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2010年12月24日 (金)

昭和50年12月24日の夕張線 D51241

12月24日は特別な日である。クリスマスイブ・・・ではなく、当然、日本の本線上から蒸気機関車が消えた日だからである。世間がイブで浮かれる中、私は毎年この日の夜は数人の鉄道仲間と鉄道発祥の地、新橋の居酒屋で鉄道談義をしながら過ごすのが半分慣例になっている。

35年前の今日、高校1年の私は夕張線で最後の蒸機牽引列車を撮っていた。特にイベントがあるわけでもなく、最後に残ったD51達は黙々と通常の仕業をこなしていた。さあ、日中最後の走行はどこで撮ろうかと、同行の仲間と相談の結果、下り最終列車と蒸機列車同士の最後の交換がある滝ノ上ということになった。

14時半過ぎにまずD51465牽引の5792列車が到着。30分弱の停車時間があり、集まったファンも黙々とシャッターを切っていた。

そして15時過ぎに9799列車が通過する。この折り返しが最後の6788列車になるのでD51241ということはわかっていた。さてどこで撮ろうかと考え、結局このような場所に陣取った。今では完全にアウトであるが、左の乗務員さんを見てもわかるとおり、全く何も言われずに、当たり前のように撮ることが出来た。

その後、このD51241は上り5794列車のD51603と鹿ノ谷で交換をするが、それは日も暮れた17時頃であり、まさにこの写真の瞬間が最後の蒸機交換の走行写真である。

本当なら最後の上り列車を撮っておきたかったが、そうすると追分に戻れるのが22時過ぎになって宿も無いので断念せざるを得なかった。某I氏はその最終列車で素晴らしい作品を残されているが、当時の私にはかなわぬ夢。今となっては歴史の瞬間に立ち会えなかったという悔しさも正直あるが、まあ最後の日に現場に居られたというだけでも幸せと思っている。

このあと、5794列車のD51603のバルブを撮ってから追分に18時半ころ戻り、入れ替え中の39679を撮影したのが私の最後の現役蒸機の写真となった。その時刻は19時過ぎ、丁度D51241が最後の長い汽笛を鳴らして夕張駅を出発した時刻であった。

(写真・文:K.M.)

1975年12月24日 滝ノ上駅にて

Img365

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