森の中のスポットライト
前回の記事でみやげ物について書いたが、ひとつ忘れていたことがある。
それは北海道へ行ったからといって、なにも現地の物を土産にする必然性はない。羽田に着いたらもっと珍しいお菓子がいっぱいあるのだから、そこで買えばイイ。東京に住んでいても知らないような新製品がいっぱい並んでいて下手なデパ地下よりも種類も豊富。家族にも新鮮に映る品物が多いだろう。
千歳空港などで似たりよったりのお菓子を前に、あれこれ悩むよりも目新しく喜ばれる可能性も高い。
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長く鉄道撮影をしていると偶然、思わぬ撮影地に出くわすことがある。決して周囲の風景が良い所ではないが、季節によって光が面白い具合に当たったり、影の出方にメリハリがあって列車が立体的に浮き上がるような場所だ。
今回の写真はそんなところで撮ったもの。
海峡線で撮影後、非電化区間に先回りしてDD51牽引の「北斗星」をどこで撮影しようかと小沼周辺に行ったら、深い霧に見舞われて車の走行すら危ぶまれるほどの状態。しかしその先200メートルも直進したら不思議なくらい霧が晴れていて、しかもそばの森からわずかな部分にだけ光が差し込んでいた。昔、スキーに行っていた頃、大沼プリンスから何度も〝朝練〟に通った場所だが、秋になるとこんな光線状態になるなどとは思ってもいなかったからビックリ。適正露出よりもアンダーにセットして、さらに周囲を落として撮りたくなった。ダメ元で2段近く露出を切り詰めて通過を待つ。
撮影後、カメラで画像を再生するとその段階でもじゅうぶんアンダーだったが、RAW現像の過程でもう少し周囲を暗くした。500ミリでの撮影で、光が当たっている画面の端はトリミング済み。時間に余裕があればテレコンを使って700ミリにすべきだった。
これに味をしめ翌日もここに行き、今度は別のアングルで撮ることになる。
(写真、文:U)
【ご注意】
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