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2013年6月14日 (金)

花形機関車のなれの果て

昨今、吹田のEF66・0番台が相次いで復帰し話題になっている。かつて東海道本線でブルートレインを牽引していた花形機関車だけに人気が高いのもうなずけるし、その姿は迫力満点。蒸気機関車がまだ現役だった頃の小学生当時、渋谷で初めて見たときの驚きも忘れられない。傾斜した運転室の前面窓やナンバープレート周辺など、まるで外国の電気機関車を見るようで、こんな機関車が日本に存在することが信じられないほどだった。
その後、蒸気機関車が全廃され本格的に電気やディーゼル機関車の写真を撮るようになってもEF66という機関車は他の車両とは別格な存在で、貨物列車ではなくブルートレインの先頭に立つ姿を見てみたいと思ったものだった。
やがてその思いは実現するのだが、過去のEF58やEF65などよりも堂々としたスタイルは、ブルトレ牽引機として最もふさわしい機関車と映った。

しかしいっぽうで貨物用に活躍するEF66にはクーラーが搭載されたり塗装の変更が行われ、せっかくのスタイリッシュな姿が台無しとなっていったのは周知の事実。
今となっては0番台の66が残っているのは喜ぶべきことなのかもしれないが、その不細工な格好は悲哀を感じさせる惨めさであるのも事実。せめてクーラーの形が現在の田端に在籍しているEF65PFに取り付けられているような台形をしたものならまだ良かったのに、何の愛想もない直方体がドーンと載せられたのでは如何ともし難く、その姿を見るたびにEF81のカシオペア塗装機と同じような悲哀を感じる。元が良かっただけにその落差は大きく、映画の「エレファントマン」を見た後のような暗く重い気持ちに陥る。
最後まで残った東海道、山陽線のブルトレ「富士・はなぶさ」牽引の66がそんな姿にならなかったことだけは、せめてもの慰めだったかもしれないが。

加えて最近では最も原型に近い27号機を「ニーナ」などと呼ぶ輩もいて笑止千万。自分の年齢の方なら沢田研二の「追憶」という曲を思い出す人もいるのではないかと思うが、とても「ニーナ」のイメージとかけ離れた老醜は早いところ引退を促したくなるほど。
どうしてこのクーラーを搭載するときに、もっとマッチングの良いデザインを考えなかったのか? まるでクラウンなどの高級車をシャコタンにするようなセンスの悪さと共通する印象を受けてならない。

(写真、文 U)

Ef661_3

 


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