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2014年10月 9日 (木)

「片パン」に泣いた日

交流機の片パンについては写真を撮影する際、後ろのパンタグラフが上がっている方が絵になるという印象は大半の人が抱いているとものだと思うが、希に困るケースもある。
これだけでIさんなどは、どういった場合かすぐに思いつくだろうが以下は自分がそれに当たったときの例。

1994年秋、福岡に赴任していた頃の話。
当時、自分は現地に住んで3年目。福岡の酒と肴と?にうつつを抜かして毎晩、遊び狂っていたものだが、それでもチマチマと鉄道撮影はやっていた。廃止の話が出てきた「彗星」「なは」などのブルトレがその中心だったが、SLの「あそボーイ」や久大線、筑豊線の客車列車もターゲットの一つだった。とは言え、その多くは出張の行き帰りや湯布院や阿蘇の温泉に遊びに行ったついでの産物だったが、そこそこ楽しんでいたのは間違いない。

そんな中、ある撮影で、後に九州鉄道博物館の副館長に就任する宇都宮照信さんの知己を得、おかげでサザンクロス色のED7678号機がまもなく廃車されることを知った。

そこで、この機関車の運用を調べ、最後の残された2カ月あまりはブルトレ牽引に当たるチャンスに撮影を展開した。まだブルトレは「さくら」「はやぶさ」「あかつき」が残っていたが、翌1995年のダイヤ改正で「みずほ」の廃止が決まっていたから、78号機の「みずほ」牽引が最大の狙い目。特に下りは鳥栖で長崎行きと熊本行きに分割され、構内で長崎行きの分割編成を牽く機関車が東京からの列車を待って、一瞬だけ「みずほ」のマークを付けた2両のED76が並ぶ。そのチャンスに賭けていた。

このケースでどうにもならない問題が例の「片パン」。向こうのED76もこちらの78号機もパンタグラフが上がっているのに、「後パン」のおかげでそれが見えない。こちらの機関車全体を写せば良いのだが、そんな冗長なフレーミングは真っ平。仕方なくパンタグラフは切り捨てることとした。
これがもし「前パン」ならば救われるのだから(と言ってもやはり交流機の「前パン」には違和感があるが)、このときほど交流機の「片パン」に恨めしい思いをもったことはない。

もう一つ困るのが流し撮り。
これまた機関車全体をフレームに入れれば済む話だが、それは好みではない。機関車の「顔」を中心に流すのが自分の流儀。だから「後パン」の交流機を流すとこんな絵になってしまう。見慣れてしまえば良いのだろうが、自分としては30年以上生きてきて、初めて交流電化された地域に住んだから、なかなか慣れるものではない。そうしているうちに3年の任期を終えることになった。

だから交流機関車撮影の場合、なるべくこういうアングルは避けてきたのだが、6月の海峡線・木古内駅で「トワイライトエクスプレス」と「北斗星」が並んだ時などはどうにもならなかった。

(写真、文:U)

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【ご注意】

アップしてある写真を見ていただく際、画像の上にカーソルを持って行って左クリックで拡大するよりも右クリックし、「リンクを新しいウインドウで開く」で見ていただく方が、よりオリジナルに近いクオリティで見ることができます。

 

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コメント

こんにちは。
私も交流区間での流し撮りはいつも違和感を感じておりましたが、最近ではパンタグラフが上がってない分、いっぱいいっぱいにフレーミングを出来るので良いのではないか?とか、流す事に対して周りの景色が流れ、より臨場感が有るのでやはり止まっている車両とは違うので良いのではないか?などと考えると、私はあまり気にならなくなりました。しかし走行写真を撮る場合にはやはり後ろのパンタグラフがよくわかるように出来るだけ望遠で撮り、それを強調出来るようにと考えますが。

投稿: Ha | 2014年10月 9日 (木) 17時36分

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