« 1台のカメラで | トップページ | キヤノンが5千万画素機を発表へ »

2015年2月 3日 (火)

EF65 503 “さくら”

Uさんの調子があまり良くない様子ですから、こちらもスクランブル態勢でいきましょうか。
(スクランブルというのはオーバーですかね。バトルステーションくらいでしょうか...)
【↑バトルステーション:アラート待機する戦闘機が滑走路の手前まで出て待機する、スクランブル(緊急発進)の一歩手前の状態です。以上、加筆しました】
Uさんはここ2週間ほど社会情勢の関係から業務がより激務になっていたでしょうから、体調不良はさぞや辛かったことでしょう。
ま、私はスランプの克服法バチが当たったと思うんですけどね(笑)。

さて、今日はEF65Pのブルトレです。
昨年の12月、EF65 501号機によりますリバイバル団臨“富士”が走りましたが、こちらは東海道ブルトレ現役時代のEF65Pです。
あの時にスカ線が被った記事で書きましたが、写真のEF65 503号機は501号機とともに1972年10月改正で東京機関区から下関運転所へ転配されまして、これは台検代機として上り“さくら”の先頭に立つ姿です。
おさらいしますと、東機のEF65Pは下転で集中台検を施行するようになりましたが、その台検時の東機仕業を肩代わりするため、EF65 501~504号機の4両が下転に転配されました。
台検を控えた東機のEF65PがをEL1組A1仕業に入り、下転に着くとそこで運用離脱して台検入りし、代わってA2仕業からA5仕業までの計4仕業(下関-東京間往復)に下転のEF65Pが入り、戻ると東機のEF65Pの振替台検が終わっていて所定運用に戻るという寸法です。
写真の503号機がけん引するのは本来の東A2仕業(明け)の2列車“さくら”ですから、東京ベースで考えますと、この日の東A3仕業3列車“はやぶさ”で下り、さらに翌々日の東A4仕業(明け)の4列車“はやぶさ”で上り、東5仕業の5列車“みずほ”で下るというわけです。

そうなりますと、下転に転配された4両はそれまでの激務とは異なり、ずいぶんと楽していたように思われがちです。
でもね、決してそんなことはありません。
東京-下関間は両側の回送、単機、入換を含めますと、1仕業当たりの走行距離は2253kmにもなります。
ひと晩でこの距離を走るわけですから、東機配属のEF65P全体での日車キロは実に2000kmに達しようかという勢いです。
そうしますと、EF65形式は全検、要検から15万km走行で台検が来ますから(東機のEF65Pに経過日数などはまったく関係ありません)、1両当たりでは1年ちょっとの間隔で、年間当たりでは約20両のEF65Pが下転での台検を施行することになります。
下転ではそのたびに5日間ずつ肩代わり仕業があり、さらに自区の臨時仕業やEF58関西ブルトレ仕業にも入りますから、多少は走行キロが抑えられる傾向にはありますが、決して楽というわけではないんです。
だいたい、1965年10月からそれまでのEF60 500番台に代わって東京機関区EL1組、つまり東海道ブルトレ仕業で活躍を始めたEF65Pですが、501~504号機は1972年10月までの7年間で200万kmほどを走ってしまっていたんです。
当時の貨物用電機では、一生かかってもそんなに走らない機関車がいくらでもありましたことを考えますれば、これがどんなにすごい数字かをご理解いただけるかと思います。
そして、東機EF65Pの東海道ブルトレ仕業はそこから6年先の1978年まで続きましたから、EF65Pはブルトレけん引だけで400万km近い走行距離を叩き出してしまうことになります。
この間、最初はぜい弱だった主電動機MT52も、東機、下転両区所の技術管理の壮絶な努力によって最強のモーターへの階段を昇っていきました。

その後、EF65Pは貨物用となり、また501号機は操配用となっていきますが、ブルトレけん引という使命を全うしきった彼らにとってそれはまさに余生と呼ぶにふさわしい時間でしょう。

(写真・文/某I)

Ef65_503

|

« 1台のカメラで | トップページ | キヤノンが5千万画素機を発表へ »

執筆者某I」カテゴリの記事

鉄道」カテゴリの記事

コメント

楽しく拝見しています。今回は大好きなEF65-500Pに関する内容でしたので、テンション上がりました!(^3^)/
やっぱり、東海道ブルトレ牽引は、このEF65-500Pが一番!これほどまでにヘッドマークの似合う機関車があったでしょうか!
すんません。勝手にまた、テンションが上がってしまいました。
ちなみに掲載していただいた一次型は当方の生誕と同じ時期に製造されているので、思い入れも強く、あまりブルトレ牽引の姿を見た記憶がないだけに良かったです。
これからも蔵出し期待しています!

投稿: かまいるか | 2015年2月 4日 (水) 23時37分

かまいるかさん、コメントありがとうございます。
EF65Pは最高にヘッドマークが似合う機関車、この認識には大賛成です。
EF65Pにはヘッドマークが付いていて当たり前、もっと言えば、東海道ブルトレ以外のヘッドマークがすべて消えた時期にも、東京機関区だけはずっとマークを付け続けました。
今でもEF65 501号機の“さくら”“はやぶさ”“みずほ”“富士”“あさかぜ”“あかつき”以外のマークの姿、あるいはヘッドマークなしの姿には強烈な違和感を感じております。
蒸機の伴走などで来ましても、あきれてシャッターは切りません。

かまいるかさんはこの辺りの機関車と同世代ということ、それはそれはさぞや思い入れは負けないことでしょうね。

投稿: 某I | 2015年2月 4日 (水) 23時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1215589/58803723

この記事へのトラックバック一覧です: EF65 503 “さくら”:

« 1台のカメラで | トップページ | キヤノンが5千万画素機を発表へ »