帰れることは間違いないと思う。
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毎度おなじみ静狩のオーバークロス。いまさらながらの撮影地だが、昔から好きなポイントだし、撮影地の選定に迷ったときには最も無難な場所でもある。
1月は雪の中での撮影だった。線路に積もった雪が舞い上がったから編成の後部はほとんど見えない。こういうケースでは編成全体をフレームに入れるより、列車を引きつけておいて、ほどほどのところで(編成を)カットしてしまう方が自分好みの絵になると感じている。
通常なら迷わず500ミリ以上で撮るが、雪の降り具合によっては少し短めのレンズを選択するのが賢明。下の写真は400ミリ相当。
ここと人気を二分する通称「宇宙軒カーブ」(洞爺~有珠)には行く気も起きないが、静狩は何度訪れても飽きることはない。
(写真、文:U)
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