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2014年11月19日 (水)

早いもので...

今年も気付けばもう11月下旬にさしかかろうとしているんですね。
思い起こせば、昨年の今頃は「おらおら、写真撮ってこい!」「天気悪いなら、ポジ探せ!」「間違ってもビールなんぞかっくらってんじゃねえぞ!」とAさんに毎日ケツを叩かれていました。
そう、ANAのボーイング747-400の退役が迫っていたんですね。
すでにあれだけの747の陣容を誇ったJALからでさえ2010年に全機退役していましたから、民間機の旅客型の747-400は日本から消えようとしていたんです。
結局、予定どおりに今年2014年3月一杯でANAの747-400はリタイヤしましたから、日本をベースとする747は政府専用機と、NCA日本貨物航空のフレイター、747-400Fと747-8Fだけになっています。
このうち、政府専用機だってまもなく後継機の7...、おっと...

さて、ANA747-400ではJA8961号機という機体が最後の1機となりました。
このブログでもあの頃リタイヤのニュースをTさんが伝えてくれています。
国内線用の機体ですので、正確には747-400D型と呼ぶんですが、主翼の先端のウイングレットがないタイプです。
この機体のことはしばしば「ロクイチ」と呼んでいたんですよ。
ちなみに、2機あった時のもう1機は「ロクマル」でした。

今書きましたように、-400D型はウイングレットがありませんでした。
なので、見栄えとしてはこれが付いている-400型に負ける部分もありました。
ですが、-400Dでも勝てる部分がありました。
離陸直後の姿勢です。
ボーイング747は-400以前の在来型と呼ばれる型式の時から、離陸時の姿勢がグイっと立っていくことが素晴らしい特徴でした。
その立ち方、つまりコクピットでのピッチの上げ方は離陸重量によって左右されます。
たとえば、ニューヨーク発成田行きなどの長距離フルペイロード状態での離陸重量85万ポンド(約386トンです)では、ピッチをせいぜい15度程度までしか上げません。
飛行機はピッチを上げれば上げるほど失速しやすくなりますから、重いとピッチを上げづらいわけですね。
対して、日本の国内線ではせいぜい50万ポンド(約227トンです)程度ですから、19度程度までひょいと上げてしまいます。
完全にエアボーンした瞬間は20度まで上げることもしばしばでした。
ピッチをあまり上げない姿勢とグイっと上げた姿勢では、当然上げた方がかっこいいに決まっています。
ということは、離陸時のかっこいい姿勢は-400Dに軍配が上がるケースが多かったんです。
-400も一部は国内線で使用されましたから、その時にはやはり19度から20度までピッチアップしましたから、それはそれで最高だったんですけどね。

写真はANA747-400の最後の1機となったJA8961号機です。
まだANAに747-400シリーズが全機揃っていた頃に羽田で撮影したもので、A滑走路ランウェイ16Rをテイクオフしていきます。
(なので、ボディはD2Xだったりします)
鉄道でも長玉で線路端から撮るように、飛行機も接近して長玉で撮ります。
地上で離着陸を撮影する際には、可能な限り滑走路に寄って迫力を表現したいんです。
ピッチを19度まで引き、さらに20度へと引いていく747-400D、ちょっとかっこいいですよね。

そして、この羽田に今日午後、新しい機種が足跡を標します。

(写真/文:某I)

Ja8961rjtt

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コメント

Iさま、こんばんは。

NHのジャンボ、無くなってから、はやいもので、、、

昨年の今頃は里帰りフライトもフィナーレをむかえる頃でした。
「おらおら写真撮ってこい」の本の表紙も鹿児島への里帰りフライトでしたよね。

その鹿児島への里帰りフライトに小学生の子供が乗ってまして、、、フィルムカメラを持っていきました。
そのフィルムカメラには上を飛ぶセスナ?かの飛行機が写っており、
帰ってきた子供が「空撮のセスナを搭乗しているB4が追い抜いた」と興奮気味に話をしていたのを思い出しました。

最後まで残った400D、、、8960、8961、8966、私もゴハチと番号がかぶるな、と思っていました。

まだ一年も経っていないのに、たくさんの事を思い出す記事でありました。ありがとうございます。

投稿: Long | 2014年11月19日 (水) 23時02分

Longさん、コメントありがとうございます。
はい、「おらおら写真撮ってこい」とAさんにケツを蹴っ飛ばされて鹿児島にも参りました。
里帰りフライト、ご子息(お嬢様でしたら申し訳ありません)がお乗りでしたか。
見られていたとは知らず、ご挨拶もできずに失礼いたしました(どうやって???、笑)。
あの時は両パイロットとの綿密な空撮ブリーフィングの元に飛びました。
詳細はいつかお会いしました際にでもゆっくりとお話しできればと存じます。

ロクマル、ロクイチ、ロクロク。最後の3機は実に壮絶な番号が残ったものです。
60号機は1975年早々にHゴム化されてしまい、大窓時代にはほんの数回しか撮影していないんですけどね。

あの話なんですが、今展開している場所の部隊名の数字に1を足してください。
再来年でしょうか。

投稿: 某I | 2014年11月20日 (木) 09時40分

Iさま、ご返事ありがとうございます。
ロクイチに集まった仲間なのに、飛行機の記事の際にばかりコメントするのも恐縮ですが、
最後の2行、ありがとうございます。
私の思っていたところと違いました!!!
え!!!で、仕事も手につきませんでしたが、再来年までのお楽しみにし、それまで一枚でも多く撮影したいと思いました。

投稿: Long | 2014年11月20日 (木) 19時47分

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