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2012年2月 8日 (水)

形式写真

幼い頃、蒸気機関車の撮影はほとんどが機関区や駅などで行っていた。ろくな機材がなかったこともあったし、駅から歩いて撮影地に行っても一日数本しか蒸気機関車にめぐり会えない効率の悪さもあった。また今のようにどの列車がSL牽引なのか、そういう情報も少なかったこともある。SL終焉のころになって「SLダイヤ情報」という便利なものが出たが、その情報も刻々と変わり、記事ではSL牽引のはずがDLになっていることも多かった。機関区や駅の方が多くの機関車が撮れたし、じっくりと観察できる。小学生のくせに生意気にも16番鉄道模型を始めた自分としてはそういう機会が大事だった。さらに影響を受けたのはおそれ多いが西尾克三郎氏の「記録写真 蒸気機関車」。小学校3年生でこの本を入手し形式写真というものにあこがれた。もちろん足元にも及ばないのは承知しているが、鮮明な西尾写真のほんの爪の垢ほどでも真似られたらという意欲だけは満々だった。そもそも写真というものは「こんな写真が撮りたい!」」といったところが出発点にもなるから、鉄道ファンの多くが通過するプロセスでもあったわけだ。
とにかく訪れた機関区は多い。好きなC58が在籍している所が圧倒的だが、機関区そのものの光景、ムードが大好きだった。
SLが消滅しても機関庫やターンテーブル、給炭台などはしばらく手つかずで残ったから、DF50などを撮りに行けばSL時代の雰囲気を味わえた。一日いても飽きないほど、機関車がゴロゴロしている車両基地はとにかく大好きだった。

ところが最近は機関区など、撮影会でもなければ入ることは許されない。
EF58晩年でさえも立ち入れる主要な所は広島、岡山、吹田、米原、沼津ぐらいだったように記憶しているが、今ではほぼ全滅。形式写真などを撮るなどという機会は希有になった。

これは1980年9月、秋田機関区で撮影したもの。たまたま良い位置に停車していたのだが、こんな機会は今となっては望むべくもない。

(写真、文 U)

Ed75

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 職務経歴書の形式 | 2012年3月 5日 (月) 11時31分

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