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2014年7月30日 (水)

今年1番の鉄道本

ここ2カ月、これまで定期購読してきた鉄道雑誌を買っていない。大げさな理由があるわけではないのだが、毎月1万円程度を雑誌に使わずとも、インターネットさえあれば雑誌以上の新鮮な情報が得られるし、調べものにしても事足りる。掲載されている写真にしても自分の好きな超望遠レンズを使ったものも少なく、これもやはりネットの画像をを参考にした方が的が絞れて便利。多くの人が読む趣味誌は編集方針として一般的ではない超望遠レンズでの撮影地ガイドなどは扱わないから、200ズーム多用のニュートラルな写真が多い月刊誌にそろそろ見飽きた感もある。

もうひとつの理由としては自室が鉄道の書籍でもはや飽和状態にあるということ。家族の了解を得れば置き場はまだあるのだが、そこまでしてスペースをもらってもブルトレがなくなれば月刊誌の内容がこれから先はせいぜいEF210特集だのDF200特集だとなるのが歴然。そうした車両は今、DD51やブルトレ撮影の合間だからこそ撮っているが、それらがなくなったらわざわざ撮りに行くことはなくなる。将来的にも関心が湧かないのは確実。
撮りたい車両が消え、撮影から「足を洗う」時期がまもなく到来するのだから、せいぜい雑誌を買うのもそれまで。先が見えてきた鉄道撮影のために毎月、今までのように5種類の月刊誌を買ってわが家のスペースを埋めるのは愚だと判断した。最近はやりの「断捨離」ではないが自分が今後、あまり有用としなくなるものを毎月¥10000も払って増やしていくのは無駄以外の何ものでもない。

そんな余裕があるなら、「国鉄時代」などのムック本や写真集で自分が過ごしてきた時代を振り返った方が有意義。月刊誌は興味のない分野の記事も多いから、好きな(好きだった)車両を中心に扱った本の方が楽しめる。幸い各出版社もこういう傾向を把握しているようで、別冊やらそうした本が毎月のように数多く出され、月刊誌に迫るほどの勢いとなったのだから、そちらにスライドする方が自分の趣味のスタイルにマッチする。

そう考え始めた矢先に入手したイカロス出版の「モノクロームの国鉄」は非常に良かった。学生のころ「鉄道ファン」誌で拝見していた諸河久氏の写真集で、懐かしい写真もあるし、こんなものまでよく撮っておられたと驚くものが多々ある。ブローニーフィルムを使ったきれいなモノクロ写真の良さにデジタル技術が加味され、しかもわずか¥2000ほどで見られることもありがたい。
写真説明に句読点が使われず、読みにくい文章も散見するが、ほぼ同時期に鉄道撮影をしていたしんがりの世代としては、その時代のボリュームゾーンを押さえた写真ばかりで今年買った鉄道書籍の中で最も没頭できた。
巻末の中判カメラの記事も、自分が貯金して買ったブロニカを思い出させ、昨夜は戸棚から出して手にとってしまったほど。

今後、若い人たちがもっともっと月刊誌から離れていくことが予想される中、出版社もこうした、ベテラン好みの企画をまだまだ考えていると思われ、これからの展開を大いに注目している。

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(写真、文:U)

【ご注意】

アップしてある写真を見ていただく際、画像の上にカーソルを持って行って左クリックで拡大するよりも右クリックし、「リンクを新しいウインドウで開く」で見ていただく方が、よりオリジナルに近いクオリティで見ることができます。

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