ブルートレインとの決別
前夜にKさんから蒲須坂で全員集合のメールを頂戴したものの、自分なりにどこで最後のお別れをするかはある程度心に決めていたので、大変申し訳なかったのですが、我儘を通させていただきました。お仲間の皆さまにも合流できずに大変申し訳ありませんでした。北斗星の終焉というよりは、自分にとっては20系の頃からの憧れの存在だったブルートレインとの決別。ラストランはEF81牽引の頃から数えきれないくらい通い詰めた東鷲宮~栗橋の定位置で、ゆっくりこの目で見送ろうと思っていました。(正確には、夜行寝台への憧れは、小学校1年生の時に広島に赴任する親戚が乗る呉線経由の急行「安芸」の見送りに東京駅で見た10系寝台の鮮烈な美しさを目の当たりにして以来ですが・・)これまでも南浦和などでも上り「北斗星」の撮影は何度もしてきたので、最終日は最悪ムービー1台でもいいから最期の晴れ姿を撮れれば十分という気持ちでしたが、無用のトラブルを避けるために一応5時には現地入りしていつものポジションを確保。(到着時には車中泊の方がお立ち台に駐車されていてビックリしましたが、交渉したら快く移動をしていただき大きなトラブルもなくお別れができました)数えきれない程の人たちの前で長いホイッスルを鳴らして、誇らしげにかつ寂しげに最後の北斗星は上野を目指して力走してゆきました。普段私が閲覧している皆さまのブログを拝見すると、やはり皆さま、ラストランは撮影は二の次で、ご自身の満足のいく場所でゆっくりお見送りをされた方が多かったようですね。Uさんのおっしゃるように、まだ寝台特急やDD51重連という意味では「カシオペア」も残っているので感傷に浸っている場合ではないのでしょうが、私は「女々しくも」まだまだ到底心の整理はつかない状態です。長いこと休業していた撮り鉄の趣味に本格的にカムバックしてきて、偶々Uさんの作られたブログに2009年8月にこのブログに初投稿させて頂いてから、早いものでもう6年が経過しました。その間、「北陸」、「あけぼの」のラストを見送り、そしてついに「北斗星」のラストに立ち会うことになってしまいました。20系にしろ24系にしろ、ブルトレは、客車としての本当に素晴らしい美しさと、寝台特急としての独特の気品を兼ね備えておりました。まあ、撮影ばかりに夢中で、実際には「北斗星」には乗れず終いで終わってしまった点は悔やまれます。この場所で撮った「北斗星」の想い出の数々・・。それにしても、EF510の見栄えや存在感の悪いこと、EF81とでは比べるまでもありませんね。さて、私の場合、次はいつ線路端に立つことやらわかりませんが、イベント列車やラストラン等の落ち着かないシチュエーションではなく、できれば、のんびりお仲間の皆さまと三脚を並べて歓談しながら、年に何度かでも鉄ちゃんを楽しみたいと思っております。(写真の一部は再掲・文:T)
| 固定リンク
コメント