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2015年10月23日 (金)

鉄道写真考(2)

 

Kさんの記事を拝見しつつ、先週末の写真も見返しながら、私としての感想を・・。確かにKさんの作風は以前の「ワンパ」から最近色々と模索・進化をされており、目を見張るものがある。その努力というか取り組み姿勢は大いに見習わなくてはならない。ついついこの歳になると自分を変えるのはおっくうになり、新たなチャレンジはしなくなって無難に収めてしまいがちだが、Kさんの場合、お若い年齢層のお仲間とも頻繁に撮影行に出掛けられており、そういった面からも新鮮な作風が生まれてくるのだと思う。敢えて、ホームや人も入れながらという作風は、Kさんにとってのチャレンジに他ならない。一方、Uさんの場合、超望遠に対するポリシーというかストイックさは、誰もその右に出る者はいないであろう。Uさんの場合、我々が普通に目にしている景色のごく一部を「超望遠」の目で切り取って見えてしまうので、誰も気づかないピンホールのような小さな空間を見事に射抜いてしまうのである。お恥ずかしいが、先週末の上越線の上りの写真、素人である私のような者が普通に600ミリ相当で撮ると以下のようになる。Uさんの作品と見比べて欲しい。右の架線柱1本分、左下のタイガーロープのポールなど目障りなものは最初からファインダーから除去し、しかも背景の部分を敢えて暗く潰して光の当たった機関車と12系のブルーの部分を浮き出るようにあえて絶妙のコントラストを出されている。また、真っ黒な蒸気機関車よりもバラストの部分の方が白っぽく明るいのに機関車の方が浮き出るように工夫されている。さらに、その場に居た人間でないとわからないが、撮影するポイントも私が道路脇で一番線路に近い位置から狙えっているのに対し、Uさんはあえて30メートル程後ろに下がり、道路を隔てた反対側から狙っておられるのだ。ごく普通に見えてしまうが、Uさんの場合1枚の写真にそこまでこだわり抜いているのである。しかも、撮った結果がたまたまそうなったのではなく、最初から絵コンテのように設計図のイメージが出来上がっていて、その通りに作品を具現化されているので本当に感心してしまう。ある意味、KさんとUさんの作風は対照的ではあるが、どちらも、安易に妥協せず、いまだにご自身の作品を進化されることにこだわっておられる。自分自身は大いに反省させられ、また鉄道写真の奥の深さも改めてお二方に教えていただいた気がする。そういう意味で、私にとっても大変有意義な1日だった。(写真・文:T

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