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2015年1月25日 (日)

EF58初の解体機

先日、UさんによるEF58 21号機の記事がありました。
21号機は竜華機関区での晩年を棒台枠台車のトラブルによってずっと扇形庫の中ですごし、EF58の廃車第1号になりましたのは記事のとおりです。
私もその扇形庫の中の21号機を撮るため、D51がいた頃以来となる竜華機関区を訪れたことがありましたが、転車台を通して向こうの静まり返った扇形庫内にたたずむEF58という図柄は、新鮮ながらもどこかもの悲しさを感じたものでした。

さて、1978年3月17日付けで国鉄工作局車両課から出されました廃車通達には、21号機とともに同じ竜華機関区に配属されていたEF58 28号機の名もありました。
EF58の廃車第1号は21号機と28号機の2両だったんです。
そして、解体は28号機が先になり、最初に姿を消したEF58になりました。
21号機は使われていない扇形庫内にありましたが、28号機は直前まで運用されていて、運用から落ちた直後から矩形庫周辺の留置場所に窮したんでしょうね。
先に解体のため鷹取工場に送られてしまいました。
EF58 28号機は第2次装備改造工事が早い順番でしたから、いわゆる新EF58の初期のものと同じ車体が与えられ、前面窓が大窓だったんです。
私はこの28号機を浜松機関区配属時代に撮影していましたが、かつて蒸機撮影に出かけるついでに撮影しました下り急行“紀伊”(東京発紀伊勝浦・鳥羽・王寺行きですね)の先頭に立つ姿だけで、それは暗くて「これが28号機」という写真としての体を成していませんでした。
そこで、工場送りになった28号機を解体前の最後のチャンスに昼間順光で撮影しておきたいと、鷹取工場を訪れました。

Ef58_28s

写真はその時のものです。
解体線にあった28号機はすでに解体工事が始まり、再生品となるのでしょうパンタグラフ、気笛、シールドビーム化された前灯の片側、ワイパー、前面ナンバーの文字板、ブレーキパイプなどがすでに撤去されていました。
28号機は鋳鋼製先台車ですから先台車枠端梁がなく、5号機、29号機、30号機ととも車輪がむき出しの凛々しい姿だったんですが、そこは姿を留めていたものの、解体作業員がかけたのでしょう、タオルが掛かったハンガーが痛々しい状態でした。
おそらく、機械室からは貴重な蒸気発生装置SG1A改も外されていたはずです。

なお、写真は小さく扱わせていただきました。
「機関車に生あれば見せたくない姿もあるはず」とは、故臼井茂信先生が名著「蒸気機関車の系譜図」の回転式火粉止めの稿で記述されている言葉ですが、その考え方をならわせていただきました次第です。
クリックしていただきましても大きくなりませんことをお詫びしますとともに、ご理解をお願いいたします次第です。

(写真・文/某I)

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コメント

Iさん、やはり私もUさんの記事を拝見していて、同じくこの時のことを懐かしく思い出しておりました。
竜華、鷹取と、この時Iさんと行動を共にさせていただき、Uさんがおっしゃるように、まさに「公にはEF58を全機撮影したなどとは自ら口にするのは恥ずかしい」のですが、本当に私にとってはこの痛々しい姿がラストチャンスでした。どうやって鷹取に入れてもらったのかもよく覚えておりませんが、まあ、古き良き時代でしたネ。

投稿: T | 2015年1月25日 (日) 17時24分

Tさんとご一緒しましたね。
あれは高知県植樹祭お召の往路に寄っていきましたっけ。
DE10重連お召よりも、DF50重連御料車回送の方に重点を置きましたね。
Tさんがこういう地道な撮影を経てEF58形式172両全機の撮影に至ったこと、誇りある金字塔ではないでしょうか。

投稿: 某I | 2015年1月25日 (日) 20時57分

某I様、T様
まあ何とも羨ましい、21号機と28号機の撮影記録を拝見させていただきました!
私はEF58の番号潰し、170両で、まさにこの初期廃車の2両だけが未撮影となっています。
とはいえ、1978年から本格的な機番潰しを始めたにしては、まあ良く撮ったほうだと思います。
工場送り後撮ったというと18号機・19号機は広島工場に送られたあと、門番の方に、このために
わざわざ東京から来たので5分だけと頼み込んで撮らせてもらった思い出もあります。

某Iさん、172両目の撮影機は確か45号機でしたね。深夜の単機回送かなにかを御徒町
あたりで撮られてたような記憶があります。
私の170両目は50号機、1979年12月11日@長岡運転所でした。
(ということは、私は170両を1年半で撮ったということになります)
K.M

投稿: K.M | 2015年1月25日 (日) 22時17分

K.Mさん、そういえばこの2両は思い出したくないカマでしたね。
でも、たったの1年半で170両というのは驚異的です。
さすがBOEING747シリアルが、世界をリードする1300機超えというK.Mさんの面目躍如といったところです。
18号機と19号機の広工ねじ込みもさすがです。
この2両はどちらも大窓ですからさぞや鬼気迫る形相で、工場の守衛さんも思わず気圧されたんでしょう。

45号機、なつかしいですね。
いつでも来る、いつでも撮れるなんて思っていた45号機。
気付けば撮影は一度もしていませんでした。
雪かき器取付座がある鋳鋼製先台車が特徴のカマでしたが、前面窓支持が白Hゴムになっていたこともあって魅力はなかったんですが、それでも最後の1両ということでずいぶんと楽しませてもらったものです。

投稿: 某I | 2015年1月27日 (火) 00時33分

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