DD13 1号機
言うまでもなく、DD13形式のトップナンバーです。
配置は品川機関区。
ここでは多くのDD13たちが品川客操、汐留、大崎駅構内などの入換と小運転仕業に従事していました。
DD13若番がゾロゾロと配置され、1号機もその中の一員でした。
一番目立った活躍は品川客操の入換仕業です。
品川客操の南北の着発線はもちろんのこと、品川客車区構内まで出入りしての特急編成や急行編成の転線や編成組成が主な仕事で、引上線が品川駅構内まで延びていたためにホーム上からもしばしばその姿を目の当たりにできたんです。
ですから「おっ、トップナンバーじゃん」と目撃された方々も多いかと存じます。
第1次形独特、EF58などと同じLP402形前灯がボンネットにでんと居座り、台車はオハ61のTR11形台車のような古めかしいイコライザー式です。
第1次形独特、EF58などと同じLP402形前灯がボンネットにでんと居座り、台車はオハ61のTR11形台車のような古めかしいイコライザー式です。
2基装備するエンジンなんて古い気動車用を改良したものですから、パワーは今や釜石線にも走りますPDCのキハ142あたりとほとんど変わりません。
ブイーンとエンジンが唸り、黒煙を上げて20系15両編成などを右へ左へ動かす様には、つい「頑張れ!」と応援したくなってしまう衝動にかられたものです。
でもね、この写真は1970年代も後半に入っての撮影なんですが、こんな時期までDD13第1次形がなんて思われる方もいらっしゃるかもしれません。
が、そのほんの少し前の1974年まで、熊本に到着した14系“みずほ”基本編成は川尻駅構内に隣接して建設された熊本客車区川尻支区まで熊本機関区所属のC11によってけん引されてたんですよね。
鹿児島本線熊本-川尻間にいますと、14系“みずほ”だけでなく、熊本回転の多くのブルトレ編成(いずれも基本編成だけ、あるいは付属編成だけです)がC11けん引でやってきました。
そんなのに比べれば、こちらはとっくにDD13ですから、格段に近代化されていたことになります。
写真は後続の客車が14系ですから“さくら”編成か“みずほ”編成、または“あさかぜ”編成を引き出してきたところですね。
画面左端には20系から置き換えられたばかりの24系25形“富士”編成が見えます。
今、このDD13 1号機は1958年登場時の塗装に戻されて大宮の鉄道博物館に大切に保存されています。
(写真/文:某I)
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