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2012年7月11日 (水)

肥薩線のD51170

毎年そうだが、暑さと梅雨のおかげで鉄道撮影の機会が減っている。双頭連結器の1030号機が先月の15日からほぼ1日おきで連続15回も続けて「あけぼの」運用に入っているから、もっと〝朝練〟に行って然るべきなのだが、休みと天気がうまくかみ合わず、今日11日をカウントしても3回しか出かけていない。

そんな中、古いネガをスキャンしていたら福岡在勤時代、出張で鹿児島に行った帰りに撮影した8620と、肥薩線真幸駅前に保存されているD51170の写真が出てきた。
これを撮った当日、8620はちょうど熊本から人吉間で運転されていたのだが、走行シーンは撮っておらず、元人吉機関区の煉瓦の機関庫をバックにした停車中のカットのみ。前後のコマを見ると当時、まだ走っていたブルートレイン「なは」を撮るために走行する場面は捨てたようだ。両者を天秤にかけた結果、あの水戸岡某の影響で妙な色に塗られていた8620よりも、先行き短い「なは」を選んだのは当然の判断だろう。

人吉では1983年の大阪在勤時から顔見知りになっている某新聞社のTカメラマンと偶然にもバッタリ(このT氏とは香港の二階建て電車を撮ったときやC623の復活時代、函館本線の塩谷などでも予期せぬ遭遇をしている)。ネガを見てそんなことも思い出した。

それにしてもすでに撮りたい列車もなかった肥薩線の真幸駅まで、わざわざD51170を撮るだけのためによく車を走らせたものだ。なぜそんな衝動にかられたか今となっては記憶が薄れてしまったが、考えられるのは当時、天賞堂から発売された肥薩線用D51重装備タイプの模型を購入するか否かで迷っていたためではないかと推測される。
92~94年の福岡時代もコツコツと模型を収集していたが。天賞堂の模型を買うとなったら(通販を除いて)東京に出て行ったときか博多の「新王様もけい」しかない。ところがその「新王様もけい」ではほとんどが予約販売で店頭に陳列されることはまずなかった。まして九州で活躍した機関車の模型となれば予約ですぐに埋まってしまう。実際に模型を見ることが出来ないからせめて実物はどんな雰囲気の機関車だったかを思い出して、買うか買わないか判断するつもりだった。

また本来、日本の模型は80分の1の縮尺なら線路幅は13ミリ前後でなければならないのに、16番と言われているものは線路幅が16・5ミリと幅広。前から見たらガニ股でカッコ悪い。そこでそのガニ股を隠すべく、自分の模型のほとんどに取り付けているスノープローを九州タイプののD51に付けたらどうなるかということも確かめたかったと記憶している。
余談になるがこの鹿児島工場製集煙装置のルーツは敦賀式のもので、そのスタイルは両者さほど違わない。敦賀機関区のD51は当然、スノープローを付けていたからおかしくはないのだが。

ちなみにこのときはほかにも欲しいものがあったからこの天賞堂製は購入しなかったが、買っていたら直ちにスノープローを取り付けていただろう。この頃の自分はけっこうな勢いで次々と模型を買っていたから、さすがに自らの芸風とは異なる九州のSLまで手が回らなかったが案の定、後年になって入手したものには装着した。

ところでこのD51170、現役時代、肥薩線・大畑で撮影したコマがある。1971年7月のこと。乗っていた列車との交換で停車しているシーンで、ほんのわずかな邂逅だったが、保存された写真と比べると煙室扉ハンドルの形状が変わっている。このタイプは九州のカマによく見られるものだが、自分としては現役時代のものの方が好みだ。
ご存知の方も多いと思うが、JR九州で復活した58654は、かつてこのD51170の隣に保存されていた。

(写真、文 U)

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