現役時代のC571
1972年5月、中学1年の時に当時の新津機関区で撮影したお召し列車牽引に当たったC571。新潟植樹祭の際に走ったお召し列車だったが、運転当日ではなかったような記憶がある。父の仕事の関係でこの情報を得、滅多にないことだからと了解をとったうえで出かけたはずだ。そもそもC58が好きだった自分がお召し列車だからとはいえC57を撮りに行ったのは、そういった周囲の勧めもあった。お恥ずかしい話だが他のコマはカビだらけなのは、まだ各地にC57が残っていたし、子どもだったこともあってお召し列車の価値に今ひとつ敏感ではなかったからかもしれない。
この年の9月30日にC571は鉄道100周年記念の列車を牽き千葉と銚子を走ったが、この時も西千葉気動車区を出るシーンをハーフサイズの〝バカちょん〟(今では誤解を招く呼称だが当時はこういう呼び方もしていた。当時の世相を語る言葉として使わせていただくことをお断りしておく)で撮影したのみで真剣には撮影しなかった(下の写真)。
ただし西千葉で待機中に朝の光を浴びた姿が素晴らしくきれいだったのは鮮明な記憶だ。鉄道ファン47年12月号と54年9月号(こちらは折り込みカラー)にそのときの姿が掲載されている。
このC571がボイラやテンダなどを新調しながらも今なお山口線で活躍しているのは皆ご存知の通り。ことし11月にはその姿を久しぶりにカメラにとらえたが、当時とは違ってその魅力をよく理解できる。
磐越西線のC57180や高崎のD51498などと同じ新津機関区OBの3両がこの時代に各地区で活躍しているのも何かの因縁だろうか。そう言えば晩年、陸羽西線で活躍した新庄機関区所属のC58363とも酒田機関区あたりで並んだかもしれない。
(写真、文 U)
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