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2013年9月 1日 (日)

東北旅行から②

さて2日目の8月26日は未明の3時起床のつもりでいたら2時半に目が覚めてしまった。このままあと1時間寝ても仕方がないので、昨日の画像をいじったりしながらゆっくり支度をして午前4時にホテルを出発した。目指すは海峡線・津軽宮田~油川の有名撮影地。ポピュラーな場所だがすでにこの時期、朝日が当たるのはこの周辺だけだからやむを得ない。ただ、晴れれば上ったばかりの太陽の光はほぼ真横から、しかも水平に近い角度で列車を照らし、かなり劇的な光線状態となるはず。昨年11月に磐越西線の山都の鉄橋で撮影したC57180のような雰囲気を想像している。1年前からそんな光を期待して、じっくりとプランを練っていたが、ようやく本番を迎えた。

閑散とした未明の青森市内だったが駅近くの朝市にはそろそろ開く店もあり、その周辺だけがやや慌ただしい。フェリーターミナルのそばを通って油川の撮影地に着いたのは4時15分。下りの「北斗星」が通過して行ったがまだ誰もいない。そのまま左堰~奥内のもうひとつの撮影地を下見したものの、やはり油川の方が良さそうと判断し先ほどの場所に戻ったら3名がスタンバイしていた。
さて、どこから長ダマを使って撮ろうか?長い直線区間ではないからアングルはかなり制限されるが、神社の横あたりまで下がって、どうにかポイントを定めることができた。編成に高さ2メートルほどのコンクリートポールがかかってしまうが超望遠を使う以上、仕方なく目をつぶることにした。

雲の合間から朝日が差し込み EH500の貨物を照らした後、「はまなす」はオレンジ色の光に煌々と照らされ通過、取りあえず1年間待ったシーンを撮影完了。機関車正面の左半分には貫通扉やHMから横に伸びた影が広がりやや見苦しいが及第点か。直ちに機材を撤収して次の目的地、鷹ノ巣~糠沢の撮影地へ移動する。「あけぼの」の鷹ノ巣発は8時16分。ゆうゆう間に合うはずだが、カーナビゲーションは8時5分到着を予告している。東北道を青森ICから入り碇ヶ関ICで出るつもりだったがナ ビの指示に従って小坂IC経由とした。
車も少なくほとんど制限速度で走ったが徐々に到着予定時間は短縮され、7時すぎには撮影地周辺にたどり着く ことができた。ここも初めての訪問。あちこち見て回ってようやくポイントを見つけ出すことができ、機材のセットを完了したのは7時半頃だった。直線区間でほんのわずか線路がうねっているだけだが、長いレンズも使えてなかなか良い。後から4名ほど金沢ナンバーの車でやって来た方々は羽越線の上浜で一度「あけぼの」を撮ってからの転戦とのことだが、こちらも飛ばさずにゆうゆう追い抜くことができたらしい。列車通過15分以上前にはスタンバイ完了していた。

「あけぼの」の牽引機はEF81136。双頭連結器でナンバーが切り抜き文字の機関車だ。数字の塗りがはがれている箇所があるのは惜しいが立体的なナンバーは青森で唯一。
けっこうな暑さの中、撮影を終えこれで本日のメニューは終了。さて、このあとは後続の大館行き下りのEF81貨物でも狙うことにする。いったん富根あたりの直線に行くべく車を走らせたが、糠沢でのんびり片付けたおかげで間に合わない可能性が出てきてUターン、先ほどの場所に舞い戻った。ところがいくら待てども貨物は来ない。通過時刻になり遂に断念し暇つぶしを兼ねて奥羽線の陣場~白沢にでも行ってみることにした。ここで撮るつもりなど毛頭ないが、そばの風穴よりも上から俯瞰できるところを下見するためだ。

先ほどまで晴天だったが大館を過ぎ山間部に入った途端、激しい雨。風穴のそばの木々の下で雨が弱まるのを待ち、山道を登ったが遂に撮影地は見つからず(と言うか、本気で探したわけではないから当然)、おまけに熊の出没も報告されているため、弘前へ下って廃止が予告されている弘南鉄道でも撮ることにした。
ここまで朝から何も食べていなかったので碇ヶ関の「道の駅」で冷たい塩ラーメンを昼食としたが、これが美味。自然薯(じねんじょ)を麺に混ぜ合わせたとかで味付けもふくめなかなかのもの。

国道7号から大鰐温泉付近に入り、適当に走り回って弘南鉄道大鰐線の石川プール前という駅のそばに長いレンズで正面のアップを撮れそうな場所を見つ けた。後で考えたらもっと長いレンズでも良かったかもしれないが、この時間帯は暑さも増して陽炎を懸念した。上り下りそれぞれ1時間に1本しかないダイヤだから 下りを1本撮り終えて撤収。どこへ行くあてもなくなったので、取りあえず津軽鉄道の五所川原駅へ向かうため再び国道7号を北上していると、弘南鉄道の弘南線をオーバークロスする地点で撮影に良さそうな場所を見かけた。目的もないドライブだから直ちにUターンし、列車の通過時刻を確かめるために遠くに見えた駅に行ってみると何と8620形蒸気機関車が保存されている新里駅だった。前照灯がシールドビームで背の低いデフレクタ、おまけにパイプ煙突という本来の姿からは大いにかけ離れたスタイルだが、こういう変わりダネは大好き。比較的最近、塗装し直された様子で大切にされているようだ。煙室扉ハンドルがずいぶん前に出っ張っているのが玉に瑕だが、どことなく愛嬌を感じた。

近くの踏切付近から上下2本の列車を撮影したが旧東急の7000系はやはりスタイ リッシュ。先ほど石川プール前でも撮った車両共々、かつて東横線で通学などでお世話になった車両だと思うと懐かしさもひとしお。雪国らしいスノープローが似合っていた。

津軽鉄道の五所川原駅に着いたのは午後4時前。車庫に行ってみると骨董品のような客車やラッセル車が所狭しと留置されているが、完全に逆光で無理して撮影するまでもなく、眺めるだけにとどめた。はっきり言ってみすぼらしい、昭和30年代を感じさせる構内は、個人的にはすごく良い雰囲気でぜひとも再訪 したい。

国道7号に戻り昨日583系をカメラに納めた大釈迦~鶴ヶ坂を通って青森市内に戻ったのは18時すぎ。車をホテルの駐車場に止め、今日も駅構内に入り上りの「あけぼの」を見ると朝撮った136号機が先頭に立っていた。市内のガソリンスタンドで給油後、部屋に戻って夕食へ。札幌行 き「はまなす」は朝の撮影で満足 したから、ゆっくり酒を飲むことにした。
ホテルのフロントで飲み屋街の場所を聞き、その周辺で入ったのは津軽三味線の生演奏のある居酒屋。食べ物はそこそこ美味かったが、店のスタッフがどうもその筋の人間の持つ雰囲気を漂わせ無口で目つきが鋭い。ちょっと冷やかしてみようかとも思ったが、リピーターと なるほどの店でもないから、新聞をチェックしたりスマートフォンで鉄道情報を見たりしながら独りで飲み続けた。

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25日、浪岡~北常盤で撮影した583系の回送列車。

(写真、文 U)

_dsc27942

_dsc5966_p1

新里駅保存の48640。弘前機関区で廃車になったとの記録があるが、当初は鰺ヶ沢町役場に保存されていたようで、2011年11月にここに移転したら しい。五能線で活躍した機関車だが、前述のように前照灯はシールドビーム、パイプ煙突でフロントデッキのステップも原型ではない。テンダーにはリベットが なくキャブの屋根も雪の吹き込み対策のためか延長されている。写真では見えないがキャブの屋根にリブが入っているのは現役時代からの改造なのだろうか?大 きな窓とともに高速道路のサービスエリアにある屋台のような雰囲気も漂う。

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