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2011年2月11日 (金)

EF5861(ロクイチ)SG使用最後の冬

蒸気機関車による牽引を起源とする客車列車の冬季暖房の仕組みが「蒸気」であって極自然である。それを受け継ぎ、機関車自体の動力源が電気になってからも、かなりの間は機関車に水と油を積んでの蒸気暖房、通称SGが使われていた。今から思えば電気機関車にわざわざボイラーを設置し、電気機械が苦手とする水を積み込むのは少し違和感はあるが、当時は当然のことのように思っていた。

SG暖房の列車に乗るときは、長い編成の後ろのほうだと蒸気が十分来ないので寒い・・・かといって先頭すぎると熱すぎる・・・といった話がまことしやかに流され、真偽のほどは定かではないものの、前から2~3両目に乗るようにはしていた記憶がある。

そういえば学校の暖房も、昔はダルマストーブに石炭くべてたし、その後は灯油の石油ストームから、スチーム暖房になり、今では恐らくほとんどがエアコンを使っているであろうし、我が家もその昔は灯油のストーブだったのが、今やオール電化になり、石炭や石油はおろか、都市ガスも引かずに100%電気頼りになってしまっている。

ゴハチを追いかけていた1980年代、運用表には、どこで油や水を補給するかが記されており、蒸気時代の石炭&水の積み込みの名残を残していた。

そんなSGもEGにとって代わられ、また列車暖房のやり方も変わってきたので、今やほとんど「水蒸気を吐く電気機関車」は無くなってしまった。

EF5861(ロクイチ)も、1984年まではSGを使用していたが、その後使用停止となっている。最後にSGを使っていたのは1984年3月まで、丁度、東海道本線の荷物列車の運用がEF58からEF62にバトンタッチされたのとほぼ同時期である。

【2/12追記:61号機は2月29日汐留着の荷34列車で東京機関区に帰区した翌日の3月1日から3月28日まで「特別休車」に指定されていた。再び稼動し始めたのが4月2日からで、結果的に最後にSGを使用する運用に就いたのは4月13日(金)の品川の81系お座敷列車、品川ー伊豆急下田の往復運用(回9523-9524列車)となった。】

写真は1984年1月14日浜松機関区で撮ったEF5861。この時は、丁度浜松のEF58が台検で東京機関区に数日間とどまるため、その差し替えで東京機関区のEF58がA1016運用に入り、本来浜松のEF58牽引の荷2031列車ー荷34列車ー荷38列車にEF5861が充当されたときのもの。この時は1月14日、16日、18日の3日間、浜松ー汐留間の荷38列車を牽引した。運転日の3日間とも素晴らしい天気に恵まれ、掛川ー菊川でなかなか良い作品が残せた。手帳の記録によれば中日の1月16日(祝:月)はここにもご登場の某I氏とA氏を掛川の撮影場所まで私の車でご案内したとなっている。

出区前のSG試験で、3ヶ所から勢い良く蒸気を吐くEF5861のカットは、良い記録になった。また、どこからSGの蒸気が出るのかということも良くわかる写真でもある。この2ヵ月後には、もうもうと煙を上げるロクイチの姿は過去のものとなった。

(写真・文:K.M.)

1984年1月14日 浜松機関区にて

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