震災対応に追われて
すっかりご無沙汰をしてしまった。
3月11日の震災から一月半、かなりの余震はあるものの、東京に居ると世の中は多少落ちついてきたようにも感じる。しかしながらまだまだ避難所暮らしを強いられている方々は大勢いらっしゃるし、原子力発電所の動向も予断を許さない。また、これからの電力不足問題も深刻である。
私の仕事の性質上、この1ヶ月半は多忙を極める毎日であった。直接の対応部署に居るわけではないが、やはり全社を挙げての支援体制が必須で、自分の部署の多くの要員を東北・関東方面の被災地での業務支援に送り出すこととなった。当然残るメンバーで通常業務はこなさなければならず、年度末・年度始め、人事異動など様々な要素が複合し、あわただしい日々であった。
そんな中ではあったが、磐越西線を走ったDD51重連の燃料輸送列車の撮影に、トンボ帰りで行くことが出来た。ネットを見ると相当な人出らしかったので、無理な行程は組まずにのんびりと列車を待つことにした。
一番磐越西線らしい場所で撮りたかったので山都の鉄橋に赴いた。結局この日、この場所での撮影者は3名だけと、いたって平和な雰囲気。
夕方の列車は荻野付近のSカーブでの手持ち撮影。天気は良くなかったが、それなりに渋い雰囲気で記録が残せたと思う。
(写真・文:K.M)
2011年4月16日 9294列車 山都にて
2011年4月16日 9293列車 山都ー荻野にて
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コメント
お仕事の方、大変そうですね。
昨年のお召やD51の時もそうですが、大混雑になるのが確実な時、「無理な行程は組まずにのんびり」とされるのは、さすがですね。私も見習いたいです。
投稿: YM | 2011年4月24日 (日) 10時00分
KMさん、忙しい中、磐越西線まで足を伸ばされたのですね。当方はちょうど一週間後の23日にD51の試運転を撮影に行って参りました。DD51の燃料輸送列車が一段落し、多くのファンが繰り出した後だったせいか、人が少なくて驚きました。新津駅を入れて都合4回ほどD51498を撮影しましたが、最も人が多かったのは早出川鉄橋の約10名ほど。雨の影響もあっだのでしょうか。
KMさんも今さら「追いかけ」までしてDD51を撮ることはなく、自分の気に入った場所、撮りたいと思った場所でのんびり待つというのは贅沢なひとときで、仕事のストレスも発散できたのではないでしょうか。特に磐越西線沿線はローカルムードあふれる環境ですから、そこにたたずむだけでも気分転換になることでしょう。おまけに人が少ないとあらばなおさら…。
それだけにこの同じ福島県内でも、原発のおかげで自宅にも帰ることのできない方々が存在していることにあらためて深い感慨を覚えました。
投稿: U | 2011年4月25日 (月) 16時22分