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2014年7月

2014年7月30日 (水)

今年1番の鉄道本

ここ2カ月、これまで定期購読してきた鉄道雑誌を買っていない。大げさな理由があるわけではないのだが、毎月1万円程度を雑誌に使わずとも、インターネットさえあれば雑誌以上の新鮮な情報が得られるし、調べものにしても事足りる。掲載されている写真にしても自分の好きな超望遠レンズを使ったものも少なく、これもやはりネットの画像をを参考にした方が的が絞れて便利。多くの人が読む趣味誌は編集方針として一般的ではない超望遠レンズでの撮影地ガイドなどは扱わないから、200ズーム多用のニュートラルな写真が多い月刊誌にそろそろ見飽きた感もある。

もうひとつの理由としては自室が鉄道の書籍でもはや飽和状態にあるということ。家族の了解を得れば置き場はまだあるのだが、そこまでしてスペースをもらってもブルトレがなくなれば月刊誌の内容がこれから先はせいぜいEF210特集だのDF200特集だとなるのが歴然。そうした車両は今、DD51やブルトレ撮影の合間だからこそ撮っているが、それらがなくなったらわざわざ撮りに行くことはなくなる。将来的にも関心が湧かないのは確実。
撮りたい車両が消え、撮影から「足を洗う」時期がまもなく到来するのだから、せいぜい雑誌を買うのもそれまで。先が見えてきた鉄道撮影のために毎月、今までのように5種類の月刊誌を買ってわが家のスペースを埋めるのは愚だと判断した。最近はやりの「断捨離」ではないが自分が今後、あまり有用としなくなるものを毎月¥10000も払って増やしていくのは無駄以外の何ものでもない。

そんな余裕があるなら、「国鉄時代」などのムック本や写真集で自分が過ごしてきた時代を振り返った方が有意義。月刊誌は興味のない分野の記事も多いから、好きな(好きだった)車両を中心に扱った本の方が楽しめる。幸い各出版社もこういう傾向を把握しているようで、別冊やらそうした本が毎月のように数多く出され、月刊誌に迫るほどの勢いとなったのだから、そちらにスライドする方が自分の趣味のスタイルにマッチする。

そう考え始めた矢先に入手したイカロス出版の「モノクロームの国鉄」は非常に良かった。学生のころ「鉄道ファン」誌で拝見していた諸河久氏の写真集で、懐かしい写真もあるし、こんなものまでよく撮っておられたと驚くものが多々ある。ブローニーフィルムを使ったきれいなモノクロ写真の良さにデジタル技術が加味され、しかもわずか¥2000ほどで見られることもありがたい。
写真説明に句読点が使われず、読みにくい文章も散見するが、ほぼ同時期に鉄道撮影をしていたしんがりの世代としては、その時代のボリュームゾーンを押さえた写真ばかりで今年買った鉄道書籍の中で最も没頭できた。
巻末の中判カメラの記事も、自分が貯金して買ったブロニカを思い出させ、昨夜は戸棚から出して手にとってしまったほど。

今後、若い人たちがもっともっと月刊誌から離れていくことが予想される中、出版社もこうした、ベテラン好みの企画をまだまだ考えていると思われ、これからの展開を大いに注目している。

_dsc40242

(写真、文:U)

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2014年7月28日 (月)

ニコンD810のことを少しだけ

けっきょく買ったばかりのニコンD810は今回の北海道旅行でほとんど出番がなかった。天気に恵まれず、高感度域での撮影が多かったことが主な要因だが、気温が高く曇っていても陽炎が出る場面が多かったため画素数の少ないD4Sを主体とした。
そんなわけでまだ第一印象を述べるには至っていない。以前は「あけぼの」といういつでも撮影できる被写体があったから、すぐに撮影に持参して感想を書けたが、「あけぼの」が廃止後はそんな機会がなくなって早く入手したものの使う場面がないというジレンマに陥っている。まもなく運転が始まる臨時「あけぼの」で陽炎に注意しながら使ってみようと思う。

ただ1点だけ指摘すると、シャッターを切ったときの振動がかなり軽減されたことはすぐに感じた。D800Eや800を使っていた人がこのカメラに触れたとき、大幅にシャッターのショックがなくなったことは誰もがすぐに体感するはずだ。高画素のカメラにとってブレは大敵で、D4S以上にその効果は顕著だろう。

ところで長時間露光の際はレンズの手ぶれ補正機能(VR)をオフにしないと、シャッターを切ったときのショックで手ぶれ補正が働いて、そのショックが画像に悪影響をもたらす。したがって長時間露光の時はVRをオフにしてなおかつ、ミラーアップしたうえでD810の新機能である電子先幕シャッターを活用すればほぼ完璧にブレは押さえられるだろう。実は今回、函館に泊まったものだから、つい色気を出して市電の夜間撮影に挑み、あらためてそこで得た教訓。夜になると列車本数が少ない函館市電の撮影に臨み、このことを失念していて思わぬ時間を食ってしまった。デジタルカメラだからこそすぐに結果を見て、その場で原因を考えることができるが、フィルムだったらこうはいかない。現像が上がってガッカリしたことだろう。

帰宅して取扱説明書を読んで、ライブビューを活用すればもっと良いと分かったが、いつもそれをろくに読まずに使う自分としては自業自得。少なくとも新たに加わった機能については使い方をよく見てから撮影に持ち出すべきだと、そんなことも今さら反省した。

D810については今後少しずつ感想を記していきたい。

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昔、よく行った撮影地。20年ぶりに行ってみたが周囲の木々が伸びたほかはほとんど変わっていなかった。すぐそばに「ヘビに注意」という看板があったが、ヘビが怖くて鉄道撮影はできない。われながら面白くも何ともない写真だ。

(写真、文:U)_dsc38641

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2014年7月26日 (土)

鉄道撮影と女性ファン

先日の旅行ではひょんなことがきっかけで女性の鉄道ファンと知り合い、4人で酒席を囲むことになった。「トワイライトエクスプレス」に乗って北海道入りし、撮影に臨むのだから、なかなかディープな方だ。翌朝も長万部のS字カーブまでご一緒したが、あのアングルをお気に召したようで、北海道滞在中にもう一度再訪するとおっしゃっていたほど。

その2日ほど前もC11を撮っていて、やはり単独行動の女性ファンとお話をしたが、最近は本当にこの世界でも女性の姿をよく見かけるようになった。

われわれが学生だったころ、鉄道撮影といえばまず間違いなく男性の趣味で、自分も含めてどこへ行ってもむさ苦しい野郎ばかり。たまに女性を見かけると、大抵はどなたかの彼女というのが相場だった(お仲間も方々も心当たりはあるはず)。
かく言う自分も結婚前にカミさんを連れて撮影に行ったことがあるが、その後一緒になってやんわりと同行を拒絶されるようになり、とうとう今では誘ってみても相手にすらしてもらえない。朝夕の撮影が主体で、日中はやることもないから一緒に観光することを約束しても答えはノー。サミット会場となった洞爺湖を一望する「ザ・ウインザーホテル洞爺」にでも泊まって、朝夕だけ1人で撮影に行くと言ったらOKが出たが、こちらは足場の悪いところに踏み込んで泥だらけになった靴でウインザーに戻る蛮勇を持ち合わせてはおらず、当面実現しそうにない。

そうした背景もあって「女性は鉄道趣味とは縁がない」と思い込んでしまっている自分としては、撮影地で女性の姿を見かけると意外な感がぬぐえない。
特に地方での撮影は線路際でヘビや毛虫などに遭遇することも多く、か弱き女性(実はそうでもないのだが)がこんな分野にまで進出して来たことにまだまだ驚きを覚える。

しかしこの傾向は今後も続くのだろう。
そして鉄道会社の現場に女性が多く働いていることを鑑みれば、彼女ら「鉄道ウーマン」の予備軍ともいうべき、若い年代の女性ファンが増えても不思議ではなく、それに伴って今までファッションなどにあまり気を遣わなかった男性ファンもお洒落になっていくのではないか。
さらにイベント列車などで混乱する撮影地でも女性を前に、罵声を飛び交わすようなみっともないまねはなりを潜めるとも期待できる。

そう言えばこのブログのアクセス解析を見ると、閲覧者の10パーセント前後が女性であることにもビックリする。鉄道や飛行機のことばかりで、旅先での食事や花鳥風月とは縁のないこのブログ、今後は見てくださっている女性に向けて、少しは気の利いたネタや画像も織り込みたいものだ。

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前回、前々回の画像と被ってしまうが、もう一度函館での夜間撮影と、C11207の走行写真をアップする。

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(写真、文:U)

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2014年7月24日 (木)

隔靴掻痒

何を今さらと言われるかもしれないがやはり北海道は広い。本州から渡ってきた夜行列車が函館に着き、その後札幌に到着するまで4時間前後かかるのだから、本州で言えば2~3県をまたがって走る感覚だ。だから海峡線でED79の列車を撮ることと、札幌付近で下りのDD51の列車を撮ることを同じ日にやろうと思ったら、自分のようなロートルには体力と気力が必要となる。

そんなことを前提に考えるとDD51の牽く「はまなす」の撮影は厄介。年間を通じて、ほぼ電化区間で撮影するしかない列車だが、これを撮るためにだけ時間を割くのは、ほかの特急寝台列車を犠牲にする恐れがある。
移動手段にレンタカーを使い仮に北広島付近で下り「はまなす」を撮ると、その後の「カシオペア」や「トワイライトエクスプレス」を非電化の東室蘭以南で撮影するのは至難。もちろん撮影地を選り好みしなければ両方撮れるのだが、どちらも良いポイントで狙うとすると、この移動は免許証の点数を減らされる可能性もあるし事故を招く可能性も大。

したがってどうしても「はまなす」と他の3列車を天秤にかけると後者がメインとなるのだが、それでも「はまなす」のマークを付けたDD51を撮っておきたい自分としては「お茶を濁す」ごとく、無理して撮影したのが下の写真。上り「はまなす」を牽引してきたDD51を函館駅構内でキャッチした。長いレンズなどとても使いようがないが、それでも取りあえず「はまなす」のマーク付きDD51を押さえることはできた。

ただしこの写真の撮影時間は午前3時。翌朝、海峡線に行くのならこの後、寝ないで行くのが賢明。そのぶん前夜はかなり早く就寝しなければならない。したがって旅先での酒を伴った夕食を楽しむのは短時間となる。
そう考えると美味い食べ物が多い函館の夜を、ほどほどで切り上げる強い覚悟が必要となってくる。

列車を撮るか函館の夜を堪能するか、隔靴掻痒の判断が迫られる。

(写真、文:U)

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2014年7月22日 (火)

C11207号機

昨夜、北海道から戻って来た。

今回はやはり天候には恵まれず、気分的にスカッとした写真は撮れなかったが、最終日の午後に回復し、どうにか帳尻を合わせることはできた。

何十年かぶりにIさんとも撮影をともにし、ゆっくりお酒を楽しむことができたのも収穫、EF5861などを追った学生時代を懐かしく思い出した。そうしてみるとこのブログのほかのお仲間たちにも参加していただいて、泊まりがけで撮影に行けたらなお楽しいだろうと、次の展開を期待してしまう。近いうちに大まかなプランでも提案できたら良いと思う。
(Iさん、いろいろ楽しいお話、ありがとうございました)

さて撮影の方は前述のような空模様だったため、せっかく入手したばかりのニコンD810を携えて出かけたものの、それを使用する機会もほとんどなく、もっぱらD4Sでの撮影となった。こちらも3月に手に入れたわけで、まだ使いこなすに至ってはいないが、これでD4から進化した機能を少しは把握できたようだ。それらについては後日、触れていきたいと思うが今回は昭和48年以来、久しぶりに撮ったC11の画像をアップする。

函館~森、大沼公園で走った「SL函館大沼号」。
昨今、不調で去就が注目される二つ目207号機だが、本来登板するはずだった171号機も故障とのことで急きょ旭川から派遣されたらしい。
現役時代には見ることができなかった2つのヘッドライトをもつ207だが、こういう異色のタイプは大好き。走行写真を撮影後、止まっている姿もじっくり撮りたくなって本来は先を急ぐ道中だったのに小一時間ほど森駅に寄り道してしまった。

特徴ある富内線時代の2つのヘッドライトを強調したく、近くで昼食を済ませた機関士さんにお願いして5分間だけ点灯してもらった。現場の方にこのようなお願いをしたのはEF58を撮影していた時代以来のこと。当時はよく機関区でパンタグラフを上げてもらったことを思い出す。

D810で7月19日の撮影。

(写真、文:U)

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2014年7月19日 (土)

ただいま渡道中

昨日から北海道に来ている。
今回はあまり天候に恵まれそうもないのは分かっていたが、どうせ自宅にいても撮りたいものもなく、無為に休みを過ごしてしまうだろうと予想して重い腰を上げた。
天気が悪けりゃ悪いで陽炎の心配も低まるからレンズを長めにしても良さそうだし、逆光も心配ないからいつもと変わった場所で撮るにも都合が良いと開き直った結果でもある。
それに高感度性能が上がったというニコンD810のテストフォールドとしてもちょうど良い。

撮影の成果やD810の使用報告などは帰宅後にするとして、明日20日の晩はIさんと酒を飲む機会がありそうで楽しみだ。このところよく行っている伊達紋別の居酒屋を予定している。

Iさんとはこのブログのお仲間の方々との宴会を除いて、久しぶりにゆっくり話せる酒の場になると思う。やはり今回も一緒の大阪のH氏をふくめて3人だけだから、いろいろと仕事で培った貴重な話も差し支えない範囲で聞けるのではないかと期待している。
心配なのは話が弾みすぎて翌日の撮影に支障を来してしまうこと。学生時代はしばしば一緒に撮影に行って痛飲し、翌朝の撮影が面倒臭くなることがあった。21日は撮影も一緒に行う予定だから、そうならないように気をつけなければならない。

(写真、文:U)

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自分としては珍しく同じ列車を追いかけて撮影したもの。適当な場所でいい加減に撮影したら、雑草が列車にかかってしまった。

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2014年7月18日 (金)

レンズ、長すぎましたね^^

東海道本線根府川橋りょう、我々はいろいろ便利に使わせてもらいました。
川の右岸、左岸とも線路際の構図がわりと簡単に得られましたし、上り列車はホームもOKでありました。
ただ、橋りょうがもう少し長いと上りブルトレは編成が入りましたし、こんな下りももっと客車が入ったんですけどね...

あの頃、長玉なんてなかなか使う人がいなくて、こんなことをやっていたのは我々だけだったような気がします。
機関車は、ゴハチは顔が命。
撮るからにはデカく撮らなくちゃいけないんです。
誤解を恐れず申し上げれば、意図なく顔を車体を小さく撮る人、意味もなく列車から離れて撮る人、それは列車からは逃げています。
当然、俯瞰を含めてそこに意図があれば、まったく次元の話になりますのでこれには当たりませんことをお断りしておきますね。
ロクイチ、いいツラしてますでしょ?
レンズは500mmですかね。
焦点距離が長すぎて、編成切れちゃいましたが...
鋭く点灯した前灯がかっこいいですね。
当時は今のように昼間は前灯を点灯していませんでしたが、トンネルが連続する小田原-三島間は点灯しっぱなしが基本でした。
欲を言えば、明け方にでも東機に寄って2エンド助士側のワイパーを内側に寄せてくればよかったですね。

これは朝の6313列車とか8101列車とかですかね。
ホーム上にはブルトレを撮りにきていた人たちが、後ろからロクイチお座敷を喰らって愕然の構図が見られます。
そりゃ、そうでしょう。
たくさん東上してくるブルトレ狙ってたら、突然後ろからロクイチけん引のスロ81系座敷が来たんですもの。

(文/写真:某I)

Ef58_61_012

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2014年7月17日 (木)

ニコンD810の第一印象は×

昨日、ニコンD810が手元に届いた。残念ながら直ちに使う機会がなく、箱を開けたのも一夜明けてからになってしまった。

まだレリーズさえ押していないからメカに関しての感想は書けないが、ガッカリしたのが説明書。D800Eよりも紙の質が悪くなって、D7000などDX機に添えられている小型のものになってしまった。老眼の進んだ自分の目には厳しい。またカメラバッグのサイドポケットに入れておけるコンパクトな取扱説明書「クイックガイド」もない。
そして出荷の時に同封し忘れたのではないかとさえ思ってしまったのが、ストロボ等を使用しない際にアクセサリシューを保護するカバー。必要のない人にはなくてもすむ部品だが、D7100にすら入っていたものが、上級機でありながら「MADE IN THAILAND」になった途端、省かれてしまったのには些細なこととは言えあきれた。

普通に買えば¥310000以上する商品なのに、こういったところに手を抜いたニコンのD810に対する取り組み方は、もはやこのD800系に力を傾注しない表れではないかとすら疑念を抱かざるを得ない。見えにくいところでコストダウンを図り、D800E並みの値段を取るなら、それはステルス値上げと言われても仕方あるまい。
使用してみれば、そのスペックアップに感心するのかもしれないが、それにしても第一印象は非常に悪かったことをまず報告しておきたい。

良いカメラと思っているからこそ、こういうところに手抜きはして欲しくなかった。

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臨時「あけぼの」の運転がもうすぐ始まる。夏の日の出時刻を考えると高崎線南部でも撮れるから、今さらながらどこか目新しい場所をと考えているのだが、複線区間は案外、撮影に関しての自由度は狭そうだ。
けっきょく相変わらずの場所になってしまうのだろうか。

(写真、文:U)

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2014年7月15日 (火)

DF200―901に復活の兆し!

このところ北海道行きを繰り返しているが夜行寝台列車の合間にやって来るDF200も良い被写体となっている。これが関東の電化区間ならばEF210だったりEF66100番台で、シャッターを押さないことも間々あるがDF200に関してはけっこう真面目に撮影している。以前から少しずつ撮ってきてけっこうな両数を押さえた。正確には調べていないが現在、鷲別機関区に配置されているDF200のうち何だかんだと70パーセント以上は撮っていると思う。まるで買い物の際におつりでもらう1円玉や5円玉が貯まって、後で数えたらそこそこの金額になっていたといったところだ。
もともと拘って撮影してきた機関車ではないから、スカートの色が赤いのが初期型なのだという知識もなく、それが分かってスカートの色を意識し始めたのもつい最近というお恥ずかしい実態。

そんなDF200だが実は901号機を撮ったことがなかった。
もちろん以前から試作機の存在は知っていたが知識はそれだけ。ほかのDF200とライトの形などが異なることすら知らなかったし、ましてそれが戦線離脱していることなど知る由もない。足繁く北海道に行っていればいずれは遭遇することがあるだろうのんきに構えていた。

ところが4月に渡道した際、時間があったので同行のS氏と鷲別機関区をのぞいたら、機関区の裏側にカバーを掛けたボロボロの901号機が止まっているのを見つけた。事故車が放置されているかのごとくで、車体の至る所にサビが浮いて、ナンバーがやっと確認できるほどの惨状だった。どう見ても廃車→解体待ちと判断し、こんなものを撮影しても901号機を撮ったなどと胸を張れる記録にはならないと、2人ともシャッターは切らずに機関区を後にした。

そして2カ月後、6月半ばの訪問で機関区裏の公道から見える車庫の中に止まっているのを見つけた。さすがにこのときはライトの位置などを学習してあったから901号機とすぐに確認でき、道ばたにレンタカーを止め500ミリでのぞかせてもらった。

すると4月に見たときの状態から見違えるほど整備されスカートなどの赤も鮮やかになっている。周囲にJR職員らしき人が3,4名集まり作業中。あまり見られたくないのか、写真を撮っているこちらに気づいていったん車庫のシャッターを下ろしたが、ちょっとたたずんでいたら再びシャッターが上がった。そしてその後は鉄道ファンなどを気にしているヒマはないといった感じで作業が再開され、このまま待っていたら今にも動き出しそうな雰囲気すら漂ってきた。
さすがにそんなことはないと思い直し機関区の方がそばに来たら、いつ頃になったら本線復帰を果たすのか尋ねようかと思ったものの、皆さんかなり熱心に整備しているご様子なのでついぞそんなチャンスには恵まれなかったが、復活への期待は大きくふくらむ。

動き出したらターゲットが増えるのは必定だ。

6月20日撮影 (写真、文:U)

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2014年7月13日 (日)

こだわりの数字

昨年の8月に本拠地をこちらのブログに移してそろそろ1年。気がつけばずいぶんと多くの方々に見ていただいている。アクセス数に一喜一憂するにはすでにとうが立ちすぎているが、今回の60万という大台には少々感慨がある。

なぜか?

それはわれわれが昔追いかけてきたEF58のうち、特に60番台に大好きな64,66、69号機という思い出深い機関車が多かったからだ。61号機は当然のこと、この3両もずいぶん追いかけたものだ。
いい年をしてつまらないことを言っていると思われるかもしれないが、ゴハチのファンの中には各種暗証番号や車のナンバープレートを好きな機関車の番号にしている方も多いのではないだろうか。かく言う自分も、大事なものは別としてそんな数字に拘るときがある。例えばスポーツクラブや温泉のロッカーなどは「61」や「69」が空いていたら迷うことなくそこを選ぶし、1回きりしか使わない暗証番号などは忘れてもすぐに思い出せることから、それらのナンバーが絡んだ数字を申告する。

そんなわけで今後しばらくアクセス数の最初の2桁が60番台というのはちょっと嬉しい。
カウンターに使用している「忍者ツール」というものに「キリ番」という設定があるから、例えばカウンターの数字が「616161」とか「696969」などになったら、その機能を試してみようかと考えている。

年齢が「60代」になることには抵抗を感じるが。

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2009年2月の撮影。

やはり東海道筋のブルートレインには堂々とした雰囲気を感じる。まして牽引機がEF66となるとなおさらだ。歴代のブルトレ牽引機の中でもその風格は別格で、個人的にはほかにお気に入りの機関車があるものの、その事実に異論を挟む余地はない。

この「富士・はやぶさ」の廃止は、その後の「北陸」「日本海」「あけぼの」などの廃止よりもブルトレの衰退を象徴するものとして今でも鮮明な印象が残っている。
考えてみれば「日本海」や「あけぼの」のように臨時で走ることもなく、潔いとも思える消滅だった。

(写真、文:U)

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2014年7月12日 (土)

AFなのか、それとも今時まだMFなのか

なーんてかしこまったタイトルですが、あんまり気にしないでください。
今日締め切りの原稿が今終わりましたので、勢いでちょっと書いてみたいと思います。

私はAF初心者です。
AFなんて書くと今はもう理解できない人がいるかもしれません。
オートフォーカスのことです。
ピントなどというものは機械が合わせるものと決まっていますから、オートマチックで当たり前、マニュアルなどという考え方はないのかもしれません。
で、AFです。私がAFを導入してから、まだ5年も経っていません。
それまでは使うレンズのすべてが短焦点、MFだったんです。
わー、遅れてますねー。
あ、誰ですか? 「だからお前の写真はピントが来てないのか」なんていう人は...
でも、50/1.2や180/2.8などは、フルサイズデジタル一眼ならなかなかの解像をしてくれたんですよ。
だいたい、ほとんど毎日MFで撮影していれば、ピント合わせは誰もが朝顔を洗うように苦でも何でもなくなるんです。
要は相手が動こうがどうしようが、ピントを合わせて撮るだけでいいんですから。

今はよく使う24mmから400mmの画角を3本のズームレンズでカバーしています。
これらのズームレンズはもちろんAFですから、AFを有効に使っているというわけです。
私とAFのどっちが優秀かといいますと、残念ながらAFなんです、これが。
4対6、いや3対7で負けといったところでしょうかね。
被写体に対していきなりコンマ何秒かでドンとピントをよこせ、なーんていう技は私にはありません。
ヘリコイドで被写体を最低1往復はさせてください。
ってことは、1秒近くかかるんじゃないでしょうか。
AFではピントの芯はともかく、確実に私より速く被写界深度に入れてきます。
私が有利なのは、被写体が動く時ですね。
動くといっても、等速で接近してくる被写体などは敵(AFです)もさるもので、けっこう上手です。
問題は不規則な動き、不意の動きをする被写体の場合です。
私はいつ動きそうでどんな動きをするのかを知っていれば、それはAFに勝っちゃうんです。
撮影の現場では、これ、けっこうあるんですよ。
ズームですからAFを常用しているわけで、そこでレンズはいけしゃあしゃあとピントを外してくるわけです。
「だって、あいつあんな間抜けな動きするんだもん」
「ばーか、そんなこと今わかったのか」
その時の私とカメラの会話はそんな感じです。
あ、ほんとはカメラ、しゃべりませんけど。
AFに慣れた今は、そんな時はAFをヘリコイドでオーバーライドできるようになりました。
人間がAFをどうコントロールするかですから、基本的にAFに賛成です。

さて、24mmから400mmの外側にも常用レンズが何本かあります。
広角側では14mm、魚眼16mm、望遠側では600mmといったところでしょうか。
あ、つい先日は久しぶりに1200mmなんてのも使いました(でも1200mmはよほどの条件以外使用不可ですから、常用ではありません)。
14mmはAFですので、残るは魚眼16mmと600mmです。
魚眼16mmは航空機のコクピットなど特殊な被写体では絶対に必要になりますが、日常の撮影ではあまり使いません。
使用頻度からしたら、やはり600mmです。
こいつはもう30年近くも使ってる代物なんですが、フルサイズデジタルなら何とか解像力が付いてきてくれるんです。
(A4判雑誌の見開きや全倍写真プリントはOKです)
何といっても、F値が5.6ですから、軽くていいですよー。
レンズ単体重量は3kgを切っていますから、手持ちでもひょいひょいです。

そのMF600mmですが、私の撮影する被写体ですとけっこう勝てる部分が多くなります。
AFが優秀なことは百も承知ですが、あまりに激しい加速度だったり、あまりに多量のエンジンブラストだったりすると、AFは弱いんです。
たとえば、エンジンブラストで一瞬画面が覆われるような戦闘機の後追い、また1秒2秒で100ノット(時速185キロ)に達する空母のカタパルト発進などでAFを実験しましたが、まったくダメでした。
写真は今日はエンジンブラストの方を出しましょうかね。
F/A-18Cのタッチ&ゴーです。
滑走路の横のラインぎりぎりに立った至近距離からの撮影で、かつ機体も滑走路の中心線よりもこっちを使っていますから、機体が真横にきた時には10メートルを切るくらいでしょうか。
そのケツを撮りたくて600mmを使いました。
アフターバーナーによる大量のブラストで一瞬画面すべてが覆われ、その直後にその先にクリアな機体が現れます。
横から撮ってると想像できないほど、A/Bのブラストは強烈なんです。
AFだと一度外してから速攻リカバリーしますが、現れることがわかっている私(MF)の方が手前で合焦できますから勝ちというわけです。
ま、本当は勝ち負けではなく自分の撮影に不足があるかないかなんですけどね。
だいたい、さっきMF600mmの解像は大丈夫と書きましたが、現実としてD4で何とかやっと、D800Eでは破綻してしまいますから、もう限界にきていることだけは確かです。
ちなみにMF300/2.8はD2Xの頃からダメでした。

撮影場所は日本です。
神奈川県の飛行場からジェット輸送機で1時間半ちょっとかかる南の方の離島です(西ではなく南です)。
あまり検索に引っかかりたくないので、島名はちょっとご勘弁を...
行く時にはお線香を忘れてはならない島でもあります。

(文/写真:某I)

F18c

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2014年7月11日 (金)

4回目を迎えるカシオペアクルーズ

カメラだ模型だと、相変わらず地に足の着かない出費を繰り返しているが、本当はもっと買い換えなければならないものにプリンターとスキャナーがある。こういう、実は撮影後の処理に重要な機器への投資を怠り、カメラやレンズなどにばかり目を向けているうちにそういったものもどんどんと発展してしまった。自分の使っているプリンター、スキャナーはもう10年も前のものだから、そろそろ検討して最新のものに換えたいと考えている。

とりわけプリンターの更新は最優先で、今使っているのはまだ染料インクのキヤノン製品。もっとしっとりとした色が出る顔料インクのものにしたい。
撮りたい被写体が減って時間に余裕が出来た昨今、いよいよ本格的にプリント作業を始めなければと思う。特に自分は普段、派手な色調を好む傾向にあるが、プリントする場合はコントラストなどを20~30%は下げないと自然な色合いが出ない。そのためすでにRAW現像済みの画像をプリントするだけではなく、プリント用に再度色を補整する必要もあり、それ相応の時間もかかるだろう。
とにかくプリントにはプリントに合った色調整をしなけらばならないから本当はナナオのColorEdgeCGモニタと高演色性ライトなども揃えたいところだが、さすがに本と模型とカメラでいっぱいの自室には置けない。さりとてこれで飯を食っているわけではないから自宅のもう1室を占拠するほどの横暴も許されず、これらの導入はがまんして今のPCで作業するしかないだろう。
新製品が発表されそうな秋が深まり、日の出が遅くなって〝朝練〟が出来なくなる頃までには機種を決めたいと思っている。

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台風8号の影響で中央線の南木曽駅~十二兼駅間の橋りょうの橋桁が流失したため、同区間の運転再開には少なくとも1ヶ月以上かかるとの見込みがJR東海から発表された。

この間、貨物輸送はどうなるのだろう。主にオイル輸送が多い線区のようだが、東海道から中央東線への迂回が行われるのだろうか。だとすると愛知のEF64を一時的にも首都圏に移動させるのか。

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この10月上旬の「カシオペアクルーズ」が予告されている。詳細は今月下旬に発表されるようだが、10~12月前半の約2カ月半の間、本来の上野~札幌で運転されないのだから何らかのツアーが実施されるのは予想できたこと。どんな日程になるのかはお楽しみ。

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ところでD51170に関するIさんの記事だが自分も同機のことについて書いている。それが何と2年前の今日というビックリするような偶然。よろしかったらこちらへ。

(写真、文:U)

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一昨年の夏、暗がりから朝日の中に飛び出す国鉄色のEF64を撮りたくて3日ほど通ったうちの1枚。

【ご注意】

アップしてある写真を見ていただく際、画像の上にカーソルを持って行って左クリックで拡大するよりも右クリックし、「リンクを新しいウインドウで開く」で見ていただく方が、よりオリジナルに近いクオリティで見ることができます。

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2014年7月10日 (木)

がに股

Uさんの比喩がまた絶妙でした。
はい、「EF65並び?@自宅」のアーカイブのコメント「がに股のD51 170」のことです。
D51 170号機はかつて人吉機関区に所属し、肥薩線人吉-吉松間の山線で運用されたD51の1両です。
連続30.3‰こう配に対し、前後から長大編成を挟んで押し上げていた、頼もしい奴らでした。
高速から低速大負荷まで担う蒸気機関車の足回りは、とかくメインロッドの小端部に過大な応力がかかり、しばしば故障を発生させましたが、人吉機関区ではそれを防止するため、D51のメインロッドに肉盛りをして臨んでいたくらいです。
そして、彼らの最大の特徴は敦賀(機関区)式集煙装置にエア式化などの改良を加えた鹿児島工場式集煙装置を装備していたことです。
人吉-吉松間にはサミット近くの延長2000m超の矢岳隧道を筆頭に多くのトンネルがあり、それを通過するために装備されました。
集煙装置はトンネル内で煙突から噴出した排煙をスムーズに後方へと導き、排煙がキャブに不用意に入ってこないようにする装置です。
トンネル内では蒸気機関車の煙は20km/h以上の速度が出ていればキャブにはまったく入ってきません。
たとえば、上り25‰こう配のトンネルでボッコボコに煙を吐いていても、本当に見事なほど入ってこないんです(重連の次機でも不思議と大丈夫なんです。後補機には入ってくるでしょうけど)。
でも、速度が20km/hを切るとトンネルの天井に跳ね返った自機の煙がキャブを巻いてしまうのです。
肥薩山線の30.3‰勾配区間での貨物列車に対する均衡速度は、D51二台運転をもってしても10km/h台前半でしたから、集煙装置のふたを閉めると有効に働くというわけです。

で、鹿工式の集煙装置は鷹取工場式や長野工場式なんかのものに比べてめちゃめちゃ大きいんです。
容量が大きくないと、あのバカみたいに大きい肥薩山線D51の排煙の脈動を後方に逃がしきれないんでしょうね(ボイラ圧力計の赤線がD51定圧の15kg/cm2ではなく15.5kg/cm2に入っていたなんて、今なら書いちゃって大丈夫かしらん...)。
その結果、D51の煙突にはド迫力の集煙装置が被さります。
これ、庫でただ止まっているカマを見ているだけで圧倒される迫力加減なんです。
ところが、前端梁から下はD51はちょちょんと排障器があるだけで、先輪がむき出しなんです。
それがあのド迫力の上半身と実にアンバランスなんです。
Uさんがおっしゃる「がに股」とはここを指しているのでしょう。
実に言い得て妙であります。
人吉機関区は九州ですからもちろん冬季でもスノープロウは付けませんでしたが、もし付けてたらそれはそれでカッコイイだろうな...と私も思います(見ながら一杯やってみたいなぁ...)。

D51_170_02a_2

写真は、件のD51 170号機です。
(理由あって画面全体をクリアにお見せできなくて大変申し訳ありません...周囲、失敗しちゃったんです)
大畑ループをダブルルーフのスハフ32 43を1両だけけん引して上っていきます。
これは肥薩D51最後の正月でして、貨物を1本の混合列車にまとめてくれて、それ以外の混合列車はこのような貨物なしで、後補機も付きませんでした。
この1本前の混合列車では、本務機D51 687号機、後補機D51 1058号機による豪快なフル編成を、あまりの迫力に足がガクガク震えながら堪能しましたから(この写真の10倍くらいの煙でした)、こんな軽編成は拍子抜けでした。
でも、どうしても撮りたかった170号機とスハフ32ダブルが来て幸せでした。
私が生きた170号機に出会ったのはこの1回だけでして、10年ほど前に宮崎の新田原で仕事が1日空いてしまった暇つぶしに、同機が静態保存されている矢岳を訪れ、涙の再会を果たしています(泣いてないですが)。


(写真/文:某I)

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2014年7月 9日 (水)

カメラを長く所有できない時代

予約していたニコンD810の発売日が17日に決まった。ぶっつけ本番で北海道へ持って行くことになる。

その一方で今まで2年と少々使ってきたD800Eを下取りに出すが、まだ4300枚しかシャッターを押していないからもったいないと言われればたしかにその通り。しかし、こうも次から次へと新製品が出るデジタルカメラは、いくら好きなものでもいつまでも手元に置いておくわけにはいかない。長く持ち続けても日進月歩のご時世、性能がどんどん陳腐化して二束三文になってしまい、次のカメラを買う元手にもなりゃしない。下手に愛着を抱くと下取り価格が下がって痛い目に遭うから、そこはドライに割り切るのが賢明だろうと自分に言い聞かせている。

かつてカメラは愛着を持てる大切なツールだった。そのデザイン、シャッター音、感触など、さまざまな面でそのカメラの虜になった人も多かったはず。かく言う自分もニコンならブラックボディのF、F3、F5、オリンパスのOM1,2、ライツミノルタCL、ミノルタX1などに惚れ込んだくちだ。
今もまだそんなフィルムカメラが50台ほど残ったままだが、それらは下取り価格がどんどん下がっても未だ売る気も起きないほど。眺めているだけでも気持ちが満たされ、もう出番はなくとも、カメラそのものに見入ってしまう。

しかし思えば当時の高嶺の花、ハッセルブラッド以上の価格のデジカメに愛着が持てないのはおかしなものだ。大枚をはたいても執着がない。使い捨ての時代とは言っても、これほど移り変わりが激しいと、その性能をじゅうぶんに引き出す前に次の製品が出て、存分に使いこなすことさえままならない。現にこれまで使用してきたデジカメ、自分は動画を一度も撮ったことがないのだから今さらながらあきれる。でも案外、こういうユーザーは多いのではないかと思うがどうだろう。

けっきょく今のカメラに愛着を抱けないのはカメラ本体が写真の画質を決めてしまう部分が大きいからで、新しければ新しいほど写真そのものもきれいに撮れる。だから古いデジカメはどんどん切り捨てて代替わりさせていかないと時代に乗り遅れてしまうのだ。

なんだか言い訳めいていしまったが正直、そんな風潮に染まってしまった自分に、ある種のふがいなさを感じながら、まもなく発売されるD810を入手する。

(写真、文:U)

20129

一昨年、初めて撮影した「はまなす」。今では撮影者が増え、この場所から撮ることができなくなったらしい。

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2014年7月 7日 (月)

HMのない「カシオペア」

先日の北海道撮影旅行は海峡線で起きた貨物列車の脱線事故というアクシデントがあり、4日間のうち後半の2日間はDD51が夜行列車を牽く姿を撮影することができなかった。たしかにそれはそれで残念なことだったが、前半の2日間は思い描いていたような絵が撮れたし、後半は次のダイヤ改正で消滅するという711系を押さえることができたから決して無駄だったとは思っていない。それどころか最終日は木古内まで出向いて、列車とは異なるヘッドマークを付けた夜行列車やその並びが撮れ、9回裏の逆転劇を目の当たりにした感もある。

さて、ヘッドマークのない「カシオペア」。DD51の画像はアップを見合わせるから、今回の旅行で撮影した夜行列車の画像はこれが最後の予定。

6月22日、伊達紋別のホテルを深夜11時にチェックアウトして撮影地に着いたのは、日が変わって23日午前2時前。木古内止まりという「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」「北斗星」を撮影するにはこの知内~木古内をおいてはほかにあり得ない。道内に展開している遠征組や現地在住のファンが殺到しているだろうと予想したのに意外や意外、一番乗り。むしろ誰もいない暗闇で、車の中とはいえ1人夜明けを待つのが恐ろしいほどで、そんな臆病風に吹かれて撮影ポイントとは少し離れた街灯の並ぶ道端で日の出を待った。それでも車のすぐ後ろの草むらからは動物の気配や鳴き声が聞こえ何となく落ち着かない。それどころかタイヤに何かが触れるような音さえする。けっきょく一睡もせずに明るくなってしまった。

そうして眠い目をこすりながら撮ったのが今回の画像。ヘッドマークのない「カシオペア」に一瞬、寝ぼけているのかと思ったがそうではなかった。
下り線路上にキツネが4匹(一家かも?)やって来て、列車が接近しているのに逃げようとしないから心優しき運転士が何度もホイッスルを鳴らした。おかげでこちらもすっかり覚醒したが、未明に感じた気配はこんな物怖じしないキツネたちだったのだろうか。

(写真、文;U)

_dsc35281

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2014年7月 5日 (土)

EF65並び?@自宅

ムサシノモデルのEF65PFを入手した。相変わらず素晴らしい出来栄えに満足している。

注文したのは13ミリの1054号機。つい最近まで国鉄色で残っていたが、自分にとっては広島機関区に配置されていたころの印象が強い。どのタイプにするかいろいろ悩んだ挙げ句のオーダーだった。

まだ学生だった1978年当時、広島機関区には1052~1055の4両のPFが配置されていたが、これらは関東までの運用がなく、なかなかお目にかかれる機会は少なかった。スノープロー付きで前面に通風口のないタイプが好みだったし、特にナンバーが切り抜き文字ではなくプレートになっているのも良かった。
しかし考えてみればたったそれだけのことで、ことさらこの機関車を追ったわけではない。鉄道撮影に復帰後、関東でその姿を見かけるようになって当時の思い出がよみがえったというのが決め手となった。
実物は晩年、国鉄色でPS22Bではない大型のパンタグラフということも相まって人気を博したようだが、自分が撮影したのは2009年9月の新金線が最後となった。

EF65の金属模型は小学生の頃に文京区大塚の「つぼみ堂模型」から発売されていたが、やがてカツミからも出た(そう言えば今はなきピノチオが出す予定だった韓国・大起というメーカーの走りが良くないことで名をはせたEF65もあったがこれは除外)。PFについても同様で最初は「つぼみ堂模型」、続いてカツミ、そして天賞堂からも出された。その間、カトーの500番台の出来に惚れて、これを1両買ったが、やはりムサシノ製と較べるとそれなり。

今回、同社ではこの1054号機を5本製造したという。当初1055号機の予定だったのを、無理にお願いして1054号機にしていただいた次第。
こうやって、同じくムサシノモデルの500番台と並べてみるともう少し増備したくなるから困ったものだ。

(写真、文:U)

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2014年7月 3日 (木)

「カシオペア」マークのトワイライトEX

「トワイライトエクスプレス」というのは見ようによっては非常に地味な外観だと思う。そう見える大きな要因は客車の塗装(電気機関車牽引区間のEF81も同様だが)で、昔よく作った田宮模型のミリタリーミニチュアシリーズの米英戦車のような色合を連想するからだろう。カーキ色というのか、オリーブドラブというのか、とにかく戦場でカモフラージュとなるような色で、そういう印象がトワイライトEXに対してもつきまとってしまう。そのため初めて大阪で敦賀のEF81に牽かれた姿を見たときにはまるで軍用列車のような感覚を抱いたものだ。DD51区間などでは機関車が青いからまだしも、EF81区間でヘッドマークが付かなければまるで自衛隊の団体列車のごときイメージを受けそうだ。

そんなこともあるのか、この列車を俯瞰した写真というのを見る機会は非常に少ない。山の上から眺めたものでは、周囲の景色に紛れて黄色のラインがなければ、どこに写っているのか気づかない写真すらある。せっかく苦労して撮ったのだろうが、労多くして何とやらというところか。
だからこの列車を高い場所から俯瞰撮影するなら新緑の時期や、田んぼが黄色に染まる初秋の順光下が適しているように思う。晴天時の雪原も暗い色だけに高度がありすぎると明暗差で列車そのもののディテールが判別できないだろう。なかなか手強い被写体だ。

前段が長くなってしまったが今回、海峡線で「トワイライトエクスプレス」を撮影したときもそのことを強く感じた。
この日この列車通過時の露出はかなり厳しく、この前の「カシオペア」は日が差したし、後の「北斗星」(前回の記事の画像)はISO1250でゆうゆう。それに較べるとこの画像データはISO3200、400分の1、F5というもの。D4Sを使い始めて自分自身、本命の列車の走行写真にISO3200という高感度を使ったのは初めてのことで、それでもアンダーだから、その分は後処理で救うこととした。
記録という面ではどうにか押さえることができたものの、どう見ても客車側面の露出は苦しいし色も悪い。かつてEF5861を撮影していたころ何度も味わったように、少しでも露出がアンダーだと非常に見苦しい色しか出なかったことを思い出す。

トワイライトEXは本来、海峡線ではHMが付かないから、通常なら撮れなくても痛痒を感じないだろうが、この日ばかりはそうはいかない。「あるかないか(撮れるか撮れないか)」なら絶対に撮れた方がマシだったのは事実だが、その一方でやはりこの列車はなるべく順光で撮影すべき被写体なのだと強く感じる1枚となった。

(写真、文:U)

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2014年7月 1日 (火)

「はまなす」マークの「北斗星」

2014年も今日から折り返しとなる。

今月も北海道に行きたいと考えてはいるが、暑い夏が苦手なうえ、夏休みに入る学生など多くのファンが殺到するであろうことを考え合わせると、気分的にあまり前向きにはなれないでいる。特にことしは「トワイライトエクスプレス」の廃止が発表されたからなおさらだろう。ただ、北海道まで遠征しなけらば今月は撮りたい列車もないから、どうやって過ごしたらよいかという問題も生じる。思案のしどころだ。

そんな矢先、20日~21日にかけて千葉発青森行きの「120周年千葉青森号」が運転されることを知った。

寝台客車を使ったEF64牽引で、千葉発が13時43分頃の出発、青森着は翌21日の8時54分頃。経路は上越線から日本海縦貫線。おそらくHMも付くだろう。総武線内でブルトレ(スタイルの列車)を撮影できるというのも珍しい。

また、この列車の千葉への送り込みに際し、同日の10時25分ごろ、市川発で佐倉まで(11時35分ごろ着)DE10とEF64のプッシュプルによる列車も設定されている。

実はこの計画、ことしの3月ごろに噂としては聞いていたもので、その後なかなか具体化されず立ち消えになったと思っていたが、ようやく実現されることになった。
EF64牽引というのは魅力的だが、撮影に関しては夏の日中、トップライトの総武線よりも日が傾き始める上越線内の方が狙い目か?

→と思ったら、どうやら東北線経由のもよう。おわびして訂正します。

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さて今回の北海道撮影行の中で2度目の海峡線、脱線事故翌日の23日は面白いと言えばたしかに面白い列車を撮ることができた。24日にも書いたように、「カシオペア」のヘッドマークを付けた「トワイライトエクスプレス」、「はまなす」のHMを付けた「北斗星」だ。

事故で機関車の運用に混乱を来したのかどうか詳しいことは不明だが、明るい展望がない夜行寝台列車群の撮影に行って、珍事に居合わせることができたことを素直に喜んでも罰は当たらないだろう。そのうえ自分としては珍しく正面アップの撮影ではなく、客車の側面もしっかり見えるアングルだから記録写真としても良かったと思う。特に「カシオペア」マークの「トワイライトエクスプレス」など、まるで間違いさがしの絵を見るようだった。実際、トンネルから飛び出して来た現物を見た途端、えも言われぬ違和感を覚えたものだ。

まずは「北斗星」から。満身創痍ともいうような状態の9号機だが贅沢は言うまい。

(写真、文:U)

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